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ATUSI
2021年3月11日 09:21
川崎洋の詩『存在』を教わった。「魚」と言うなシビレエイと言えブリと言え「樹木」と言うな樫の木と言え橡の木と言え「鳥」と言うな百舌鳥と言え頬白と言え「花」と言うなすずらんと言え鬼ゆりと言えさらでだに「二人死亡」と言うな太郎と花子が死んだ と言え『死者◯◯名』といった、数字にまとめられてしまうような事故や災害を目の当たりにするたび、この詩が浮かぶ。あの日もそうだった。