【蒼雑記】嵐の中で微睡んで

記録的と言われた20号を超える最強がやってきた！

というと何とも人造人間的でえれぇコトになっちまった…へへ…でもワクワクすっぞ！な雰囲気だけど台風なのでシャレになってない。

さてさて暴風暴乱大混乱って風向きの今ですけれど、皮肉なことに嵐だからこそ心が落ち着いてしまっている部分はあります。しっかりご飯作って、ひと眠りして気象アラートで起きる。呑気かよ。

焼きうどんはまだまだ上手にできない。もっと調味料と油が要るのか…？

落ち着いているのは、だけど窮地のアドレナリンではなく、ただただ在宅故なんですよね。ピンチだろうと何だろうと、家と自由が一番。まったく、不謹慎、だよね。だけどこの台風は悩みを保留して(そう、解決じゃない。仕事は積み上がる――)、物理世界から僕を隔離してくれる。護ってくれているのは、誤魔化しようのない事実なんだ。

加えて、生まれが #風の強い街 だったから、吠える風にはむしろ安心感を覚えるんだよな。唸って渦巻く、猛犬か群狼かって「これ」は確かに恐ろしいけれど、悩みも少なかった夢見がちな幼少期の夜を思い出して、心が安らぐのだ。

(ところで犬が吠える風って書くと犬吠埼風ちゃんを連想してしまう。彼女が好きなのは生まれとは関係ないね。風ちゃんを感じて安らぎたい)

強風、暴風、疾風怒濤。テレビでもツイッターでも、吹き止むことなく猛威が伝えられている。自然は余りにもつよい。いくら対策してもその上を超えて文字通り吹き飛ばす。そりゃ恐ろしいと思うし、できれば人的物的社会的被害がないに越したことはない。

だけど、どうしようもなくこの嵐こそが人生の原風景(原劇伴)なんだ。僕のサントラがあるならば、風音のメロディのマイナーチェンジが無数にあるんだろう。花撫で風も、荒れ狂う寒風も。

たとえ不謹慎だろうと、この「大切」には嘘をつけない。

ひとこと：あなたの五感の原風景はなんですか？