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在庫処分の作法

見込み通りに売れなくて、在庫過剰に発展してしまうことは年に何度かはあるもの。早く在庫を処分しなければキャッシュフローが悪化していきます。

とすると、在庫処分セール的な動きをしなければなりません。在庫処分セールを行うために必要な要素は2つ。

①理由→なぜ安いのか?
②限定感→今だけ、ここだけ、あなただけ

理由の例
「倉庫移転のため」
「商品リニューアルのため旧モデル売り切り」
「コ◯ナの影響で困ってます」
「訳あり、箱が汚れているため」
「売上の◯%寄付」


限定感の例
「数量限定」
「期間限定」
「過去に購入してくれた方だけが対象」

できるだけ買うための理由を重ねるのが良いです。ノベルティを付けるとか、クーポンを配布するとか。もちろん、それらが魅力的なものでなければ効きませんが。

では次に「いくらで売り捌くのか」について。パターンは3つ考えられます。

①原価回収
②キャッシュ回収
③原価割れ

①原価回収
売上:80万円(@8千円)
原価:60万円
費用:20万円(送料、システム利用料など)
利益:0円

ダメージがないので、このパターンで在庫処分ができたら理想的です。

②キャッシュ回収
売上:60万円(@6千円)
原価:60万円
費用:20万円(送料、システム利用料など)
利益:▲20万円

費用分でマイナスになりますが、早くキャッシュ化できる選択です。

③原価割れ
売上:50万円(@5千円)
原価:60万円
費用:20万円(送料、システム利用料など)
利益:▲30万円

これはイレギュラーなパターンです。一時的に実施するのはやむなしとしても、正当な理由なく継続的に行うと「不当廉売(ダンピング)」にあたり罰則を科される可能性があります。


安くしても売れないものは売れません。とにかく集客が大事ですね。

在庫処分に広告費をかけるわけにもいかないと思うので、費用をかけずにアクセスを集める工夫が大切です。SNS、回遊リンクの設定など、ぬかりなくやりましょう。

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