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アフィ系マルチに勧誘されたったー

人生で初めてマルチに勧誘されて感動しました。
しかも新時代のマルチで感動。
子供が母親におもちゃを自慢するかのごとく自慢(?)

きっかけ

ある日、Instagramである人からフォローされた。
おそらく同じ県内の知っている大学の人だと判断した私は特に何も考えずフォロバした。その人(以降は仮でAさんと呼ぶ)は大学ブランドにふさわしくキラキラした投稿が多い。お金には困っていないようだった。

フォローしてAさんのストーリーを見ていると、副業匂わせや贅沢アピールが多いことに気がつく。ヴィトンで大人買いしてみたり、Diorで大人買いしてみたり、楽な副業最高ニュアンスのタグ濫用をしてみたり。


なるほど。マルチか。

しかし、非常にゲスい根性だが、私は狂った人物の狂った様を見ることが好きなのでマルチだろうがなんだろうが面白いなら見るぞという考えのもとAさんのフォローは続けた。


三ヶ月に一回ほどの頻度で「副業に興味ありませんか?私の秘密を教えるので○人限定で教えるのでDMください!」という内容のストーリーをAさんは流す。

今までの人生においてマルチ勧誘に出会ったことのない私は「一度ぐらい勧誘されてみたいよなぁ!」と思いフォローして半年経ったこの間、私は敢えてAさんにDMを送ってみた。


システム

※企業名や具体的な例は伏せさせていただきます。

まず、Aさんとのコンタクトは以下の通りだ。
n人限定で教えますということだったが時間がかなり経ってからでも教えてくれた。希望者が少なかったのか、全員に教えているのか。後者だろう。


InstagramにてDMを送る

LINEで説明したいとAさんに言われLINEを交換する

アンケート調査への回答、説明会前の説明通話、オンライン説明会への参加、オンライン説明会後に幹部との通話、を求められる


アンケート調査への回答→数秒の動画が送られてきて(もはやGIFレベル)その動画の中で項目が明示される。(年齢、現在の職種、副業経験、クレジットカードの有無)

説明会前の説明通話→Aさんと10分〜15分ほど通話することをAさんから提案される。

オンライン説明会→LINEグループに参加し通話を聞くスタイル。日時設定が計6回、夜遅い時間帯に1時間ほど設定され、好きな日を選ぶように求められる。(これは後に発覚するがクレジットカードを持っていると別の日程が提案されたらしい)

オンライン説明会後に幹部との通話→疑問点をここで解消してくれとのこと


正直、この時点で「完全黒」

クレカの有無ってさあ、ねぇ?


しかし、これは話のネタになるぞとアンケートに答え説明会前の通話もした。


以下、説明会前の通話で聞いたこと。


アフィリエイト(マーケティング事業)で3万〜5万円/月の収入がある。努力によっては増やすことも可能。
アフィ案件は会社が紹介してくれる。

入会金:7万円強
月会費:1.5万円

他のアフィ紹介に比べたら安い(らしい)。アプリを購入というスタイル。アップルストアでもこのアプリは今後配信予定。

雇用契約書は存在しない。

103万を超えると扶養から外れるので気をつけて欲しい。

Aさんは初めて半年ほど。

新しい人を紹介すると約5,000円を貰える。
(正直にそれを言うんかーい)


上記の内容に加え会社のHPを聞いてAさんとの通話は終了。(以降この教えてもらった会社はB社とします)

教えてもらったHPと国税庁のHPで法人登記を確認したところ、B社は法律的に存在していた。まぁ、さすがにね…………。

HPを確認してみるとさらに面白いことがわかった。

(おそらく)他企業(以降C社とします)が行っているオンラインサロン(教育系)にB社が人を紹介する。

そのサロンではインフルエンサーになるためのコンテンツ提供も行っている。

インフルエンサーになる。

B社はアフィ案件を仲介し中間マージンを得る。

という仕組みになっているようだ。こんなの、ほぼ確実にB社とC社はつながっているし、なんならC社は他のアフィ系マルチ企業ともつながっているだろう。


そしてオンライン説明会のためのグループにも招待してもらった。参加人数を見ると100人近い数だ。
毎回これだけの人数が集まっているとすると、このオンライン説明会全体では1000人ちかい人数がいるのでは……?震えた。

もっとも、定員オーバーとかなんとか言って人数をまとめている可能性は否定できないしB社側も人数に含まれているかもしれない。なんともだ。


※毒をくらわば皿までとオンライン説明会にも参加する予定ですが、長くなりそうな上に説明会まで期間があるので分けて後日投稿します。


いくら儲かるの?損得

計算のお時間です。

入会金を7万円ぴったしだとして、それを月で割りましょう。

70000÷12=5833.333…………
約5800円ですね。

これに月会費を15000円ぴったりだとして上の金額を足してみましょう。

5800+15000=20800
約2万円です。

ここでAさんの収入を思い出してみましょう。
3万〜5万/月 でしたね。

確かに1万/月の収入は最低でもあるようです。
しかしながらアフィをするために時間や精神余裕を割いていると考えると果たしてこれは効率の良い副業なのでしょうか…………。

誰もがこれだけ稼げるとも限りません。少なくともAさんのInstagramストーリーを見ているとAさんは成績優秀な方のようです。

成績優秀でこれか………………。

怖い点

まずは「確実に得するとは限らない」という点があげられますね。
しかしこれはどの副業でも言えるし、さらには普通の会社勤めだってそうだ。人間社会で生きる以上しょうがない。

次に「雇用契約書が存在しない」という点です。
てっきり個人事業主扱いなのかなと思っていたら103万の壁の話をする。え?じゃあ被雇用者なの?という話だ。なのに雇用契約書は存在しない。

これは新時代のマルチらしいところなのだが「すべてオンラインで完結する」という点です。
説明会も副業内容もすべてオンラインで完結する。いやー怖いね。相手の顔も知らないんだよ。友達程度ならいいけど、取引相手ならせめてZoomとかさ……顔ぐらい知りたいよね。

「上の人と通話をさせたがる」という点もこわい。
このような事をやっている時点で詐欺師みたいなものだろう。
例えばこのような話を聞いたことはないだろうか。「政治家は会えば騙される。絆される。政治家と話した時点でもうダメだ。」
人を騙すのがうまい人種というのは存在する。
おそらく「上の人」は騙せる自信があるからこそ希望者とは必ず直接話をしようとするのだろう。

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