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JR東日本パスで東北旅行 (1/3)

JRから3日間新幹線など乗り放題のフリーパスが期間限定で発売されたので,これを使って東北方面へ2泊3日の旅行へ行ってきた.

「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」と、はやぶさ7号の指定券

宮古へ向かう

かなり余裕を持って自宅を6時前に出発した.

南流山駅でJR東日本パスを発券し,ここからフリーパス利用開始.大宮駅へ向かう.

大宮駅ではNewDaysでJR東日本パスを提示し,10%割引とE2系のトレインカードをもらった.

はやぶさ7号で盛岡まで移動する.8:43大宮発.指定席1回目を消費.

この はやぶさ7号は満席で,デッキにも立ち客が若干いた.前後の列車もほとんど満席で,JR東日本パス(・全国旅行支援?)で旅行しようとする人がいかに多いかが伺えた.

はやぶさ7号

途中の仙台でどさっと降りていき,ここから先は空くかと思えたが,直後に降りたのと同じ量の客が乗ってきて,混み具合は変わらなかった.

10:30盛岡着.ここでもNewDaysへ行き,今度はE5系のトレインカードを入手した.このカードはキラキラしている.

盛岡駅に到着
E5系とE2系のトレインカード

盛岡からは山田線の快速リアスで宮古まで移動する.乗車時には座席に座れなくもない程度だったが,発車時点ではかなりの立ち客がいる状態になった.後述の経緯により,この列車が本旅行を通して最もしんどい乗車となった.11:09盛岡発.

山田線 快速リアス

盛岡を発車すると,なにやら不穏な放送が入る.対向列車がどうも車輪空転で遅れているらしい.どのくらい遅れるかについては3駅先の上米内に着いてから知らせてくれるらしい.とりあえずどこトレで列車位置を確認してみると,対向列車は30分遅れらしい.そして,乗車中の列車とこの対向列車は上米内駅で行き違いを行う必要がある.上米内から次の行き違い可能駅までは63.6kmもあり,対向列車が上米内に到着するまではこちら側の列車はその先に進むことができない.よって,この時点で上米内で30分待ちになることを悟った.

11:23上米内に停車.ここまでは定刻.ここで詳しい遅延状況について放送があり,やはりこの駅で30分待ち,12時ごろまで動かないらしい.列車が着いた瞬間には降りる人は誰もいなかったが,遅延時分について放送がかかると,次々と列車から人が降りていった.せっかくならと駅周辺の探索をしたかったので,自分も列車から降りることにした.

上米内駅から少し離れたところ.駅舎の奥には行き違い待ち中の宮古行きが見える.写真に写っている人々は,全員あの列車から降りてきたのだろう

近くの踏切や川まで散歩した.のどかだった

上米内駅近くの踏切
米内川

12時ごろに対向列車がようやく上米内駅に到着し,すぐに宮古行きも出発した.予告通り30分遅れとなった.そして,先ほど自分は座席を離れて散歩していたので,その座席はほかの人が座り,自分は終点まで2時間ほど,立つことになった.

上米内を出ると,車掌の検札が入る.普通(快速)列車で検札は珍しいと思う.これ以外だと,上越線の上越国境区間で体験したことがある.検札にあわせて,乗客ひとりひとりに対して宮古駅到着後の乗り換え予定の確認が行われた.確認した内容を司令に報告し,宮古から先の接続をとるかどうか判断するらしい.どうも,宮古からすぐにリアス線に乗り換えて,八戸方面などへ向かおうとしていた人が多かったようだ.定刻であれば13:30に宮古に到着後に13:54久慈行きに乗り換え可能であるが,この遅れだと接続がないと乗り換えできなくなるので,接続の有無は死活問題だろう.自分は宮古で数時間滞在するつもりでいたので,そこまで焦らなかった.

上米内の次の停車駅(陸中川井)まではなんと82分(所定)もかかる.車内は相当混雑しているが,次の駅までに検札(・乗り換え予定確認)は余裕で間に合うのだろう.その間に5駅あるが,そのうち1駅は列車本数が1日0本であったり最長駅間があったり1閉塞だったりとネタが多い.1時間以上動き続けた列車がようやく停まったときには,なんだか安心した.

山田線におおむね並行する,国道106号の自動車専用道路

浄土ヶ浜を散策

2時間立ち続けて脚が棒になりそうな中,14時ごろ列車は終点の宮古に到着した(所定13:30着).久慈行きは結局この列車を待ってくれていたらしい.

