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おかづのままよ日記 「おあがり」 230121

 この冬から、、いや、夏からだったか?
「あんた、これ着る?」
と妻さんが夫くんに服を与えている。

「どしたん?、、こんな服あったっけ?」
「〇〇(息子くん)の服よ」
「えー、そうなんか…」と服を着る。
「おっ!入るわ、ピッタリや。。いつ着てたん?」
「そうやなぁ…、中3か高1やったかなぁ…」
「へー、こんなん着てたん…?」
……!

 そう、夫くんと息子くん、背丈も骨格もほぼ同じなのである。そして、夫くんはその頃の息子の服を覚えていない、悲しいかな、会話のない時期であったのだろう。

 妻さんにとっちゃ処分に迷うような服を夫に与えて万々歳、節約にもなる。

「息子からの『おさがり』やね」と夫くん。
「『おあがり』って言うんやて」と妻さん。

ま、夫くんにとっちゃ服が増えて大喜び、三方一両損じゃなく、「三方得」。いや、息子くんは関係ないか。
中古品店繁盛のはずだ。

 だいたい、夫くんは20年以上前の服を今でも着らされる、着られる、着れたー…、着とる!のである。
ようは、着たいから着とるのである。

………。


 さて、ここさいとう家、息子くんが小さな時の写真がたくさんある。夫くんはその昔の写真見せながら、
「これ見てみ、俺の服、、今のと一緒やで」と言う。
どうも、着れていることが自慢らしい。
体型変わらんことをアピールしてるらしい。

違うのないのか?
ないんやろ?

おかづには「おさがり」
くれー!

すると、
「ほれ!」
と頭からかぶせられたネックウォーマー

「いや、いらん」
と、、

おかづは夫くんに与えた。


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