齢70を超えて現場に行けるか

知人というには付き合いが長く、友人というには歳が離れすぎている「シャチョー」がいる。これはあだ名みたいなもので、いまだに何をしている人なのかはっきりと把握していないし(本当に社長の気もする)、元は芸能事務所でマネージャーをしていたとかで、やたらと顔は広い。少なくとも詐欺師ではない。

一応は仕事相手でもあるのだが、言ったことを忘れていたりで企画そのものが立ち消えになったことも少なくないから、こちらとしても足場を確保してからでないと動けない部分はある。それでもなお付き合いがあるのは、素晴らしいミュージシャンを見つけてくる耳の良さと、何より齢70を過ぎても現場に赴くフットワークの軽さに、マイナス面を補って余りある「凄さ」を感じているからに他ならない。

このたび、またしても新たなシンガーソングライターを見つけてきて「サポートを始めた」との連絡があった。

実のところ、以前に紹介される形で、SSW本人と挨拶もしているのだが忘れていたようだ。今朝はスタジオで録ったデモ音源のデータが送られてきて、仮にも形となっていたので、いよいよ具体的な話となってくるのかもしれない。

明日は打ち合わせだ。音源を聴きながら、「シャチョー」の眼(というか耳)は間違いない、と改めて思い知らされつつも、どうか話し合った内容だけは頭に留め置いていただきたい、などと願うばかりなのであった。

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