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おかづのままよ日記「ゴムひもの出たパジャマ」220721

 私はおかづである。
 夫くんが一人で朝ごはんを食べているところへ、今日は休みの妻さんが、ずり落ちそうなパジャマを引き上げながら2階から降りてくる。

おっ、危ない…!

 おはようの挨拶もなく夫くんが言った。
「パジャマ買えば…?」
隙を突かれた妻さんは、恥ずかしそうに「え~、いらんよ」と言うが、夫くんは珍しく続けたのである。
「いや、ゴムひも見えてるやん」
「はぁ?なんでよ、誰も見んし」

……?

「いや、戦後やないんやから、そんなん履いてると恥ずかしいやろ」
「これ、よく汗吸うからええねん」
「絹?」
「なんでやねん」
「高かった?」
「いや、安物」

…………。

 実は、妻さんは去年、まだ家に慣れてないおかづが外へ飛び出した時、捕まえようとこのパジャマ姿のまま飛び出したのだ。近所を2周も駆けずり回って、やっとおかづを捕まえたことがある。
ま、その時はまだゴムひもは丈夫だったのだが…。



「また、おかづが飛び出たらどうするん?」
「もう飛び出んよ」
……。

「ほな、災害あったらどうするん?。一人その格好?。パジャマ絡まって転けるよ。助けてくれんよ」
「……。後で買いに行こうか」
……!
妻さんが折れた。
災害の時なら、夫くんが助けてやれ!とは思うが…、まぁ、いい。
今日の夫くんは久々に「言葉」で妻さんに勝利である。

初…

 その後、夫くんと妻さんはユニクロへ買い物へ行く。
「あんたも買えば?。あんたのもゴム緩んでるやん」
と言われたが、
「いや、まだヒモで縛れる」
と断ったそうである。

ゴムひもとヒモ…?

ま、使い慣れたのがいいらしいが…、
いつか転ける。


 そういえば夫くん。入院している時に、先生からしつこく言われた事が一つあるそうだ。
「転倒にはくれぐれも注意してください…」


けつまずく僅かに早し夏の宵
同じよな夏の宵またけつまずく
歌月


 足の小指ぶつけると、やたら痛そうである。
パジャマの問題ではない…。

バランス、崩れとるよ。

こんな、さいとう家の、
くだらんこと書いたら
怒るやろか…?

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