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「9月入学」「義務教育5歳から」のNewsを見て、義務教育の基本情報を読んでみる

9月入学を議論する自民党ワーキングチーム。直近の9月入学は見送るにせよ、議論は継続し、義務教育を「5歳5カ月に前倒しする案」も検討しているみたいですね。

私は3歳1歳(共に5月生まれ)の父親をやっていますが、9月入学や義務教育の前倒し案は、将来、何らかの影響を受けるかもしれません。

がっつり教育者ではないですが、改めて、義務教育とか今の制度の小学生(特に1年生)が何を学んでいるのか基本情報に目を通しておこうと思います。

まず「義務教育」とは。

①憲法第26条第2項から、すべての国民はその保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、これを無償とする。
②教育基本法第4条から、9年間の普通教育の就学義務。
③学校教育法第19条、第37条から、小学校は6年、中学校は3年。

憲法から教育基本法、学校教育法まで。
今回のNews の肝は、「満6才から満12才まで小学校に、その修了後満15才まで中学校に就学させる義務」が前倒しにされるということですね。

ここから私の興味は小学校1年生のカリキュラムに移ります。
5歳半でも6歳でも何から学ぶことが義務教育なのか、改めて知っておきたい。
文科省学習指導要領の「小学校学習指導要領(平成29年告示)」を引用すると。

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小学校1年生は、1年間の総計で、850授業(637.5時間)。
 ・国語:229.5 時間
 ・算数:102.0 時間
 ・生活:76.5 時間
 ・音楽:51.0 時間
 ・図画工作:51.0 時間
 ・体育:76.5 時間
 ・その他:51.0 時間

国語を重視して、その後、算数・理科・社会・特別授業等が増えていく形ですね。各科目の中身もいろいろ記載があり、興味深いですが、一旦置いて、この単位時間数をこなせなかった場合、、つまり留年のようなものがあるのか。

こちらの資料からだと、進級・進学の基準に「通常、毎年1学年ずつ自動的に進級することを基本とする。原級留置が行われることはまれである。飛び級制度はない。」とのこと。

とりあえず、5歳半でも6歳からでも、義務教育が始まった後は、自動的に進級していくようですね。

ここまで関連資料を目を通してみると、始まりは突然とならぬよう、幼児教育と義務教育の円滑な橋渡しも大事そう。

この資料は、これまでの文字資料と異なり、図解も多く、別途のんびり読んでみようと思いますが、60ページ に「橋渡し」についての言及がありました。

・幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)
・幼児期の終わりまでに育ってほしい幼児の具体的な姿(参考例)

将来の義務教育の前倒しに備えるとすれば、この例が、親として参考にする指標かもしれません。資料から項目名のみを引用させて頂きます、曰く。。

・健康な心と体
・自立心
・共同性
・道徳性の芽生え
・規範意識の芽生え
・いろいろな人とのかかわり
・思考力の芽生え
・自然とのかかわり
・生命尊重、公共心等
・数量・図形、文字等への関心・感覚
・言葉による伝え合い
・豊かな感性と表現

これは大人にとっても難しいですね笑

昨今のオンライン化もあり、子供達も新しいスタイルを学んでいくことになる時代が来ていますが、成人(これも私の子供たちは18歳になるのか)まで、しっかり支えていきたいと思います。

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