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高校サッカーで「全国制覇」を目指した話:連載「高校生のとき、がんばっていたことは?」第7回

舘野ゼミ一期生の岡 孝樹です。今回は「高校の時、頑張ったこと」というテーマでnoteを書く機会を頂いたので自分なりに、アツくて、熱くて、暑苦しいくらいの気持ちを文字に込めます。
私はサッカーの強豪校で「全国制覇」を目指してプレーしていました。
結果は夏のインターハイで全国準優勝、冬の選手権で初戦負け。全国制覇は成し遂げることが出来ませんでした。しかし、私は結果以上に大切な事を学びました。
そんな私が大切にするべきだと感じた行動力についての話です。

「行動力」

私がここで述べたい行動力は2種類ある。

1つ目は「知らない世界に飛び込む」という行動力。
2つ目は「自分を信じてやり続ける」という行動力。

この2種類の行動力は必ず私たちの人生を豊かにしてくれる。


「知らない世界に飛び込む」

結論から言うと、私はこの行動を起こしたおかげで人間として大きく成長することが出来た。
これだけは間違いない。

私は、幼少の頃から高校サッカーに対する強い憧れを抱いていた。正月に全国放送で自分がサッカーしている姿が映される、考えただけで鳥肌が立つ。ワクワクが止まらない。「いつかこの舞台に立って、大観衆の中でプレーをする」。そんな妄想をしながら当時小学生だった私はテレビを見ていた。
そのうち妄想だけでは満足出来ず、高校サッカーを始めたいと思い始めるようになった。思って最初に何をしたか。それは夢を口に出すこと。
まずは両親に自分の夢を話し始めた。

「自分はこの世界でサッカーをしたい。」
「この舞台に立つんだ。」

これが私の原点である。

この時の私は、知らない世界に飛び込むことを恐れていなかった。子供というのは本当に怖いもの知らずだ。そんな子供の意見を受け止めて全力でサポートしてくれた両親には感謝してもし切れない。

高校サッカーという世界に飛び込む覚悟が決まったのは小学6年の春。高校生になるまではまだ4年あった。ガムシャラに上手くなることだけを考えた最初の1年。あっという間に時は過ぎた。その頃には段々と高校サッカーというものが現実味を帯び始め、行きたい高校も見つかった。ここから更にガムシャラに練習して絶対に○○高校に入ってやる。そう強く思っていた。


しかし、そこからの3年間はとても苦しかった。

「自分を信じてやり続ける」

行きたい高校が定まり高校サッカーへの思いが強くなる一方で、本当にその高校に行けるのだろうかという不安も強くなっていった。
自分が所属していたチームは東京都でもベスト32ほどの中堅とも呼べないレベルだった。そんなチームに所属している選手を強豪校は見てくれるのだろうか。そんな不安を抱えながらも自分に出来ることを必死に模索した。


私に出来ること、それは「やり続ける」ことだけ。

どれだけ悩んだって仕方がない。

積み重ねが大きければ大きいほどその可能性は広がる。今は地道に積み重ねを大きくすることしか出来ない。そう割り切って自分に足りないものを補うことだけを意識した。


さらなる試練

無事になんとか志望校への入学、そして入部が決まった私だったのだが、そこにはさらなる試練が待っていた。私が入学した高校のサッカー部の新入部員は皆、他の強豪校やJユースからの誘いを受けていたり、既に全国大会を経験していたり、私とは経験が違った。
もちろん、そのような人達の中で全国を目指して努力するということにワクワク感も抱いていたが、それ以上に練習についていけないという現実を突きつけられ、日々劣等感に打ちひしがれていた。

自分の想像していた高校サッカーはもっと華やかで希望に溢れたもの。
だが、実際は土のグラウンドで毎日泥だらけになりながら監督にも練習を見てもらえない日々。あのグラウンドには血も汗も涙も自分の全てが詰まっている。それくらいの経験をした。

本当にしんどくてしんどくて何度も逃げ出したくなるような日々だった。
それでも私は逃げなかった。それは何故か。


それが自分の決めた道だったから。
最初は軽い気持ちだったのかもしれない。自分がプレーしている姿を全国の人に見て欲しい。そんな甘い考えだったのかもしれない。それでも自分で決めた道だ。全力でサポートしてくれる両親がいる。今まで指導してくれた指導者がいる。関わってくれた仲間が応援してくれている。
そんな人達の期待を裏切ることは出来ない。
だから私はやり続けた。


必死に食らいついて、辛い日々を乗り越えた先には言葉にならないくらい素晴らしい景色が待っていた。

高校3年の夏、インターハイ全国大会。
冬の全国高校サッカー選手権大会。
私はスタメン、そしてチームの副将としてピッチに立っていた。
インターハイでは、初めての全国大会だったが、準優勝することが出来た。しかし、実感は全く無かった。インターハイは全国的な注目度はとても低く、テレビでも全国放送では流れない。
気持ちはすぐに「冬の選手権」への向いた。

全国の高校サッカー部員の憧れの舞台。
それが「冬の選手権」。
その舞台に私は立っていた。

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満員のスタジアム。1万5000人の大観衆の中でプレー出来る喜びや不安感は今でも鮮明に覚えている。憧れの舞台で最後までピッチに立ち続ける。そんな強い想いで試合に臨んだ。

しかし、結果は初戦負け。
本当に悔しかった。何が足りなかったのか。あれほど努力したのに。そんな気持ちの反面、もっとやれた。どこかで甘さがあったのではないか。心当たりはあるだろ。そんな声が心の中を飛び交っていた。

色んな感情が交錯する中で、一つだけ満足していることがあった。

それは、


ここまでやり続けたこと。

先が見えずに努力をやめようと思った中学時代。
やっとの思いで入部したが、自分のレベルの低さに酷く落胆し、毎日逃げ出したいと感じていた1年目。プレー面だけではない。私生活でも様々な悩みを抱えていた。
それでも3年間の全てをサッカーに注いだ。

これが私の高校3年間。

最後に

いかがだっただろうか。

ここまで2つの行動力について自分の経験を元に述べてきた。


「知らない世界に飛び込むこと」
「自分を信じてやり続けること」

これらは本当に難しい。
この行動が正しかったのか、間違っていたのか。
そんなことは最後までやり続けた人にしか分からない。

高校時代の私はやり続けることが出来た。
その結果、おそらく人生の中でも一番成長できたと感じている。それはこれからの人生の中でも言える。あの3年間ほど何かに自分の全てを賭けることは出来ないのでは無いだろうか。周りの方々に支えられ、仲間に助けられながら歩んだ3年間はどこの誰よりも濃い時間だったと感じている。そんな経験を、一生に一度の高校生活で、みんなにはして欲しい。


私の経験談から少しでも何かを感じてもらえたならとても幸いです。

拙い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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