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不登校が日本1の生徒会長になるまで:連載「高校生のとき、がんばっていたことは?」第20回

皆さんこんにちは!今回の連載は経営学科2年の李が担当します。

私の高校生活は、不登校になったり生徒会長になったりと波乱万丈でした。

もしよかったら読んでいってください(^^)


暗黒の不登校時代

 入学してからは順風満帆な高校ライフを送っていました。授業中にふざけてしょっちゅう先生に怒られていたり、体育祭や文化祭は友達と盛り上がったり、部活の帰り道ではしゃいだりと充実した毎日でした。また、生徒会に立候補して書記としても活動するなど、遊ぶときは遊んで真剣にやるときはやる高校生だったように思います。

 転機は1年生の冬でした。クラスの人間関係がギスギスしてきて、今でいうステイホームをするようになりました。自主性を重んじる自由な家庭と学校だったので、学校を休むことに対して親や先生から心配されることはあれどもあれこれ言われることはありませんでした。学校に行けないなんてみんな軽蔑しているだろうなあと当時は思っていたので誰にも相談できなかった、というよりも相談する気力までなくなっていました。
 

 自分が社会から取り残されているように感じ、嫌な環境から逃げるために不登校になっているのに誰にも相談できない、「自分はダメな奴だ」と思う日々。学校を休んで家で何をしていたのかを現在は何も思い出せないので、そんなネガティブなことをずっと考えていたんじゃないかと思います。


怯えながら生徒会長に立候補

 2年生になり、クラスが変わったため学校に行く日が増えるようになりました。友達も徐々に増え、この頃は学校が楽しく感じていました。(遅刻したり早退したりする日ばかりではありましたが・・。)
そんな中、生徒会選挙の時期がやってきました。なんと元不登校で現遅刻魔の問題児は会長に立候補します。
もちろんあまり学校に行っていない人が会長に立候補することに対して悪く思う人がいることは分かっていましたが、失ったものが多い暗黒時代でも生徒会活動だけはガチでやっていたので、それを取られると本当に自分から何もかもなくなってしまうという焦りから立候補したのを覚えています。


 対立候補者たちとともに立候補ポスターが貼られると、本格的に選挙活動がスタートしました。恐る恐る友人の1人に応援演説を依頼すると快く引き受けてくれ、翌日にはその友人が、学校で強い影響力を持つ(笑)チア部の先輩や、面白くて人望のある先輩など、たくさんの協力者を引き連れてきてくれました。その友人と先輩たちで放課後に選挙攻略法と演説の原稿を練って行った結果、見事生徒会長に当選することができました。泣くほど嬉しかったです。

不登校になってしまったとき、非力なくせに誰に対しても「頼る」ということをしなかった私が、たくさんの人に頼り、応援してもらい、多くの票を集めたこのことは、「人は頼ってもいい。むしろ頼ることで広がる輪もあるのだ」と、考え方が大きく変わった大切な経験になりました。

日本1の生徒会長に、そして自由選抜入試へ

 生徒会長に就任してからは怒涛の日々でした。もともと女子校だったのが共学化したこともあり大規模な組織変革をしたり、共学化反対派の生徒たちを説得させたりと、昼休みも放課後も生徒会のことで頭を働かせていました。そのほかにも組織を作って研修をしたり、東北の高校に行って授業の研究をしたりと、どんどん新しいことに挑戦していました。

そんな日々がしばらく続いたころ、「日本生徒会大賞」という日本全国の高校の生徒会活動を評価するコンクールに応募し、個人の部において大賞を受賞することができました。また、学校の所在地である区の区長からも学校改革に大きな影響をもたらしたとして賞をいただきました。どちらの評価コメントにも、リーダーシップに対して著しく高く評価したとあり、「リーダーシップについてもっと勉強したい」と思うようになりました。

 このことがきっかけで立教経営の自由選抜入試を受けようと決めます。欠席日数が多いのが不安でしたが、面接官の先生には特につっこまれることもなく、むしろ生徒会の活動について深く聞いてくれました。

 その後は経営学部に合格し、現在に至ります。

不登校だった頃は人生でいちばんのどん底時代でしたが、人を頼るということをし、たくさんの人と繋がり、卒業式の送辞では泣きながら別れを惜しむくらい充実した高校生活になりました。


終わりに

ここまでの話を通して私が高校生の皆さんに伝えたかったことは、

・人を頼ることや辛い環境から逃げることは悪いことではない。        

・頑張り方は十人十色で、正解はない。頑張ったことを一番アピールできる方法で学びたい大学の入試を受けるといい。

 この2点です。私の場合、学校を休みがちであったことや評定平均値が低かったこともあり、内部推薦や指定校推薦、一般入試には不向きでしたが、生徒会活動に力を注いでいたため、自由選抜入試のようなAO入試系では評価してくれる人がいました。

 もちろん勉強も部活も課外活動も、全てを頑張るに越したことはありませんが、「不登校だから」「勉強ができないから」と進路の幅を狭めるのは勿体ないです。今はAO入試などの推薦入試がかなり増えてきているので、不利な点があったとしてもそれをカバーできるものがあれば何も問題はないと思います。ぜひ、自分なりの頑張り方を模索してみてください。

 私の高校時代に頑張ったことの話は以上になります。生徒会長として頑張ったことよりも生徒会長になるまでの過程の方がメインになってしまったような気がしますが、精神的に大きく成長できたのは圧倒的に後者なので許してください。笑

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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