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【097】Today’s Branding Topic

昨日は、150年以上続く蔵元を取り上げました、150年続く日本酒の造り酒屋「酔鯨酒造」のリブランディングを取りあげます。

酔鯨酒造は高知県にある酒造メーカーで、1872年に前身の石野酒造が創業しました。酔鯨という名前は「鯨が水を飲むように豪快にお酒を飲み干してほしい」という思いからのネーミングとのこと。

現社長が前職のビール会社から転職されたときには、販路と品質管理の問題があり、ブランド価値は低かったようです。販路は親会社の食品会社のルートを使用し、それが7割にあたりドラッグストアやディスカウントストアなどの量販店だったそうです。そのような販売先だったこともあり、品質管理も徹底されない状態で販売されていたとのこと。

リブランディングには当たってはいくつかの施策を打ったようです。販路を量販店を特約店から外すこと。また、安価な普通酒の販売を停止したこと。いずれもブランド価値の低下を防ぐ目的として、行われています。

海外展開を見据え、ラベルや会社ロゴに鯨の尾をモチーフにして、英語も併記。HPも英語も併記されています。インナーブランディングにおいても、人事制度の刷新も行われています。このように顧客とのコンタクトポイントになるアウターブランディングの改善のみならず、プロダクト、チャネル、インナーブランディングまで含めたリブランディングをされたようです。

その成果は業績に表れたようで、リブランディングによって2013年から8年で売上が倍増するという成果をもたらしたそうです。
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