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【180】Today’s Branding Topic


ビジネスホテルの市場規模は、約3000億円。売上ランキングはルートインジャパンとアパグループが上位2社。そのほぼ半分の規模が3位の東横イン。本日は、今年7月にリブランディングした、東横インを取り上げます。

東横インは、1986年東京蒲田で創業しました。蒲田が東京と横浜のちょうど中間点にあることから名づけられたとのことです。現在では高知県を除く46都道府県、東海道新幹線の全駅前にあり、国内320店舗、海外5カ国に17店舗を持つ一大ホテルチェーンです。

ホテルの経営形式はいくつかあり、東横インはリース型の所有者からホテル1棟を賃借し、運営会社が経営をする形式を取っているようです。

リース型のビジネスホテルは、賃料、常勤社員中心になる人件費などの固定費が大きく、売上は客室数に制約を受けていますので、稼働率の高さがキーになってきます。最近はダイナミックプライシングを採用しているホテルが増えているので、価格の柔軟性は、需給に合わせて高まっていると思われます。

予約に関しては直接ホテルへすることは少なく、宿泊施設比較サイトからの申し込みが多いこともあることを考えると、直接指名されるホテルのブランドを作ることは、困難とも言えます。

コロナやリモートワークによる出張の減少で、メインターゲットであるビジネスパーソンの利用が減ったことの打撃を大きく、この変化に対応するためにリブランディングされたようです。

20~30代男女がビジネスだけはなく、レジャーでの利用率が高いことを受けて、ブランドコンセプトを「全国ネットワークの基地ホテル」で、ビジネスやレジャーへの中継地点として「外で活躍する」人々を応援する基地ホテルになることを設定しています。

かつてのロゴよりもデザインされたものになって、ビジネスホテル色は若干後退したかもしれません。

HP:https://www.essepartum.com/