国家的「区分」とアイデンティティ
国家的「区分」個人的に、多様性と近代国家の制度は相性が悪いと思っている。
近代国家の公的制度は、AとBの厳密な区分を必要とするからだ。
例えば、年収「195万円」と「195万1円」でガラリと所得税の税率が変わってしまうように。
公的制度は、根本的に多様性(=スペクトラム、グラデーション)とは相容れないのである。
先の所得税の例にしたって、税率が変わるような境界線をたくさん引いたとしても、どこかで機械的な区分がなされるということに変わりはない。
そもそも、人によって家族