ユメノグラフィアについて+体験記

このご時世リアイベの開催が難しくなり、緊急事態宣言により不要不急の外出が自粛となり、家で消費できる娯楽の重要性を感じました。
緊急事態宣言は今日時点で解除されておりますが、まだまだ予断を許さない状況であることには変わりなく、リアイベの開催も最低一ヶ月ほどは様子見になるだろうと思っております。

VTuber界隈ではリアイベの代わりにZOOMやChatworkを使った通話イベントの登場や、VRCやclusterを使ったイベントなどが増えたりと、情勢に合わせた移り変わりを実感しています。

そこで私はにじさんじを手掛けるいちから株式会社のユメノグラフィアというコンテンツにたどり着きました。


1.ユメノグラフィアを知ったきっかけ

ユメノグラフィア自体はサービス開始前からバーチャル関連のニュースを扱う記事で読んで名前は知ってましたが、その当時はVRモードしか無く、対応機器がOculus関連のみでVIVE PROが無かったのでまず参加する条件を満たしておりませんでした。
両国国技館でにじさんじがライブをやっている時に体験会のようなものがあるという話でしたが整理券が早々に無くなったという話を受けて結局触れないまま終わりました。

その後知らない間にVIVE PRO対応になっており、デスクトップモード、スマホのライト版まで実装され、メンバーも当初より大幅も増えているという状況になっていて驚きました。

個人的な話、リアイベが好きで、あまり自宅イベントの優先順位が高くなかったので情報収集を怠っていましたが、それが仇となってしまった形ですね。


2.ユメノグラフィアの簡単な説明

2020年5月31日時点で17人のキャストがおり、チケットを購入してそのチケットの対象の1人と30分会話するという至ってシンプルなものとなっております。
チケット代は1枚3300円税込となっております。
現在は期間限定で半額クーポンが配布されます。
VRを使うVRモード、VRを持っていない人向けでPCから参加するデスクトップモード、スマホで参加できるライト版があり、自分の環境にあったスタイルで参加できます。

デフォルトで男女のモデルが用意されており、そのモデルが自身の分身となります。
なおVRoid Hubと連携することで、オリジナルのモデルを使用することができます。

現時点では動画撮影、録音は禁止となっており、写真撮影(スクショ)はキャストによってルールは異なるが大体条件付きで可能となっております。
ルールについてはキャスト本人に確認するのが確実です。
ツーショットはNGだとは思いますが自分の姿が表情カメラ経由ではないと撮影できないためそもそも難しいかと思います。
いつかclusterのカメラのような機能が実装されたらまた変わってくるかと思います。


3.実際に体験してみた

私は2日間で4人のメンバーのチケットを購入し、体験しました。
その時の感想を記載します。

1回目 観影みゆちゃん
初回誰行くか悩んだ時に一番最初にエゴサで飛んできてくれたのと、ちょうど参加できる日にチケットがあったので選択しました。
私の不手際で7分程しか話せず、その7分間も起きた事象を話したり、話せて良かったと言ったような話題で終わってしまった。
色々調べてもらったり、指示出ししてもらったりご迷惑をおかけしました。
こういう時にVRと言うのがネックでヘッドセットとPCに距離があって声を聞きながらPCの操作が難しく再起動で改善したという罠。
せっかくメイド服を着ているのに直接似合ってると伝えられなかったのが心残りなのでまた会いに行くつもりです。
オリジナル楽曲が出るそうで、できればその話ができるよう調整したいですね。

2回目 宝生てあちゃん
1回目の翌日に3人分のチケットを取りまして、そのうちの1人目です。
結果としては一言も言葉を交わせませんでした。
1回目に起きたトラブル対処法では改善せず、F&Qも昨日すべて読み終わった後でVIVE PROについての有効な記述が見つかりませんでした。
色々指示出ししてもらったり、大変なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
ツイッターのリプライでやり取りができたのが唯一の救いだった。
そしてせっかくVRで入ったのにご尊顔を拝むことすらできなかった。
同じ思いをする人がいなくなるよう色々と要望を送ってます。
てあちゃんは優先的にまた会いに行くことは確定しており、仕事がまだ変則勤務が続いているので強引に突っ込む予定です。

