ここまでくると限界です

あるX(Twitter)の内容で、

介護が必要になる家族は最期まで自宅で看ることは、今となっては贅沢かもしれない。

最期まで自宅にいられる人は
・家族が一緒に住んでおり、24時間対応が可能
・お金があり自費でサービスをいれても問題ない
ことが条件になるかもしれない。

というような文言が書いてあったのですが、
これ、ケアマネの私からも、まさにそうだと思います。

よく困難事例の中に、
お金はないから自己負担が出たら困る、家族が常に付き添うことはできない。
だけど、どうにかして、介護サービスを入れて自宅で暮らしたい!
どうにかならないものか?と本人や家族の要望があります。

しかし、ケアマネとしても、これ以上どうすることもできない限界というのがあります。
限界はケアマネのスキルや才能は関係なかったりします。

例えば、
・レビー小体型認知症の要介護2の方。
便秘、運動障害が出ており、自宅の中を歩行するのも不安定です。

ここまであれば、介護保険サービスで
・訪問看護ステーションの看護師に体調確認、排泄の確認をしてもらう

・通所リハビリでリハビリもしくは、訪問看護ステーションの理学療法士の方に訪問していただき、自宅でリハビリをしてもらう

・起き上がりが大変なので、福祉用具の方に介護ベッドを導入してもらう

など対応ができます。

ただ、この方はレビー小体型認知症の症状からくる睡眠障害、不安感、幻覚、妄想などがあり、

・トイレに行く度に大声で叫ぶ

・夜中はトイレに頻回、大声で叫ぶ

が24時間が続くので、同居している妻が睡眠不足になり、精神的にも弱っています。
また、歩行がふらつき、壁やドアにあたるので、皮膚にあざができてしまうのですが、病院に行く度に、先生から妻に対して、暴力はしていないか?と虐待をしている目で見られるのが耐えられない。その時から、一切、介護をすることをやめたそうです。

こんな状況で、私としては、介護保険サービスを入れて、家族円満にというイメージはできませんでした。

そして、病院の先生からもグループホームを探してもらったら?と言われたきっかけで、施設を探したいと要望があったので、今動いているところです。

上記の事例を見ても、自宅で住めることの限界というのはあります。

先生から施設を紹介していただくと、スムーズに施設入所の準備をされる方は多いので、とても助かります。

ただ、施設に入るお金なんてないよ!お金はどうしたらいいの?と思う方もいます。

現時点で、サービス付高齢者住宅や施設に入居している方は、貯金で何とかしている方もいますが、

子供が支払っている方も多いです。

子供の意見としては、仕事を辞めて、家で面倒をみるよりも、まだ働いて、施設の分のお金を支払っている方が良いといいます。

なので、お金がない。とすぐに決めつけるのではなく、
まずは、両親を介護している人や一緒に住んでいる人または遠方に親がいる方は、

・家にどのくらいの貯金があるのか?

・もし施設に入った場合、足りなかった場合、不足分を支払うことができるのか?

・民間の施設に入ることは選択肢にない場合、自分の地域の特別養護老人ホームの情報収集をしているのか?

・今ケアマネがいるのであれば、今後の話をしているのか?

など、今後の予測はある程度知っておくと、何かあった時に慌てずに対応できると思います。

因みに私の両親はもし何かあれば、施設に入ると言っているので、それだけの貯金はあると知っています。

さて、早いもので今日は金曜日。
今週は月曜日が祝日だったので、あっという間の1週間でした。
今年に入ってから、もうダラダラしたくないと決めているので、気持ちの入り方も去年と違うような気がします。

本気で1日を過ごしていきます!

読んでいただきありがとうございます。

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