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「勉強ベタ」の合格法~「逆算」して考える~

こんにちは!
R6司法試験、予備試験短答がいよいよ近づいてきていますが、勉強の方はいかがでしょうか?
今回は、「勉強ベタ」の合格法として、定期的に連載していく予定noteを書いてみようと思います。
そして、今回のテーマは、「逆算」して考えるという点になります。
それでは、はりきってどうぞ!

様々な試験勉強を始めるとき、みなさんはどのように勉強を始めるでしょうか?
早速テキストを購入して始める、合格体験記を読み漁ってみるなど、色々あるかと思います。
その中でも、よく目にするのが、学習スケジュールを立てる場面などでは、「逆算」して考えるという点です。
しかし、実際に受験生と接していると、この視点を意識できていない方が非常に多い印象なので、やり方の一例を紹介しつつ考えてみようと思います。

手順① いつの試験を受けるのか目標を設定し、残日数を把握する

まず、いつの試験を受けるのか、目標を設定しましょう。
例えば、来年、令和7年の予備試験を受けると設定したとしましょう。
設定したら、それまでの残日数を把握しましょう。
例えば、来年の予備試験ということであれば、短答式試験まで約1年=365日ということになります。

手順② 試験直前にやりたいこと、やるべきこと、それにかかる日数を把握する

次に、試験直前にやりたいこと、やるべきことを考えてみましょう。
例えば、現時点(令和6年7月2日時点)は、令和6年予備試験短答の直前ということになります。そこで、最後の追い込みとして、短答過去問で間違えた問題など気になるものを総チェックしたい、まとめノートを総チェックしたいといった勉強が考えられるでしょう。
その上で、その勉強にどれくらいかかりそうか、日数を考えてみましょう。
例えば、短答過去問で間違えた問題など気になるものを総チェックしたいとなった場合、過去問数も膨大ですから、全科目の総チェックに約2週間かかると想定するといった具合です。

手順③ ①の日数から②の日数を引いた日数の間でやるべきこと、やりたいこと、やった方がいいことをリストアップしてみる

本題部分になります。
では、現時点から試験直前までの間=約350日で何をやるべきか考えてみましょう。
その際、一旦、やるべきこと、やった方がいいこと、やりたいことの区別を気にせず、リストップしてみましょう。
例えば、法律7科目のインプット(アガルートでいえば総合講義)をざっとする、論文の勉強を開始(アガルートでいえば論文答案の「書き方」)する、論文の網羅的勉強(アガルートでいえば重要問題修得講座)をする、論文過去問を勉強する、短答過去問を勉強する、いわゆる択一六法を勉強する、基本書を読む、判例集を読むといったところでしょうか。

手順④ ③に優先順位をつける=やるべきことと、それ以外(やった方がいいこと、やりたいこと)を区別する

大事なことは、試験合格に必要なことを勉強するという点です。
そこで、③でリストップしたものに、優先順位をつけていきましょう。
例えば、法律7科目のインプットをざっとする、論文の勉強を開始する、論文の網羅的勉強をする、論文過去問を勉強する、短答過去問を勉強するといったあたりは優先順位高めになるといったイメージが考えられるでしょう。
優先順位の高いものから確実に潰す勉強をしていきましょう。

手順⑤ ③の優先順位の高いものの物量を把握し、③の日数に割り付ける

物量を数値化するのがポイントになります。
このあたりを何となく漫然と勉強してしまい、いつまでに何が終わるのか把握していない受験生が多い印象なので注意しましょう。
例えば、法律7科目のインプットテキストは合計約3000頁ある、論文の勉強を開始するためのテキストは合計約150問ある、論文の網羅的勉強をするためのテキストは合計約420問ある、論文過去問は合計約90問(13年×法律7科目)ある、短答過去問は合計約3000問あるといった具合です。
そして、これらを約350日で終了させられるように割り付けていきます。
例えば、法律7科目のインプットを約100日で終わらせたいとなったら、1日30頁程度進ませていけば終了します。
論文の勉強を開始、網羅的に勉強、過去問は順次進めていき、約120日で終わらせたいとなったら、1日6問程度進ませていけば終了します。
短答過去問も約120日で終わらせたいとなったら、1日25問程度進ませていけば終了します。
もちろん、1周でできるようにならないと考えたら、より一層多めに進めないといけないということも把握できます。

まとめ

このように、「逆算」して考えるためのコツは、
・目標の日までの残日数を把握する
・試験直前までの残日数を把握する
・試験直前までにやるべきことの物量を把握する
といったように、数値化することにあるといえるでしょう。
なんとなくいいと聞いた教材を買ってきてなんとなく始めてしまったという勉強を積み重ねていうと、まとまりのない勉強になりやすいので、「逆算」して考える勉強は非常に役立ってくると思います。
みなさんも試してみるとよいでしょう。


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