3回目 小花てくとちゃん
2回目の失敗から色々調整して、バーチャルキャストでループバック音声確認したり、SteamVRの設定を色々弄繰り回したりして1時間程格闘しました。
一応音声の認識はしてそうなパラメータになったので、これでダメなら残りの2人はジェスチャーと表情だけでという内容でリプライを送るという状況でしたが、何とか解決できていたようでした。
開口一番に声聞こえますか?と尋ねたら、聞こえますって返ってきて感動のあまり泣いてしまったくらい感動してしまいました。
今までお話できなくて今回初めてお話できるという内容や、質問が書かれた本の説明だったり、ヒトカラのことだったり、マカロンやサンドイッチで遊んだり楽しかったです。
メイド服が似合っているということをやっと相手に自分の言葉で伝えられて良かったですね、これだけは初見であっても言えることであり、絶対に伝えたい言葉だったので。
また自分はVRoid Hubから連動した衣装や一部のテクスチャー以外自作のモデルを使っているので可愛いって言ってもらえて良かったです。
Oculusと違い、VIVE PROはベースステーションを設置する必要があり、その視野範囲以外に出るとモデルが捻じれたり飛んで行ったりしてしまうため、突如天に召されたり、横にふきとんだりして、こちらは焦りましたが笑ってもらえて救われました。
最後にカフェだと手が届かなかったけどベンチに移動したら手が触れ合えたり、頭を撫でてもらったりVRの威力は半端無かったです。
30分フルで話せましたが、全然足りない。
30分なんてあっという間ですね本当に。

4回目 ロッド・クロウリーさん
実はユメグラのキャスト陣の中で見た目が一番好みだった子。
男の娘という記載ではなく男の子というね。
開始早々現れたは良いが、うんともすんとも言わない。
声かけても手を振っても緊急からメッセージ出しても反応が無い。
ツイッターでリプライ飛ばしたところ相手側も同じ現象のようでお互いアプリの再起動。
色々ゴタゴタもあり会話できたのは15分後でした。
開始早々お互い別次元に飛ばされたみたいな感じで笑い話にしました。
原因の発生源は自分なのか相手側なのか根本のシステムなのかは不明ですが、悔やんでも怒ってももう仕方ないですからね、残された時間を楽しむのが一番ですからね。
今回はアプリの再起動をした際にVRのトラッキングがうまくいかなくなり、コードにひっかけて食器を割ったり、ベースステーションが落下したりと物理的なトラブルも重なってしまいましたが、前回以前の経験からできることを楽しむというスタンスにシフトできたため気にせず進めました。
ロッド・クロウリーさんが目に薔薇を入れ始めた時はびっくりしましたが、お気に入りだそうで愉快な人だなあと感心してました。
またモデルが宙に浮いていたため、私が使っているモデルのスカートの中身が丸見えになっていたらしくパンツを見られていたそうです。
ロッド・クロウリーさんは男の子で、私はモデルの上では女の子なので、何とも言えない事案でした。
パンツがデフォルトのモノではなくテクスチャーを変えていると話したら、そういう趣味なのねとにやにやした声で言われたので、この子には勝てないなあと思いました。
しっかりメイド服が似合っていることを言葉で伝えて、手を振って終了しました。


4.終えての感想

素直に楽しかったです。
もっと早く行っていればという気持ちが強いです。
情報収集を怠ったのを悔やんでます。

30分って長いかもと思いましたがそんなことは一切なく、物足りないです。
会話系のイベントで30秒とか1分とかを経験してきたにも関わらず、全然足りないです。
なんだかんだ1時間、2時間話続けられるのではないかと思えるくらいあっという間に時間が過ぎていきました。

そしてキャストの子たちが本当に良い子たちの集まりで、そして個性的で、全員と一回ずつでもお話してみたいと思えるくらいでした。
その中から一人推しを絞れと言われても難しいと感じるくらいにみんな魅力的で、同じ子と何回もお話したいし、欲を出せばキリがないですね。

システム面ではスマホのライト版より、ブラウザ版より、VR版が至高ということを改めて実感しました。
やっぱりこのユメノグラフィアの世界を最大限に楽しむためにはVRが不可欠だなと思いました。
ただ写真撮影はVRだと難しいところがネックかなと思いました。
撮影ならブラウザ版やライト版の方が綺麗に撮れるかと思いますし、VR版だとNGな写真になってしまう恐れもありそうでした。

