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NEEDY GIRL OVER DOSE RUN WITH MY SICK (第五話) 感想と考察

※NEEDY GIRL OVERDOSE(ゲーム版)の真エンディングと、
RUN WITH MY SICK(コミカライズ)のネタバレを含む記事です

ゲーム👇

コミカライズ👇


◇◇◇


コミカライズが発表されて宣伝文を見たとき、正直に申し上げて地雷だと思って読まなかったんですよね。
ゲームの最後に見られる「ひみつのこと.txt」で「Pは超てんちゃんが配信するにあたって作り上げた想像上の人物」だってことがわかるのに、漫画では全然知らないおっさんがPとして描かれてるから、もう違うじゃんと。
PはPlayerでProducerで彼P(ゲームの中でえっちなことしてるし)なはずなのに、漫画のおっさんはただのProducerっぽいし。(えっちなこともしてないし)

3話まで出たとき友達に薦められて半信半疑で読んだんですけど、ゲームとは違う別の世界線なんだと思えば読めるなと思いました。Pは解釈違いだけど超てんちゃんは可愛いし、ゲームでは出てこなかった過去や私生活の話なんかであめちゃんの解像度も上がって。

4話ぐらいで薦めてくれた友達と「やっぱこのP実在しないんじゃない?」みたいな話もして5話でそれが明確になってやべー!!ってなったりもしたんだけどそれ以上に5話の例の女が最悪だった。

3-5話で漫画オリジナルのキャラクター「のあ」が出てくるんですよね。

のあは超てんちゃんのファンガで、超てんちゃんのつらい過去に共感して「わたしも同じように悩んでて…でも超てんちゃんに救われました!!」ってあわよくば会いたいなんてDMをしてくるわけですが、超てんちゃんが気をよくして会ってみたら「いじめで不登校」じゃなくて「合わなくて大学行けてない」ぐらいのことだし、家族と暮らしてて、親ともまあまあ仲良くやれてるし、超てんちゃんからしたらそんなん悩むほどのことじゃなくね!?!?みたいな。

悩みの深刻さって人それぞれで、捕らえ方は人によって違って。
めちゃめちゃつらい過去を送ってもどうにか大人になって今元気に生きてる人もいれば、そんなことで!?みたいなことを気に病んで外に出られなくなっちゃう人もいるし、他人に向かって安々と「もっとつらい人はいるんだから」みたいなことは言えないわけだよね。
アフリカの子供たちはご飯も食べられずに…とか言われても、いやうちらが今辛いことは変わらないしそんなん知らんくね?みたいな。

のあも同じように、悩んでるのは本当に悩んでるし、超てんちゃんの配信を見て救われたのも本当なんだろうと思う。

でもさあ、超てんちゃんが「昔いじめられていて」とか「学校行けなくて」とかそういう話をしていて、家族や友達の影も見えなくて、ODしたりリスカしたり明らかに病んでるのに、一方的に家族との写真とか送り付けて。
自分が配信者としてデビューするのをあめちゃんに黙っていて(そりゃ守秘義務とかあるんだろうけどあめちゃんもルール破ってのあとオフ会してJINE返事してくれてるのに神とまで崇めるたった一人に言えないほどのことか!?)いざデビューしたら「実は身内に大手事務所の関係者がいて!両親も応援してくれてて!金もコネもあるし顔もそこそこ可愛いので1時間で登録者数100万人超えました!!」みたいな。

マジのガチでしんどすぎる。本人に悪気はないんだろうけど!!!!!

自分の活動を応援してくれている誰かが「憧れです!」って言ってくれて、なんなら友達になっちゃって、その人が後から似たような活動を始めて、最初は聞かれたことにアドバイスしたり、こうすると楽だよ~みたいな話してたのに、あれよあれよという間に自分を越えていく。「私の方が先にやってたのに」みたいな嫉妬心が生まれて疎遠になっちゃうんだよね。
先にやった方が偉いとか強いとかそんなわけないのはわかってるし、自分より圧倒的に努力したんだとか、自分より効率的・戦略的に学んだんだとか、なんでこうなったかっていう理由はわかってるからそういうネガな気持ちが芽生える自分にも嫌悪感を感じるんだけど、つらいものはつらいんだよな~(急な自分語り)
それがコネとかお金みたいな環境要因だったりするともう耐えられないだろうな~~~~あめちゃん・・・・・・・

薦めてくれた友達(A)に「5話しんど・・・この女嫌いになりそう」って話したら「いや!のあはまっすぐな子だから!!!」って言われて「まあ私がひねくれてるだけか・・・」と思ったんだけど、あまりにしんどくて別の友達(B)に読んでもらったら「この女最悪でしょ、悪気がないでは済まされない」って言ってもらえて救われました。
私は空気読めなくて色んなコミュニティから排出されてきた人間で、のあが無自覚マウントムーブかまして嫌われる様にも共感できてしまうため、のあを100%悪だとは言えない。わかるよ!悪気はないんだよな!!!!!!

コミュニティ内でのあ擁護派(A)・中立派(私)・のあガチアンチ(B)の三派が生まれてしまい、今度この3人で会うときどうしたらいいんだろうと今から不安で仕方がないです。

「やっぱこのP実在しないんじゃない?」

この話もしたい!!!
これは私が見つけたとかじゃなく友達(A)が言ってたんですけど、3-4話のあめ・のあ・Pの会話で、Pはずっと二人を諫めてるんだけど、それに対する反応が二人から返ってこないんですよね。

で5話になって、あめちゃんがのあとの差に絶望した後、Pが2コマ分ぐらい突然消えるの。これもう実在しないってことでしょ????

ゲームと同じように、あめちゃんはあめちゃんが救われるためにイマジナリーPを出現させて頑張って、でも目標を達成できずに「やっぱり私は何やってもだめなんだ」ってPを消してしまう。
PはイマジナリーPだけど「プレイヤー」でもあるから、バッドエンドなんて嫌だ!!!!!!!!!もう一度やらせてください!!!!!!!!って再登場する。漫画の欄外には「第一章 完」「to be continued」。つまり2周目が始まるってことでしょ!?!?!?!?

5話目にしてP解釈違い問題が解消された瞬間でした。この妙なおっさんPも1人のプレイヤーってことだったんだ・・・・。「Pとアイドルはえっちなことなんてしないんだ!!!」っていう信念に基づいたプレイスタイルだったとしたら、このPが彼氏ムーブをかまさないことにも納得がいきます。

そうだとすると本当にのあだけがゲームに存在しないキャラクターで、漫画のあめちゃんもゲームと同じように過ごせば1カ月で登録者100万人どころか1000万人にも到達できるはずだったのに、のあが存在することでゲームより難易度が上がってるってことですよね。
ゲーム版でさえ「あめちゃんが配信者として成功してPと一緒に幸せに暮らす」というハッピーエンドは無いのに、より難易度の上がったコミック版のあめちゃんが救われる未来はあるのだろうか?

次の更新は8月!!!!!!!
待てないよ~~~~~~~!!!!!!!!!!!!

♰昇天♰


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