継続と力。

2023年6月。
今さら「リングフィットアドベンチャー」を買った。

Nintendo Switchのソフトで、ゲームを楽しみながら運動ができる代物だ。
2019年に発売され、人気のあまり品薄状態になったので知ってるひとも多いだろう。

そんな4年前のゲームをなぜ今さら買ったかというと「運動しないとなぁ」と思ったからだ。あと知り合いとご飯に行ったときにすすめられたから。

僕の運動習慣は、毎年のように軽いランニングを始めて、雨やら気温やらで中断する。
そして気づいたときには2〜3ヶ月何もせずにいる。そんな感じだ。

今回の運動習慣も同じように終わってしまうかもしれない。それでも今は続けようと思っている。


「継続は力なり。」という言葉がある。
この言葉は継続できない人に向けて使われる事が多い。それか自分に向けた暗示で。
「継続すれば力になるから、力がつくまで頑張って(頑張ろう)!」といった感じに。

ただそんな言葉を聞いただけで継続できるようになるなら、「継続するためには…」みたいな方法論が書いてある自己啓発本は売れないし、毎年新しいダイエット方法が取り上げられることもないし、ゲームを全クリする前に飽きることも無いのである。

この言葉を考えたのは元から力がある人だと思う。

力があって継続をできた人が、継続できない人を励ますために「私は元から力があったんじゃなくて、継続したから力がついたんですよ」と言ったことで「継続は力なり。」が生まれた(はずだ)。
元から力を持っていれば、羨ましがられ、妬まれ、場合によっては排除されてしまう。

それを避けるために考えた言葉が「継続は力なり。」である。

継続するには力がいる。
力があるから継続できるのだ。

僕には力がない。
だから継続ができない。
けど、そんなうだうだ言っていても、社会は力を持つ人間を求める。
「力をつけろ」と突きつけてくる。

だったらしょうがない。
自分がなんの力をもっているのかしらみ潰しに探してみるしかない。
継続できたものが自分が本来持っている力なのだから。 

みんなそうやって何かを続けたりやめたりしながら、自分の力をはかって社会を生きているのだろう。

だから僕は今日もリングフィットアドベンチャーをやってみる。明日か10年後かわからないいつか。飽きるまで。