山下さん、現場辞めるってよ
山下さんが辞める経緯になったこととその時の私の心情や心身の変化を備忘録として以下に記す。
1.山下さん、現場辞めるってよ
1.1 山下さんについて
山下さんは、男性の派遣社員で年齢は55歳(不明確)である。2020年2月から○○トンネルに配属され、2020年11月6日まで所属していた。
性格は、まじめ、几帳面、努力家である。余計な一言が多く、人から面倒くさがられるタイプだと思われる。見た目や声のトーンは温厚そうに見えるが、気分のアップダウンが激しく、「話しかけるなオーラ」を発するときがある。
見た目は、身長175㎝程度、細身であるが骨盤が前に倒れており、下っ腹がポッコリ出ている。色黒。通常、眼鏡はしていないが、パソコン作業の時だけ眼鏡をかけていた。夏場は汗臭く、いろんな意味で近寄りがたくなる。
1.2 辞めるきっかけ
辞めるきっかけは、①私が現場に行かなくなり、山下さん一人で現場を見るようになったから、②報連相が行き届かず、山下さんにだけ情報が行き届いていなかったから、の2点である。
①私が現場に行かなくなり、山下さん一人で現場を見ていたから
まず、私が現場に行かなくなった理由は、以下の通りである。
・山下さんのピリピリ雰囲気が嫌になり、山下さんを避けるようになったから(その際、生理不順、不正出血が発生)←山下さんを嫌いになった
・書類作成が忙しかったから
なお、私が現場に行かなくなったのは10月下旬からである。そのため、山下さんが一人で現場を見ていた期間は、約2週間程度である。
基本的に、写真撮影や測量は職員二人で行うが、作業員に手伝ってもらって、これらの管理を行うこともある。だが、私が現場に行かなくなったあと、それが山下さんにはできなかった。副所長や私に連絡することを躊躇し、作業員に手伝ってもらうことも躊躇したため、すべて自分一人で管理しなければいけないという状況が嫌になったようだ。
②報連相が行き届かず、山下さんにだけ情報が行き届いていなかったから
パトロールが来ることを伝えなかったり、作業内容に変更があった旨を山下さんに伝達されていなかった。前者は、私がわざと伝えなかった。理由は上記で述べたように山下さんが嫌いだったからである。後者は、「誰かが山下さんに伝えているだろう」という誤った認識があったからである。後者の事柄が発生した理由としては、所長と副所長も私と同様に山下さんの「話しかけるなオーラ」を感じ取り、話し掛けづらかったということが考えられる。
1.3 辞めるときの捨て台詞
山下さんは、キレたとき、以下のようなことを言っていた。
「もう、わけがわかりません。こんなに報連相ができていないひどい現場は初めてです。もう辞めさせてください。納得がいきません。○○さん(副所長)のこと、一番信頼していたじゃないですか。なんでですか。明日から来ません。辞めさせていただきます。派遣会社へ連絡してください。今日は帰らせていただきます。」
それに、半泣きだった。55歳おっさんの半泣きは、情けなさしかないと感じた。まるでドラマを見ているかのような寸劇だった。
2020年11月5日:所長が派遣会社へ事の次第を連絡
2020年11月6日:山下さん来所、話し合い、片付け
1.4 山下さんがキレた裏事情
山下さんは、恐らく、他社からの引き合いがあったのだと思う。そのため、わざとそのような「キレた態度」を取ったのではないかと考える。次の仕事が決まっていなければ、今の仕事を簡単に手放すことはできないはずである。
2.私の心情
2.1 山下さんの印象
「この人、面倒な人だな」
「あんまり近寄ったら、自分が痛い目にあうな」
「気分のアップダウンが激しすぎて、こっちが疲れるわ」
と感じていた。10月に入ってから段々と、山下さんの「話しかけるなオーラ」を負のエネルギーとして感じてしまい、私の体調が悪くなっていった。
2.2 私の心身に出た症状
①朝が憂鬱:朝、布団から立ち上がれないくらい、体がだるく、現場に行くことがとても嫌だった。おそらく、毎日、負のエネルギーを受け取っていたからだと思われる。
②生理不順:不正出血が発生→生理不順。今だ、生理が来る気配ゼロ。
2.3 山下さんがキレたときの心情
「やったー。早く辞めろ。早く消えろ。早く去れ。」
3.山下さんが居なくなってから
山下さんが現場に来なくなってから2日間経過した。私の心情は、とても平和である。また、私のやる気が出てきた。理由としては、「現場を任された。私が現場をやり遂げる」という使命感がみなぎっているからである。なお、現場は平和である。
4.おわりに
山下さん、辞めてくれて感謝しています。あなたから教わることは、もうありません。二度と私の前に現れないでください。
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