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VTuberでもできるGo言語入門(2)

プログラミングができるとどんないいことがあるの?

お待たせしました「VTuberでもできるGo言語入門」の第2回目なのですが、今回はGo言語を少し離れてタイトルのようなお話をしてゆきたいと思います。
いきなり読み物とはどういうこっちゃと思うのですが、これアンケートの結果だったりするのです。

私的にはVTuber御用達のDiscordBotが本命だろうなーなんて思っていたのですが、最後に毛色の違うのも入れとこくらいの気持ちで足した選択肢がまさかの1位となってしまいました。

しかし、プログラミングブームみたいな世の中の流れの中、誰もがプログラミンが出来た方がいい・やった方がいいと言う声は数多く聞くけれど、具体的にどんないいことがあるかというのは確かにあまり聞かないような気もします。
そして、するっと何気なく書いたお題なのですが、いざどんな内容で書こうかと考えると意外と深いぞコレ…みたいに自分で出して考え込んでしまいました。

悩みつつも2つのテーマでお話しをしようという大枠は決まりました。

1.プログラミングができるといいこと(現実的なお話)
2.プログラミングができるといいこと(概念的なお話)

上記2点についてお話をしてゆきます。

プログラムができるといいこと(現実的なお話)

超現実的に言ってしまうと、プログラミングというのはいまの社会において現時点ではとても換金性が高いスキルです。
ほどほどのスキル(というより需要の高いスキル)と実績を持っていて、そこまで仕事を選り好みしなければ比較的すぐ次のお仕事は見つけられます。
IT業界というのは人材の流動性が高く、慢性的に人手不足でもあるので仮に仕事を失ったとしても、他の業界よりもすぐに次の仕事が見つけられる可能性が高いです。

私自身、転職して、起業して、また起業して、みたいな割と無茶な人生を送っているのですが、根底にあるのはどうしようもなくなってもフリーランスエンジニアからやり直せばなんとかなるだろうという思いだったりします。失敗して全部失ったとしても、すぐ働いてまたやり直せる。ゲームの復活アイテムみたいなものを持っているみたいな感じですね。

また、プログラミングを中心としたITのお仕事というのは、リモートワークとも非常に相性が良いです。
Slackによるコミュニケーション、GitHubによるソースコード管理、RedmineTrelloを使ったプロジェクトや課題の共有と管理など、オンラインで情報を共有し管理する様々な仕組みが浸透しています。
現時点ではオフィスに行って仕事をする形態が多いですが、働き方改革という追い風(実際には膨らみ過ぎたコストをどう減らしてゆくかという側面が強いとは思いますが)もあり、リモートワークが導入されやすい業種であるということは間違いなく言えると思います。実際にフルリモートはまだ少数ですが、一部リモート(週の何日かはオフィスに来て、それ以外はリモート作業)のような形態の働き方は一部のIT企業では増えてきています。

機械学習やAIといった大きな要素がこれからの未来にどう影響してゆくのかはまだわかりませんが、現時点ではプログラミングができるとこのような働き方ができる業界に入りやすいというメリットがあります。

プログラムができるといいこと(概念的なお話)

突然ですが、セカイってよくわからないですよね。
こうなるだろうと思ってたことが想像と全然違うことになる。他人が何を考えているか分からないし、前と同じように動いたつもりが全く違う結果になったりする。運もめちゃくちゃ作用する。

「現実(リアル)なんてクソゲーだ!!」というのは『神のみぞ知るセカイ』主人公である天才ギャルゲーマー桂木桂馬の口癖ですが、私も「セカイとは不条理で理不尽でふぁっきんであるとちょっと思ってたりします。

しかし、プログラムのセカイは違います。
あらゆることに理屈(ロジック)があり、すべての行動に予測が付き実際にその通りに動きます。そして予測通りに動かないことはバグと呼び、想定通りに動くように修正されます。

ゲームなどではランダムや乱数など予測できないことを起こしているように見えますが、実はあれも疑似的にランダムに見える状態を作っていたるするのです。
プログラムというかコンピューターには入力された値が同じなら、結果は必ず同じになるという大原則があります。なので、ランダムを生成するための種(SEED)として毎回違うもの(ミリ秒単位で進むコンピューターの時間を使うのが一般的です)を与えて疑似的にランダムな値を作りだしています。
そこまでしてやらないとランダムという状態を作り出せないくらい、コンピューター上で動作するプログラムのセカイというのは自明なのです。

あらゆることに因果関係があり、何かをするとすべて予想通りの結果になる。そんなセカイがあったとしたらどうでしょう?退屈でしょうか?
それを実際に体験させてくれるのがプログラムのセカイです。
私自身の個人的な感覚ですが、まったく退屈しません
なぜかというと、プログラムのセカイというのはあらゆるものが超スピードで動きます。さらに、増やしたり広げたりという規模拡大も現実とは比べ物にならないくらいお手軽に出来ます。
その結果、分かり切ったことでも高速かつ大量にできるようになると、今までとは全然違ったセカイが見えてくるのです。便利さ、というのも勿論あるのですが、それ以上にリアルとは異なる肌触りのセカイ(私的にはJOJOのプッチ神父のスタンド「メイドインヘブン」の、極限まで時を加速させ宇宙の終焉まで一周させるのが、プログラムのRun→Exitに似ているななんて思いました)を感じることができるのです。

そんなセカイをイメージできる?と急に言われてもなかなかできませんよね。そう思って具体的な例をあげようと頑張ってみたのですが、残念ながら思い浮かびませんでした。。
今後この連載でそのセカイの片鱗を味わっていただけるようなプログラムを一緒に学び、体験していただければと思います。

もうひとつ。
いつでも必ず決まった結果が得られるセカイには、癒しの効果があるんじゃないかと思うのです。
不条理で理不尽で先の読めない現実の中で、そこにだけは明確なロジックに従って動くセカイがあるというのは、日々の生活で疲弊しがちな現代人にとって平穏な聖域となるのではないか。
そこで、自身の予測が現実となる小さな箱庭のようなところで、自分とセカイの繋がりを確かめ直す。あるいはセカイの手触りの感覚を取り戻す。
その感触は現実の様々な状況に立ち向かう、小さな自信のようなものとなってくれるのではないか。
不条理で理不尽だと思っていたことは、プログラムには存在しない他者や感情、偶然といった要素で成り立っていて、それらは全く逆の素晴らしいことを起こしえることもあると気付けるようになるのではないか。
そんな風にも思うのです。

まとめ

最後いきなりぶっ飛んだ話になってしまいましたが(全部プッチ神父のせいです)、新しいセカイに触れるといろんな刺激や変化があるということが少しでも伝わったなら幸いです。そして、本記事の想定読者であるVTuber、およびVの者のみなさんはVirtualというセカイに触れて、それを一度は体験済みだと思いますので。
本記事が、もし皆さんが新たなセカイに触れるきっかけとなってくれれば幸いです。
それではまた次の記事でまたお会いしましょう。




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