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お困り支店長とエクセル方眼紙の物語

(この記事タイトルは、ChatGPT-3.5 に作成してもらいました)

今度の支店長は、気さくな感じのお方だ。ちょこちょこと自分の部屋から出てきては、雑談をしてくることもある。まあ、何ていうか、今風の上長という感じだ。

先日は、「エクセルに詳しい人いる?」ということで、誰も手を挙げなかったもんだから、私が話を聞くことになった。話を聞く感じでは、単に VLOOKUP関数がうまくいっていないようなのだが、いずれにしても、実際に、画面を見てみないと何に困っているかは分からない。それで、支店長室へ入り、支店長席の机の裏まで回る。

画面を見れば……なんと、いわゆる「エクセル方眼紙」からデータを取り出すものだった。エクセル方眼紙のシートが、同じフォーマットで複数シートに渡ってあり、先頭のシートに、これらのシートから集約したデータベースを作りたい、ということだった。まあ、実際の業務では、よくありがちなパターンだろう。

本来は、このような集約の段階で悩まなくていいように、エクセル方眼紙を作った段階で、うまくデータを集約するところまで考えておくのがベストだったのだろうが、実務から離れて久しい支店長にとっては、そこまで頭が回っていなかったようだ。ただまあ、モノ(データ)はあるので、このような状態でも、どのようにでもなるとは思う。

 

支店長の具体的な相談内容は、当初、一つひとつ手作業でデータシートへコピペしていたようだが、件数が多いので効率よくできないかと考え、その後、コピペの代わりに、イコールで結ぼうとしても、うまくリンクが貼れないことについてだった。ただ、これはエクセル方眼紙なので、単にイコールで結んでも、リンク元が一つのセルではなく、複数セルをまとめた領域となり、値が飛んでこないヤツなのだ……。

まあ、それは置いておいて……とにかく、どのようにして、複数シートからデータを集約させるか。やり方はいろいろあるだろうが、私だったら……INDIRECT関数を使うか。そうすると、シート名の一覧(社員名)さえ準備ができれば、あとは、下に連続コピーすれば一括でいけるんじゃなかろうか。ただ、これは、なかなか説明が難しい……。少なくとも、他のシートからイコールで値をもってこられない程度の方であれば、一つひとつ値をコピペする方が時間がかからないかもしれない。

別案としては、さっと VBA を組んでも良かったが、更に初任者向けでもないし、最近のエクセルは、マクロありファイルは、拡張子が変わるだけでなく、開いたときの注意メッセージも多くなり、デメリットの方が目立ってきた。

……取り急ぎ、支店長がやりたいのは、ここまでの自動化ではなく、単にイコールで結ぶだけのようだった。エクセル方眼紙のシートも 50シート程度であり、一つひとつ手でやれない作業量でもないようだ(支店長は暇なのか?)。なので、それも含め、段階的に説明しようとしたときに、ご自身でいろいろご納得されたようで、すぐに、私も、お役御免となった。もしかしたら、私に見られたくないデータがあったのかもしれない……。

データをもらうわけにも行かないだろうし、支店長席に座ってやる作業でもないし……私も、お払い箱となり、少し安心はしたのだが、私自身、どのようにやればよかったか、少し考えさせられてしまった案件だった。

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