2023年「今までの事をつとめればよし」
お久しぶりです☺︎
そしてうかうかしてたら新年になってました。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
大晦日は年越しそばも食べなかったし、紅白歌合戦も観なかった(家にテレビがないし、そもそも男女別でチーム分けして勝敗を決めるシステムがなんだかずっと気に入らないのだ)。
Twitterを開けば紅白歌合戦の話題で持ちきり、
疎外感を感じたわたしは布団に潜り込んで寂しさを紛らわす。
「“それっぽいこと”をやらずに年末年始を終わらせていいのか?」とひとり考え、「せめて初日の出くらいは観ておくか。」と思い立ち4:30にiPhoneのアラームをセットして眠った。
4:00に起きた。
最近夜中に数回目が覚めてしまうのが悩み。
「ああ、またか…」と小さな絶望を感じた。
4:30にセットしたアラームを左スワイプして布団の中でTwitterを開いた。
「あけましておめでとう」とか「いっぱい飲み過ぎちゃった」とかのツイートがたくさん流れてきた。なんだかみんなそれぞれ楽しそうにやってて、いいねと思った。
そんなことをしているうちに、5:00、5:30と経ってしまい、だんだん行くのが億劫になってきた。
どうしよう…
このツイートに何件かいいねがついた。「わかった…いく、行くよ…」そう自分に言い聞かせて眉をささっと書き足して部屋着の上にコート、マフラーをして家を出た。
夜出歩くと、なんだか悪いことをしているようで大人になってからもワクワクする。
歩きながら左側の空がだんだん明るくなっているのを立ち止まって眺めたりした。綺麗。
隣にいた中学生らしき3人組が「すごいきれい…これって今日だけなの?」「初日の出は今日だけだけど、日の出は毎日だよ」「そっか…そうだよね」と話していて、こんなに尊いことが毎日繰り返されていることに改めてすごいと思った。
しばらく太陽を見つめていたせいでまるい残像が目に焼きついた。
「ここまできたし、あそこに行くか。」と来た道を戻らず地図アプリで店名を入力した。
24時間 年中無休の中華料理店。
昨年一度行って以来だった。歩くこと30分…着いた!ガラスの向こうに数組のお客さん。「やっててよかった」と思った。
ほぼ博打だった。わたしはここに来るまで年中無休を疑っていた。
たくさん歩いておなかも空いていたし、なんだかパァーッとやりたい気分だったので、ビールと天津飯を注文。
5分くらいで来た。早!
元旦の7:30から飲酒、心の健康に良い。
お茶碗3杯くらいの米が入ってるんじゃないか?と思うくらい大きめの天津飯は餡の酸っぱさが食欲を掻き立ててくれた。でもさすがに量が多かった。完食した頃には苦しくて仕方がなかった。
2110円を払って500円玉をもらった。
退店したあと歩きながらこのまま家に向かうか、初詣するか悩んだ。「まぁ、行くか」と地図アプリで場所を指定して道案内通りに進んだ。
そしてなんか訳の分からない小道に誘導された。「ここはどこなんだ…」と小言を吐きながら小川の流れを目で追いながら進んだ。
その先の小さな階段を登り、道なりに進んだ。そしてどうにかこうにかたどり着いた。
去年1月3日に行ったらすごく混んでたので、心配していたら朝の8:00だったのもあってだいぶ空いてて安堵した。
「二礼二拍手一礼…であってるよね?」とお賽銭を握り締めて前の人たちの動作を確認しながら順番を待つ。
前に並んでた人がやたら長いお願いをしてた。何を願ったのだろう。
自分の番が来たので二礼二拍手一礼をしてささやかな願いを神に祈った。
運試しにおみくじを買った。
中吉だった。
「苔むせる 山の岩が根 千代へても 動かぬほどの 心ならまし」 静かで綺麗な俳句。
「中吉か…」と思ったけど、新しいことに手を出しすぎるとキャパオーバーするわたしにぴったりじゃないか、と思ってふふっと笑ってしまった。
おみくじを結んで、お焚き上げの火の前で暖をとってから家へと急いだ。
途中で意味もなく西友に寄って、お正月BGMを聞いた。あの曲、ずっと聞いてると眠くなるよね。
そしてずっと切らしていたキッチンハイター、牛乳と美酢(ミチョ)のみかん味を買って帰った。
「今までの事をつとめればよし」
「つねにひかえ目にして事をなさい吉」
ひっそりと迎えたわたしの新年の話。
2023年 1月1日 日曜日 y
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