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黄緑と白と緑と黒と水色と銀色と 原美術館ARC

群馬県の原美術館arcへ行ってきました。東京の品川にあった原美術館が閉館して、どうしたものか、途方に暮れていたけれど。そうだ、ARCの方にはまだ行ってないじゃないか、ということで。


タウンバスに乗って。
敷地の入り口にバス停あり、到着

伊香保タウンバス、貸切状態で、到着前から気持ちは高ぶっていました。バスを降りてからもその気持ちは変わらぬまま。ま。


グリーン系のアジサイがお出迎え

美術館お隣にグリーン牧場があるので、広々とした場所なのは分かっていたのですが、こんなにも広々としているとは。


外側の すばらしさ


ジャン=ミシェル オトニエル「Kokoro」2009

ハートのオブジェはフォトスポットのようになっていて、写真撮影する2人組がチラホラ。


カフェダール

併設のカフェにも行きたかったのですが、時間の都合上、展示作品をみるのに時間をかけ過ぎて(いつものことなのですが)行けませんでした。
展覧会のイメージに合わせて、イメージケーキなるものがあるそう。食べられなかったのは悔やまれる。

さすが、磯崎新さんの建築。

美術館とセットでいつも気になるその建築。磯崎新さん建築ということで、楽しみにし過ぎていましたが、その期待を裏切ることなく素晴らしく。

内側の すばらしさ

Gallery A・B・C



今回の展覧会「青空は、太陽の反対側にある 原美術館/原六郎コレクション」の展示室はギャラリーA・B・Cに分かれていて、ギャラリーAとギャラリーB・Cはシンメトリーに配置されていて(WEBサイトより引用)、ギャラリーごとに重めの扉を開けて入る訳ですが、扉を開ける時のドキドキ感がたまらない。

コレクションの中でも有名所で言うと、横尾忠則、アイ・ウェイウェイ、奈良美智、アンディ・ウォーフォール、宮島達男、ヨーゼフ・ボイス(のオマージュも含めて)、束芋、河原温、森村泰昌、ロイ リキテンシュタイン、草間彌生などなど。現代アートやポップアートのそうそうたるメンバー勢揃いって感じで軽く唸りました。(心の中で)

特別展示室『觀海庵』

特別展示室『觀海庵』へ行く通路にて撮影

今回、実は楽しみにしていた江戸時代のアートプロデューサー?本阿弥光悦の作品。特別展示室『觀海庵』で鑑賞しました。字がきれいです。表紙というか装丁というのでしょうか。デザイン性が高くこれまたきれいです。もし自分が江戸時代に生きていても、充分芸術を楽しめたのだろうなーと思わずにはいられませんでした。
この特別展示室、屏風に蒔絵や山水図、刀など日本美術の展示で和の雰囲気の合間にロイ・リキテンシュタインの油彩があって、これぞ和洋折衷なコレクションの展示だと思いました。

恐怖を感じる作品に出会う

特別展示室入り口入ってすぐのところにアニッシュ・カプーアの《虚空》という作品があったのですが、恐怖を感じましたね。サイズが大きいのもあるし、色・形が迫ってくるものがあり、怖い。時々怖さを感じる作品に出会いますが、忘れられなくて興味深いですね。恐怖ってマイナスなイメージなのですが、ことアート作品となると話は別です。アートだと怖さも魅力になる。怖いものみたさもあるし、作品に惹きつけられて、もっと知りたくなる。調べてみると、カプーアが独占権まで取得している超黒染料ベンタブラックという染料が使われているから恐怖を感じるとか。自然界にない材質から作られていて、光を99.965%吸収してしまうとか。そうか、あまりにも真っ黒すぎる作品だから怖いのかー、と納得しました。

小さな葉っぱ

現代アートの美術館で稀に見かける小さな葉っぱ。作品の少し離れた場所にポツンとある。今回は光悦の作品のガラス張りのケースの端の端にありました。
以前も別の場所で見つけたことがあり、思い切って監視スタッフさんに質問してみたところ→「作品リストには載っていないけれど、須田悦弘さんの作品です。私もお客様に教えていただきましたが、直島のベネッセアートサイトにもあるそうですよ。よくお気づきになりましたね」みたいな回答。



作品だけど作品リストに載ってない。



すてき。それに気づいた自分、イエイ!
なんてことを思いながら、帰路についたわけです。





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