『景気が落ち込んでも生活水準は落としにくい!?』 プチっとスタディ vol.53
[キーワードと言い換え]
ラチェット効果
≒
一度上がった生活水準を景気低迷に沿って即座に下げることが出来なくなる心理効果
[解説]
皆さんも
自身の収入が変動した際に、
支出を増やすことは簡単でも減らすことって難しいですよね?
※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます
環境の変化は誰にでも起こりえますが、
社会経済全体のものであれ個人的なものであれ、
「景気が良くなること」は喜んで受け入れる人が多いはずです。
(そりゃお金に恵まれるのはこの上ない笑)
それに引き換え「景気が悪くなること」は本当に受け入れ難いでしょう。
(もう切実に…)
ここまでお読み頂いている皆さんは
「なにをそんな当たり前のことを?」
という感想を抱いていることと思います。
ホントその通りです。
(認めるんかーい笑)
その上で、
「景気が悪くなること」以上に受け入れ難いことが存在します。
「既に上げてしまった生活水準を落とすこと」です。
(うっ…耳が痛い)
なんだかvol.7の現状維持バイアスっぽい感じですね。
実際景気の悪化に合わせて即座に生活水準を落とすというのは難しいのです。
(もちろん多少は対応しないとそれこそヤバイ)
ある程度貯蓄を切り崩しながらでも生活水準を保とうとしてしまいます。
こういった景気の上昇や悪化に対して
「生活水準は上げるのは簡単でも、下げるのは難しい」という状況を生む心理現象が
ラチェット効果です。
※ラチェットレンチのラチェットから来ている
ではこの怖い効果について
ケーススタディにてもっと学んでいきましょう。
[ケーススタディ]
これケーススタディいります?
(おい笑)
嘘です、ちゃんとやります。
ちなみにこの効果は効きやすい人と効きにくい人がいるのですが、
どういった違いでしょう?
(質問多いな笑)
よく人は「外交的なタイプ」と「内向的なタイプ」に分類して考えることも多いですよね?
(また質問ですか?)
ひとまず人にこれだけ質問を繰り返す人って外交的だと思いませんか?
(そういう伏線なのね笑)
※いとぴーは内向的
このままでは読みにくいと思うので通常運行に戻します。
(お願いします)
質問攻めかどうかはともかくとして
「外交的な人」というのは人と交流したり多くの人と食事やイベントの設定をすることが多いです。
少しステレオタイプな見方として、
「外交的なタイプは見栄を張りやすい」部分も多い気がします。
※ステレオタイプはvol.34
よく人と交流するということで、
その分’出費’も多くなると言えます。
(たしかに)
こういったタイプの人が所得の増した時に取る行動として、
「普段利用する店舗やサービスのグレードを上げる」
「交流する相手方に奢ったりプレゼントを贈ったりする」
等があります。
※あくまで極端な例
この時の行動の心理的要因には、
先程上げた「見栄」の意識が強く関わってくるはずです。
(これは…)
所得の増加に応じて極端な例通りの行動をする人は、
仮に所得が下がってしまった時に…
「見栄」がある手前、
今まで養ったイメージを壊したくないといった理由から、
「今まで通りに出費を継続」してしまうことに繋がります。
出費の抑制に「歯止め(ラチェット)」が掛かってくるんですね。
とはいえラチェット効果がないと経済全体の景気悪化の際、
一気に悪い方向へ進んでしまうので、
効果自体を悪者にするのは控えた方が良さそうです。
(vol.10のイシューを見極めましょう)
[投げかけ]
皆さんも景気の動向に振り回されないような消費傾向を
心掛けてみてはいかがでしょうか?
以上
今回はラチェット効果を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『5WHY』
こちらを解説予定です。
なお、プチスタはテキストのみでなく音声配信も行っております。
拙い配信とはなりますがテキスト版から若干アレンジをしておりますので、宜しければそちらもチェック頂けたら嬉しいです。
「耳からプチっとスタディ」
そして、音声配信時は応援者様の紹介用に提供枠を設けております。
各回の提供枠は’期限付きで販売‘も行っているので、
プチスタを応援頂ける方、また提供枠を活用したい方はご一緒にプチスタを盛り上げて頂けたら幸いです。
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お楽しみに!
まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!