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あなたの「可愛くなりたい」にゴールはありますか?:連載「セルフコンパッション」 第1回

私が高校生の頃、休み時間のたびにトイレでメイク直しをする友人がいました。

「そんなに直すところないじゃん」と言われても、彼女は唇に色をつけ続け、「メイク直し前と後で何が違うの?」と聞かれても、ビューラーでまつ毛を上げます。私はその子と仲が良かったのですがトイレで自分の世界に入りメイクを直し続ける彼女の顔は悲鳴を挙げているようで、時に見ていられないくらい苦しく感じました。

「どれだけメイクをしても私は色のついたブスなの」

ある時、彼女が放ったこの言葉は忘れられません。

さて、文部科学省が取ったアンケートによると、高校生のうちのおよそ8割が悩みや不安をかかえており、その中でも約4割が顔や体について悩みを持っています。勉強や進路、性格に次いで多い悩みが容姿についてなのです。

この記事では「高校生の容姿の悩み」と「自己肯定感」そして、自己肯定感への理解から繋がるリーダーシップについて触れたいと思います。

あなたは容姿に自信を持っているといえますか?

こんにちは!舘野ゼミの李です^ ^

いま、この記事を読んでいるあなたは容姿に自信を持っているといえますか?また、それはなぜですか?

ビューティーケアブランド「ダヴ」が発表した調査によると、日本の10代女性の93%が「容姿に自信がない」と答えていたそうです。

コンプレックスを持つことは悪いことではありません。むしろ、原動力になると考えています。

しかし、私はその容姿にコンプレックスを持っている理由が、「他人と比較して可愛くない/かっこよくないから」だったら黄色信号かなと感じます。

なぜなら、他人と比較した結果コンプレックスを持っているのなら、どれだけ努力をして可愛くなったりかっこよくなったりしてもきりがないからです。

インスタやTikTokを見れば、可愛い子やかっこいい人で溢れています。要は上には上がいる、ということです。いつか自分で「自分は可愛い」と認めてあげる日が来なければ、あなたの可愛い戦争は終わらないと思うのです。

メイクをしたり、ダイエットをしたり、整形をしたり…どれも素敵な自分磨きの手段です。しかし、先ほども述べたように可愛くなる目的が他者よりも可愛くなるためだったらゴールはありません。ありもしないゴールに向かって顔面に課金し続けるほど悲しいことはないです。

そういった理由から、可愛くなるためにまず大切なのは自己肯定感を上げることなのではないかなと思います。

自己肯定感を上げるには?

では、どのようにしたら自己肯定感が上がるのでしょうか?

その手段の一つとして「セルフ・コンパッション」を高めることを挙げたいと思います。

「セルフ・コンパッション」とは、簡単に言うと自分に思いやりと慈しみを持つということです。

ダメな自分も、良い自分も「自分」として一旦受け入れ、無理にダメなところを直そうとせずダメな自分といかに仲良くするかをまず考えましょう。

自己肯定感とリーダーシップの関連性


ところで、自己肯定感とリーダーシップはどのような関係があると思いますか?

「自信を持っていないと良いリーダーであることができないから自己肯定感を持つことは大切」と思うかもしれません。

しかし、ご存知のように立教型リーダーシップは全員発揮型。

先に述べたことよりも恐れるべきなのは自己肯定感が低いがために自分に適したリーダーシップを発揮できないということです。

自己肯定感が低いと、他者から見た自分と自分から見た自分にズレが発生してしまいます。また、「あなたの強みはここだね」と言われても、「そんなことない、私は本当は何もできなくて…」と無意識のうちに否定してしまうかもしれません。

その結果、自分のリーダーシップを見つけることができないということが起きてしまうかもしれません。

自己肯定感が低いと、容姿はもちろん、自分の内面までも否定してしまうことがあります。

だからこそ、自己肯定感を高めるセルフ・コンパッションは大切であると心から思うのです。

終わりに

今回の記事はここまでです。いかがでしたでしょうか?

これから私はセルフコンパッション についての研究をしていく予定です。

春休みには有光興記さんの「自分を思いやる練習」や、セルフコンパッションの第一人者として知られるネフ博士の「マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック」を読み、新しいワークブックを開発しています。

私自身セルフコンパッションについての知識を深めることで、考え方が大きく変わったので(また別の記事で紹介したいです)、より多くの人がありのままの自分を認められるような手伝いをしたいと思っています。

読んでいただきありがとうございました!





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