書くこと、歌うこと、描くこと。
いまわたしのパソコンのなかではビル・エヴァンスが音を奏でているし、部屋に積まれた書籍にはそれぞれの著者が紡ぎ出した言葉の織物が丁寧に畳み込まれている。
このように時を超え、その表現者自身の肉体が亡びても遺り続けるものは極めて稀な例であろうが、しかしその直ちに解る事実は同時に、そのような遺された表現の外側には”遺されない表現”が無限に広がり存在していることもまた、わたしたちは無意識的であれ知っているということを意味していると言える。
自身の周りを顧みても、同人誌を発行したり、