宮古駅に到着
宮古駅
宮古駅前

さて,宮古では浄土ヶ浜に行こうと思う.駅から浄土ヶ浜までは数km離れているが,先ほどの山田線の遅延でバスは行ってしまった(次は数十分後)し,観光案内所のレンタサイクルもすべて出払っているようなので,少し歩こうと思う.

歩いている道中はけっこう街の活気を感じた一方,巨大な水門や防波堤を目の当たりにして,震災時の津波の威力を想像した.

商店街
巨大な水門の工事現場
巨大な防波堤
津波到達地を示す記念碑

駅から2.6kmほど歩いたところでバスに追いつかれたので,前須賀バス停から乗り込む.整理券をとる準備をしていたが,どうやら今年サービスインした地域連携ICカード「iGUCA」に対応しており,普通にモバイルSuicaが使えて驚いた.14:57ごろ,浄土ヶ浜ビジターセンターバス停に到着.

浄土ヶ浜ビジターセンターバス停にて,岩手県北バス

ビジターセンターを通り抜け,浄土ヶ浜の周辺を散策する.このあたりは荒々しい崖が続いているが,奥のほうに行くと白っぽい石で覆われた穏やかなエリアにたどり着く.この日はあいにくの曇りだったが,それでも美しい景色が続いていた.晴れていればもっと綺麗だったのだろう.今回はパスしたが,海上からこちら側を見るのも良いらしい.

遊歩道が綺麗に整備されており,歩きやすい.トンネルもある
浄土ヶ浜.白っぽい石に覆われている
石はそこそこ大きい
「御台場展望台」から浄土ヶ浜を望む.入り江の奥に白っぽい浜が見える
浜のほとりに建っていた,1960年チリ地震津波の記念碑.「地震がなくとも潮汐が異常に退いたら津波が来るから早く高い所に避難せよ」

本日の宿へ向かう

ビジターセンターに戻ってきた.3km強歩いた.このあとは久慈方面へ北上する予定なので,バスで宮古駅に戻る.三陸鉄道リアス線の久慈行きに乗り込み,16:35宮古発.

リアス線は1両で車内はそこそこ混んでいたが,田老あたりから空き始め,座れた.リアス線は海沿いを走る路線ではあるが,各駅付近を除いてほとんどトンネル区間であるため,遠くの景色はあまり見えない.

18:11久慈着.ここで八戸線の列車が接続しており,ほとんどの乗客は八戸方面へ乗り換えていったように思えた.本日の宿にたどり着くには自分も八戸線に乗り換える必要があるが,ここで夕食をとることにした.

宮古から久慈まで乗ってきたリアス線の列車

久慈駅の近くにある「キッチン レフリー」というお店で夕食をとった.美味しかった.

夕食

夕食を食べ終わった時点で次の列車まで1時間ほど残っているので,駅近くを散歩した.

市街地にある「巽山公園」.公園の中に神社がある

列車の時間が近づいてきたので,駅に戻ってきた.駅に着いた時点で,八戸行きに接続するリアス線の列車は到着していなかったので車内にほぼ人がいなかったが,リアス線が到着するとそこそこ人が乗り込んできた.それでもガラガラ.20:15久慈発.まだ早いが,これが八戸線の最終列車である.

八戸線 八戸行きの最終列車

20:58種市着.洋野町にあり,数百メートル先に本日の宿がある.朝6時前から夜21時の最終まで動き回っていたので非常に疲れたが,無事宿にたどり着けて安心した.なお,明日は6:40発の初列車に乗ることになっているので,あまり落ち着かない.

種市駅に到着
宿の近く.海にほど近い

本日の宿は「マリンサイドスパたねいち」という.大浴場がついており良かった.自分は起きれないので行かなかったが,朝に大浴場に行けば海が見えて最高なのだと思う.

本日の宿「マリンサイドスパたねいち」

素泊まりで6500円.残念ながら(?)諸々しくじって全国旅行支援の対象ではない.でもこの日は宮古から八戸まで宿が枯れ散らかしていたしまあいいか.

宿の部屋

そういえば翌日の宿を決めていなかった.眠い目をこすりながら,全国旅行支援とにらめっこしながら,宿を探す.探していると,旅行支援対象で朝食,レイトチェックアウト込みで3030円の宿を発見.これだ!と思い予約し,明日に備えてさっさと就寝.

2日目へ続く(気が向いたら書きます


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