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GPTベストプラクティス:ペルソナ

ペルソナとは

GPT(Generative Pre-trained Transformer)モデルが特定のスタイルトーンで返答するための設定や指針を指す概念です。ペルソナの目的は、ユーザーの要求や文脈に合わせてモデルの振る舞いを制御し、より適切な返答やコミュニケーションを実現することです。

ペルソナは、個々のキャラクターに限定されるものではありません。
むしろ、特定のシチュエーションや要件に応じた設定やニュアンスも含める
ことができます。これにより、モデルがユーザーにとって理想的な対話パートナーとなるためのガイドラインを提供することが可能になります。

以下に、まとめをテーブル形式で示します。

チャッピー出力によるペルソナの説明

以上が、ペルソナの概念とその重要性についてのまとめです。ペルソナは、GPTプロンプトを作成する際に重要な要素であり、ユーザーの要求や文脈に応じた設定や指針を含めることで、より良い対話体験を提供することができます。

ロール(役割)とペルソナの違い


ロール役割は会話の参加者の位置や責任を定義し、会話の進行を支援。
ペルソナはモデルのキャラクターや特性を表現し、モデルの応答のスタイルやトーンに影響を与えます

参考:トーンとスタイルの表現方法例
※覚える必要はないです

トーンの例


スタイル

スタイルの例
【口調】ニュアンス・感情
権威的な口調で     With a Authoritative tone
臨床的な口調で     With a Clinical tone
冷たい口調で      With a Cold tone
自信に満ちた口調で   With a Confident tone
皮肉っぽい口調で    With a Cynical tone
感情的な口調で     With a Emotional tone
共感的な口調で     With a Empathetic tone
正式な口調で      With a Formal tone
親しみやすい口調で   With a Friendly tone
ユーモアのある口調で  With a Humorous tone
カジュアルな口調で   With a Informal tone
皮肉めいた口調で    With a Ironic tone
楽観的な口調で     With a Optimistic tone
悲観的な口調で     With a Pessimistic tone
遊び心のある口調     With a Playful tone
皮肉な口調で      With a Sarcastic tone
真剣な口調で      With a Serious tone
共感的な口調で     With a Sympathetic tone
不確実な口調で     With a Tentative tone
温かみのある口調で   With a Warm tone

【スタイル】表現方法
学術的なスタイル  In a Academic style
分析的なスタイル  In a Analytical style
議論的なスタイル  In a Argumentative style
会話的なスタイル  In a Conversational style
創造的なスタイル  In a Creative style
批判的なスタイル  In a Critical style
描写的なスタイル  In a Descriptive style
随筆的なスタイル   In a Epigrammatic style
書簡的なスタイル  In a Epistolary style
説明的なスタイル  In a Expository style
情報的なスタイル  In a Informative style
教示的なスタイル  In a Instructive style
報道的スタイル   In a Journalistic style   
隠喩的なスタイル  In a Metaphorical style
物語的スタイ    In a Narrative style
説得的スタイル   In a Persuasive style
詩的スタイル    In a Poetic style
風刺的なスタイル  In a Satirical style       
技術用語を多用するスタイル In a Technical style

これらのスタイルやトーンを使用することで、GPTに特定の雰囲気やスタイルを持たせることができます。例えば、正式なスタイルで学術的な表現をするように指定すると、GPTの応答はより専門的なトーンで提示されるでしょう。同様に、ユーモアのある口調や会話的なスタイルを指定すると、GPTの応答はより軽快な雰囲気や日常会話のような表現になる可能性があります。

ただし、これらのスタイルやトーンの制御は、GPTが学習したデータや統計的なパターンに基づくため、完全な制御は難しい場合があります。また、GPTの生成結果は文脈によっても異なるため、所望のスタイルやトーンが必ずしも適用されるとは限りません。そのため、試行錯誤や適切な文脈での利用が重要です。

以上のスタイルとトーンのリストは、GPTの出力を特定の雰囲気やスタイルに近づける際に参考になるでしょう。しかし、最終的な結果はGPTの学習データとモデルの制約に依存するため、制御の精度は保証されません。

ペルソナを設定して適切な回答を得られないときは設定したペルソナと学習パターンの相性が悪い可能性があるのでペルソナ設定をしない方が良い場合もあります。


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