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SmartHRアクセシビリティ月報 2024年8月号と、アクセシビリティエンジニアの話

こんにちは!新しくSmartHRに入社した tajiman です!この記事はSmartHRアクセシビリティ本部のオープンな月報です。2024年8月のアクセシビリティトピックをお知らせします!

8月のアクセシビリティ関連リリース

8月はアクセシビリティ関連のリリースが3件ありました!

この他にも、新機能開発ではアクセシビリティ開発方針に則ってリリース時点でアクセシブルな状態を目指しています!
アクセシビリティ本部では、デザインレビューの会に参加してアクセシビリティ懸念のチェックをしたり、開発チームからのアクセシビリティ関連の相談にのっています!

8月中にもらった相談を一つあげます!ページタイトルにサーバーから受け取る情報が必要な場合(〇〇さんの詳細ページなど)、画面遷移時にはフェッチ中であるためページタイトルが不完全になってしまいどんなページに遷移しているかわからず、困るのではないかというものです。情報のフェッチが完了してから ARIA ライブリージョンで通知したり、遷移前のページから何かしらでデータを渡したほうがいいのか?という相談でした。
回答としては、実際のフェッチ時間がそれほど長くなく、タイトルと同じ h1 テキストにスクリーンリーダーユーザーが辿り着く前に読み込まれるためタイトルには特別な処理は必要ないというものになりました!また別の課題としてローダー完了時のライブリージョンが用意されていないことも見つかったため、アクセシビリティエンジニアが SmartHR UI に組み込むことになりました!

8月のできごと

8月のイベントごとを紹介します。

アクセシビリティやるぞ!LT祭り #6 を開催しました

8月19日(月)にアクセシビリティやるぞ!LT祭りを開催しました!
後日レポートも投稿される予定なので合わせて御覧ください!

産経新聞社さん主催のイベントで masuP9 さんがゲスト出演しました!

masuP9 さんコメント

昨年末に公開した職場に必要なのは、あなたのやさしさです? のムービーを見ていただいてお声がけいただきました。現在の立場では、障害者や外国人従業員の観点でお話させていただくことが多いのですが、当日はさまざまな職場の多様性について話ができ自分の視野も広がりました。

産経新聞さんのメディアでもレポートが上がっているのでそちらもぜひ。

第1回目「トラハブ」イベント 「令和の職場のモヤモヤってなんだろう? −性別や世代を超えて“対話”を促す『DEI体験プログラム』−」 開催レポート | metropolitana.tokyo [メトロポリターナトーキョー]

I18n meetup に masuP9 さんが出演しました!

masuP9 さんコメント

はじまりはFigmaの方のツイートで、日本で働く外国人向けのアクセシビリティがイマイチ!という課題意識から生まれたこのイベント。まさにアクセシビリティ本部向けの話題ということで、参加させてもらいました。

当日は、さまざまな立場の方が参加されてましたが、国際化(internationalization)の問題ってなかなか話せるコミュニティがないので、とっても良い情報交換ができました。SmartHRもコミュニティ盛り上げられたら良いなーと思っています!

お知らせ

アクセシビリティ本部に新メンバーとしてtajimanが入社しました!🥳
アクセシビリティエンジニアとしては4月にはいった igarashi さんに次いで2人目、正社員としては1人目です!

自己紹介コメント

猫耳がついたアイスクリームのイラスト

改めてアクセシビリティエンジニアとして SmartHR に新しく入社した tajiman (@schktjm) です!前職はZOZOでフロントエンドエンジニアとして働いていました!デザインシステムやアクセシビリティに興味を持ち、本を読んだりイベントに参加していたら気づいたら入社していました!前職ではスキマ時間に少しずつ取り組んでいたアクセシビリティを、コーポレートミッションを実現させるための必要なこととして全力でできるのがとても楽しいです!

小ネタ: アクセシビリティエンジニアって何をやるひとなの?

アクセシビリティという名前がついた職業はそもそも国内だとごく少数で何をやるのか気になる人が多いかと思います。そこで、この1ヶ月働いてやっていることや今後やりたいと思っていることを紹介します。
私のアクセシビリティエンジニアとしての仕事はざっくりこの2つです!

  • プロダクトチームのイネイブリング

  • アクセシビリティの仕組みづくり

イネイブリングは、開発チームからのアクセシビリティの相談にのったり、プロダクトのアクセシビリティチェック、簡単な実装などをしています。
少しの間プロダクトチームにお邪魔して、アクセシビリティチェックが NG な箇所の修正方法を一緒に考えたり、修正 PR 上で Tips 的なコメントをすることで、開発メンバーのアクセシビリティの知識や意欲を促進します。

アクセシビリティ課題の改善では、同時にユーザビリティの改善もできることもあるのが嬉しい点です!優先度が下がっていたユーザビリティを上げるデザイン案が、アクセシビリティ改善もできたため、お互いに win-win な実装ができました!

具体的には以下のリリースノートに書かれたような改善をしています!

仕組みづくりでは、UIライブラリであるSmartHR UI の改善や、共通 eslint ツールの実装、共通テストの提案などプロダクトチームの意欲依存にならずアクセシビリティ改善ができるような仕組みを構築しています。まだ入ったばかりなので、現在は SmartHR UI の運用をしている有志のメンバーや、プロダクトチームにヒアリングしながらアクセシビリティ向上を仕組みで解決する方法を模索しています。

おわりに

来月は9月入社のアクセシビリティエンジニアの hassy さんが書いてくれる予定です!お楽しみに!


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