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台湾隔離生活日記 / 課題図書が読み終えた14日目

隔離生活が最終日を迎えて、毎日のルーティンに取り入れていた入社前の課題図書が大半読み終えました。嬉しいというかホッとしています...。
今回の課題図書は以下の2冊です。

ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則 -ジム・コリンズ著-
ザッポスの奇跡 -石塚しのぶ著-

2冊のビジネス書で共通していたのは、会社が持つ最大の資産は最適な人材であり、その根本には社員の考え方を支える企業理念があるということでした。つまり会社側がこの本を通して伝えたかったことは「私たちと価値観をともにするのであれば、あなたのことを歓迎します」ということなのかなと勝手ながら感じました。
そして特に1冊目は経営者に向けた本であったので、経営者の立場で学ぶというよりは人生の教訓をたくさん教えてもらったような気持ちになっています。偉大な経営者に倣って器を高めることはできると思うので、自分が倣いたいと思うことを3つ挙げてみました。

他責にせず自分の判断に基づき責任をもって行動する

「岩を転がしてみたら、
奇妙なものが下にいっぱいあったとする。
そのとき、岩をもとに戻す人もいるだろうし、
そこにあったのがとんでもなく恐ろしいものであったとしても、
岩を転がして奇妙なものをしっかり確認するのが
自分の仕事だと考える人もいるだろう」

本文中にこのような言葉がありました。これっていざ同じような状況になったら難しくて勇気がある行動だと思っています。それまで自分が関わっていなかったことであればなおさらです。それでも私は後者のような人間になりたいと思うし、偉大な経営者はそうするみたいです。

厳しい現実のなかで勝利への確信を失わない

ストックデールはベトナム戦争の最盛期、アメリカ軍人だった人物。ハノイの捕虜収容所で8年間、釈放の目処も立たず、生き残って家族に再開できるか分からない状況を生き抜いたそうです。釈放されて帰国した後、ストックデールはこのような言葉を残しています。

「わたしは結末について確信を失うことはなかった。
ここから出られるだけでなく、
最後には必ず勝利を収めて、
この経験を人生の決定的な出来事にし、
あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにすると」

どれほどの困難にぶつかっても、最後にはかならず勝つという確信を失ってはならない。そして同時に、それがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中でももっとも厳しい事実を直視しなければならないというのです。(=ストックデールの逆説)
私の場合楽観的になれないタイプなので、現実を直視するあまり、その現実に立ち向かう勇気がなくなって失望してしまう気がします。勝利への確信ほど難しいものはないですが、自分を信じれる人間になりたいなとは思っています。

単純明快な”針鼠の概念”をすべての活動の指針にする

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偉大な企業は3つの円が重なる部分を理解して単純明快な概念(ここで言う針鼠の概念)を確立しているそうです。
これは個人が自分の最適な仕事を見つける上でも共通であるそうです。でもある程度努力することで報酬が得られるようになって、それが情熱をもって取り組めることであったとしても、自分が世界一になれるものなんて見つからないですよね。その世界を知れば知るほど自信がなくなるしあまりにも自分がちっぽけに見えて惨めになってくる。
だけど偉大な企業もそうだったと筆者は述べています。それでも先ほどのストックデールの逆説を信じて「世界一になれる点がどこかにあるはずだ。世界一になれない点がある厳しい現実も、直視しなければならないし、幻想を抱いてはならない」と思うそうです。
これを自分の話に置き換えて考えてみました。
台湾への転職を内定前に家族に報告しなかったことをなんでかと問われたことがあります。普段から「台湾でお仕事がしたい」と軽い調子で言っていたので、行動の伴わない願望だと思われるのが恥ずかしかったのかな。この話が虚勢でもなく、願望でもなく、決定的な事実にしたかったからなんだと。台湾には情熱を燃やしていて、経験と知識がつけば仕事の幅も増え経済的にも潤う。持って生まれた能力はないかも知れないが、世界一になれる道をこれから見つけると確信しています。これは自分なりに針鼠の概念を理解した結果であると思います。

今回読んだ2冊の本は、指導者の立場にいなくても学べることがたくさんあって、この本を課題にした意図が少しだけ垣間見た気がしました。明日はついに「卒業」です。解放感がすごいんだろうな。

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バイバイ

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