そしてVRoid Hubの連携機能がとてもありがたく、違う自分になって遊びに行けるというのが良いところで、clusterのように自由に動き回ることはできないものの、最低限物を掴んだり場所のワープという形で別の場所に行くことはできます。
後表情で感情を伝えることができるところも良かったです。
今回クラシックメイドの衣装ということなので、こちらからもテクスチャーを適用してメイド服を着せて行けばお揃いになることもできそうですね。
ツーショット、いつかはできるようになると良いなあと思います。


5.ユメノグラフィアをオススメするポイント

・VRで楽しめる
まず重要な点で、clusterのイベントはあくまでライブと言ったような1対多や多対多になることが多く、1対1でお話できるPCVRイベントは貴重です。
自宅にVR環境がある人限定になってしまいますが、自宅で埃被っているVR機器を使う機会には最適だと思います。

・値段が安い
半額クーポンがあり1回限り1650円、半額クーポンが無くても3300円。
1分あたり55円or110円という安さ。
他のイベントは1分あたり1000円程が相場なため破格の金額だと思います。
このレベルの価格帯はβテストのもので20分2000円というものがあったくらいです。
ただオタクの感性としては、推しに会えるならば1分1000円なんて安い物だと思いますし、逆に推しでも無ければ1分1円でも興味ないという人もいるため、あくまで推しがいないけれどVTuberのトーク会もしくはVRイベントに興味があるという人には優先的にオススメができると思います。
推しがいても似た属性の子がいるとか、推しの発見にとか、トークイベント慣れしてなくてという人には良いかもしれません。

・イベントの時間帯が自由
イベントと言えば何月何日何時何分からと決まっていることが多く、そのタイミングで行けないなって人がいるかと思います。
私もコロナの影響で変則勤務になっておりいつ休みになって、いつ通常通りになるか不確定で土日のイベントを断念せざるを得ない状況です。
ですがユメノグラフィアは毎日のように開催しており、時間帯も豊富にあります。
例えば午後勤だから午前中参加しようであったり、この日は午後休だから夕方に入れよう、定時退社したら間に合う時間だから夜取ろうと言ったような隙間に参加しやすい形態です。
当たり前ですが自宅からなので移動等もかからず、また延長したり遅延したりは基本的に無いです。

・圧倒的時間の長さ
1分、2分だと緊張して伝えたいことが伝えられない人でも30分あれば大体のことは伝えられるとは思います。
また話したいことが飛んでも、何等かの話題で盛り上がれば、何も伝えられず成果0のイベントということは無いと思います。
トラブルはありますし、VRは特にリスクが高いですがそれを避けたいのであればVRモード以外を選べば問題ないです。
30分あればキャスト側が了承すれば色々できそうです。
タイムラグも殆どないので、アカペラで一緒にデュエットしたり(権利的に怪しい?)、しりとりしたり、VRだと厳しいけど心理テストみたいなこととか考えれば声でできることであれば何だってできそうですね。

・可愛い
この言葉に細かい説明は不要だと思います。


6.総評

まだまだ成長する見込みもあり、可能性の塊だと思います。
表情カメラで見た自分のモデルの髪の色と相手に見えている髪の色が違ったりと中々厄介な仕様もあったり、不具合発生すると原因の元が自他問わず今のままだと大幅に時間を持っていかれてしまうことも懸念材料と思えるため、もう少し充実してくれるとありがたいかなと思います。
キャストも増える可能性もあるのかな。
ユメノグラフィアのメンバーがどの範囲まで進出してくるかわかりませんが、現状だとツイキャスしたりYouTubeで配信したりしてるので、このままコンテンツが成長すれば単独ライブとかリアイベとかやったりするのかな、そこはどういうスタンスで運営が考えているのかわからないので、今後に期待という感じです。
私は完璧にハマったので予算の問題もありますが、継続して遊びに行きたいと思います。

リアイベも積極的に開催されることは当分無いだろうとは思うので、余暇の楽しみに、ユメノグラフィアの世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。