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自作小説(一次創作)

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一次創作小説です!ごった煮!ごった煮ですよ!!
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#アカシックカフェ

アカシック・カフェ【5 潮騒よりも賑やかに夏】

これまでのお話はこちら □ □ □ 「はい、アイスコーヒー、アイスカフェラテ、もうひとつ…

高梨蒼
3年前
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アカシック・カフェ【4 現実と幻想のクリスマス・アカシックス】

これまでのお話はこちら □ □ □ からんがらんからんがらん。いつもよりも多い、いや手加…

高梨蒼
4年前
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【アカシック・カフェ 3.5】ゆるり香れり、赤羽の鶴。

これまでのお話はこちら □ □ □ 午後三時。お客のいなくなった店内には、常連女子高生三…

高梨蒼
4年前
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【アカシック・カフェ】キャラクター名鑑&用語集(第3話まで)

この記事は「アカシック・カフェ」シリーズのキャラクター紹介、および用語集です。登場人物・…

高梨蒼
4年前
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アカシック・カフェ【3-epilogue】

これまでのお話はこちら □ □ □ ……お客が来ない。 陽は段々と傾いて、影がよく伸びて…

高梨蒼
4年前
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アカシック・カフェ【3-5 What's AkashiX? ~社会編・今日のまとめ~】

これまでのお話はこちら □ □ □ 全知を知るアカシックス。全知の実在すら認識できぬ人間…

高梨蒼
4年前
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アカシック・カフェ【3-4 What's AkashiX? ~ラプラスとジョーカーの破綻~】

これまでのお話はこちら □ □ □ 一瞬の沈黙。 「……少し、刺激の強い例を使いすぎましたね」 物騒なキーワードを並べられて、少年は怯えてしまっている。 違うな。 物騒なキーワードを並べ立てて、少年を怯えさせてしまっている。 俺が明確に、脅すためにやったことだ。 悪いとは思うが、不可避だとも思うから、インターバルなしに話を進行する。 「おさらいです。アカシックスってやつは、きちんと訓練をすれば、ある程度のことは何でもわかる」 「……はい」 「だから、なんでもできる。

アカシック・カフェ【3-3 What's AkashiX? ~基本編~】

これまでのお話はこちら □ □ □ 「どういう、もの?」 少年は復唱して、頭の上に疑問符…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【3-2 誤解の少年、一介の全知】

これまでのお話はこちら □ □ □ 手軽な推理問答から一時間程度。 ぷすんぷすんと、デフ…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【3-1 アイスコーヒー・リーディング】

これまでのお話はこちら □ □ □ よく晴れた、土曜の昼下がりだった。 「明窓館の…高等…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【2-epilogue】

これまでのお話はこちら □ □ □ 曲がり角で律儀にもう一回振り返って、浮田様は今度こそ…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【2-5 アップ・ライト・アップ】

これまでのお話はこちら □ □ □ 無数の情景。その殆どが白と黒だった。ピアノ。鍵盤。五…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【2-4 紅の扉・目くるめけレッドゾーン】

これまでのお話はこちら □ □ □ 「どうする気なの、弥津彦?裏技でもあるの?」 俺が小…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【2-3 翠の扉・枯れるエバーグリーン】

これまでのお話はこちら □ □ □ 今回の相談者、浮田様は音楽が趣味の、ごく普通のバーの常連だった。けれど、数ヵ月前を境に段々と無理な飲み方が増え、見かねた矢車の旦那がここを紹介した……らしい。過去を確認はしてないけど、この気の落ち込み様は嘘ではないだろう。 ともかく、そんな浮田様は長い指を組んで語る。視線はケースにも手にも落ちず、俺たちに向いている。 「……こいつは、宇佐野は、本当に小さなころからの付き合いでした。近所の音楽教室に通って、学校でも苗字のせいで近かった僕