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JAIST 院試について

  こんにちはyudai yamamotoです。この度は2020年度のJAIST第二回(10月)入試に合格しました。

  私の場合、大学院に関する知識ゼロのところから半年弱ほどかけて情報収集や入試対策を行っていきました。本記事では大学院合格までにやった対策と実際の体験談を書いていこうと思います。


情報収集 

 5月くらいにJAISTの受験を検討し始めました。院試は年3回あって8月,10月,1月に実施されることを知り個人的には8月前後が忙しかったので第2回目である10月に受験することに決めました。

有益な情報だと思ったものをまとめておきます↓ 

社会人コース

一般選抜


研究室訪問 

 今年は新型コロナウイルスの影響で研究室訪問は出来ませんでした。ただオンライン上で大学院説明会があり、教員面談もこのタイミングでお願いしました。研究室訪問はミスマッチの防止に繋がりますし入試対策としても重要です。JAISTに関していえば試験の性質上必ず行うべきものです。研究計画のフィードバックをもらえる良い機会なのである程度考えをまとめた状態で訪問できると良いかと思います。少なくとも志望教員の方と面談は必ず行いましょう。私自身は3人の教員の方と面談しました。

  研究室訪問についての参考記事です↓


研究計画書 

  研究計画書はJAIST受験にとって最重要対策項目です。十分に研究計画を練りましょう。

  JAISTの研究計画書は1000字以内で書かなければならず結構短いです。なので具体的な構成を書くというより研究背景や動機,研究の目的,意義や新規性などを簡潔にしっかりと書くことが求められている気がします。そして実際に書いてみたら第3者に添削をお願いすることをお勧めします。

以下、研究計画書のお作法についての資料です↓

  JAISTの教員の方が書いたもの。

  有名なやつ。修士論文用ですが有益。

  志望する専門(仕事)が現在の専門と近い場合,現在の専門を踏まえた内容にすれば研究背景とやりたい研究をつなげやすいかと思います。過去現在のストーリーを意識して書くのが良いと思います。
また志望する専門が現在の専門と違う場合, やりたい研究に関連する話題や研究を取り上げてストーリーを作るのが良いと思います。多くの人の専門変更の動機は,「おそらく何らかの個人的関心で学問的な興味が沸いた → 研究したい 」という感じだと思います。ただ残念ながら、この動機を素直に書いても研究計画書の評価にはつながりません。あくまで「研究」計画書であり志望理由書ではありません。したがって個人的な動機はそこまで求められていません。「研究背景」と「目的」、「提案手法」を結びつけた整合性のあるストーリーを意識し、研究計画をデザインしましょう。JAISTの計画書は1000文字以内という制限があります。どのくらい関心があるかは計画書やプレゼンの質できっと伝わります。

プレゼン資料

  研究計画について7分間の口頭説明を求められます。例年はOHPを使ってプレゼンをするらしいのですが今年はオンラインだったので,Webexというオンラインミーティング用サービスを利用しプレゼンをしました。

  基本的には小論文と同じ構成で, 視覚的な補助となるようわかりやすくすべきだと思います。また突っ込まれそうな箇所の補足資料みたいなのを用意しておくと面接時の説明で役立つ可能性があります。時間があれば用意したほうがいいと思います。  また補足ですが発表原稿も持ち込めるので用意しましょう(私は知らなかったので持ち込みませんでしたが)

  研究発表用のスライド作成について詳しく書いてある資料↓
http://itolab.is.ocha.ac.jp/~itot/message/ItolabPresentation2016.pdf

当日まで

  当日までは主に1. プレゼンの練習  2 . 関連研究のサーベイ  3 . 出願時に書いた得意科目(3つ)と研究分野の基礎的な勉強をしました。

 プレゼン練習は本番状況と同じWebexを利用し時間を意識してオンライン下で行いました。これも研究計画書と同様に第3者に聞いてもらってフィードバックを受けました。原稿は持ち込めるとのことですがなにも見ずに説明できるくらいにしておいたほうが良いでしょう。

 関連研究のサーベイはわりと大事かなと個人的には思っています。私自身の体験談をもとに話すと,プレゼン後の質疑応答に対して関連研究を知っているとその研究内容を引用しながら返答することができるなあと思いました。質疑応答では想定外の質問や反論はいやでも飛んできます。そのときに知識がないと「よくわかっていないので入ってから頑張ります」とか「入ってから知識をつけて問題点を改善したい」としか言えない状況に陥ります。質問に対して自分なりの意見を言えるように関連研究の知識をつけ準備しましょう。

 出願時に書いた得意科目(3つ)と研究分野の基礎的な勉強ですが一応すべきだと思います。面接の中で得意科目に関する知識を問う質問が飛んでくることがあるらしいです。らしい、と濁したのは私自身は聞かれなかったからです。*体験談を見ても研究に関する基礎知識が聞かれているケースはありますが,  得意科目について聞かれているケースはほとんどない気がします。したがって**研究分野の基礎的な勉強を重点的に行い余力があれば得意科目の勉強もする,という塩梅が良いのではないかと思います。

*追記 : 後日談ですが得意科目の知識について聞かれている方も実際に観測しました。
**追記 : 研究分野の基礎知識についてはどうやら割と質問されているようです。
ただ極めて基本的な事項を確認されている様子(例えば固有値とはなんですか?みたいな超基礎的な内容)なので、対策するというよりは日頃の勉強が大事というのが個人的な印象です。


当日

 webexを利用してオンライン受験。7分のプレゼンテーション,その後23分の面接がありました。

聞かれた内容としては、以下のようなものでした。

  1. プレゼン内容について質疑応答

  2.  研究にむけて勉強していること

  3.  英語はできるか, 英語の論文は読むか

  4. JAISTではどんな講義を受講したいか

  5. 研究分野に関連するプログラミングの経験はあるか

ほかの方の体験談だと知識に関する質問も問われているようですが、私の場合はありませんでした。プレゼン内容の質問がかなり多くて10個近くありました。ほかの方も書いてありますが結構突っ込まれます。(煽るようなのも飛んできます)ここら辺はプレゼン内容,試験官次第といった感じのようです。もちろん知識系の質問にも答えられるよう準備はすべきでしょう。

 私自身質疑応答自体はうまく答えられていないものもありましたがなんとかなったので,発表内容に対して自信をもってなるべく論理的に応えようとする姿勢が大事だと思います。

試験後、おおよそ2週間後に合格発表があり無事合格していました。 


  以上、対策〜当日について説明しました。あくまで私個人の見解と体験ですので参考程度にしていただけたら幸いです。


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