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【脱マイクロマネジメント】身に付けておきたい”任せる技術”

以前にこのようなツイートをしたんですが、こちらについて深堀りしていこうと思います。

私自身、マネージャーとして自分のチームを持ち始めたのが24歳の頃。ただ個人の成果ばかり重視してしまい、チームとしての成果は全然出せていませんでした。当時は「どれだけ仕事を速くやるか?」しか考えていなかったので、その視点だとどうしても自分で全部やった方が効率的!と考えていました。

しかし、それではいつまで経っても部下は育ちません。もちろん若い部下が育たないのは必ずしもマネージャーの責任だけでなく、職場環境に影響されることも大きいとは思いますが、雇用の流動化が進み、年上が部下になったり、外国人採用が一般化したり…。きちんと部下を育成する仕組みを作らないと、いつまで経ってもマネージャーが兼務しまくりで疲れ切っている状況から脱せないと思います。


経験させること以外に部下は成長しない

では、どういうアクションが必要なのか?

こちらの記事によると、経営幹部としてリーダーシップをうまく発揮できるようになった人たちに「どのような出来事が役立ったか」について聞くと、“70%が経験、20%が薫陶、10%が研修”という結果であったそうです。薫陶とは、ざっくりと言えば上司からのアドバイスですが、とにかく経験させること以外に部下は成長しないと言い切ってもいいかもしれないです。

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任せる前にクリアにしたい2つのポイント

経験が重要だとわかっても、任せる側が恐れるのは「この部下にはできないのではないか?」という不安だと思います。知識不足か?経験不足か?時間の問題か?はたまた全部なのか?

でも、そんなことを言っていては永遠に他人に仕事を任せることなんてできません。さらに言えば、新しいことに取り組むのであれば知識不足、経験不足は当たり前。大事なのは…

❶その仕事を遂行するために必要なスキルと、任せる部下が持っているスキルの方向性が合っているのか?
❷仕事を遂行する最低限のマインドを部下が持っているか?

この2点だけクリアになっているのであれば、思い切って任せるスタンスが良いと思っています。


「権限移譲」と「丸投げ」の違い

ただ一点注意しておきたいのは、丸投げ上司になってはダメだということ。自分ができないことを任せるのは、権限移譲ではなく単なる丸投げです。任せる前に…

・目標や成果のイメージがある程度見えるか?
・仕事量が把握できているか?
・難しそうなポイントや失敗リスクが事前に想定できるか?
・進める上での相談相手が想定できているか?

などはクリアにしておくことが任せる側の責任かなと思います。

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人は任されて育ち、人に任して自分が育つ

もう一つ大事だと思うのが、任せる側のスタンス。

自分の責任の矛先を変えるだけで、部下との接し方は劇的に変わります。「人は任されて育ち、人に任して自分が育つ」ということかなと思っています。

また任される部下の立場になった時に、裁量がないとなかなか仕事に面白みを抱きづらいはずです。「自分で考えて自分で判断する」ようになってはじめて、仕事を自分事としてとらえられるようになります。それは個人の能力向上にもつながりますし、結果的にチームの成長へも繋がります。裁量を与えないやり方では、伸ばせる能力に限界があります。


仕事を任せることで、任された部下の能力は確実に伸びると思います。また純粋に部下に仕事を任せれば、それだけ自分の時間を他の仕事に割けるようになります。つまり、仕事を任せればそれだけチームは強くなる。もちろん任せた結果失敗することもありますが、それはチームの成長にとっては必要な投資だなと。任せられる仕事は、どんどん任せるようにしていきたいですね。


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