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舘野ゼミ書評:課題図書「企画のメモ技」

こんにちは!舘野ゼミ1期生の岡 孝樹です!

今回は、課題図書として読んだ高橋晋平著の「企画のメモ技」についての感想を記事にしたいと思います!

本の概要

まずは本の概要について説明します!

この本では、大ヒット商品である「∞プチプチ」などバラエティ玩具の企画開発・マーケティングに10年間携わっていた高橋さんが企画作りの際に行っていた3つのメモ法についてまとめられています!

3つのメモ法というのが、

1行メモ

掛け合わせメモ

三角形メモ

です!

1行メモとは、自分が「欲しい」と思ったものを簡潔にメモすることです。ポイントはメモを見返した時に一目で内容がわかるように書くことです。

掛け合わせメモとは、“新商品を開発せよ”や“新サービスを提案せよ”という「お題」に対して、1行メモが書かれているネタ帳の中からランダムにネタを1つ選び、そのネタが欲しい理由を掛け合わせてアイデアを生み出すというものです。

簡潔に説明すると

「お題」×「ネタを欲しいと思う理由」

と表すことが出来ます!

最後に三角形メモについてですが、少し複雑なので図を用意しました!

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図で表しているように三角形メモとは「何を、だれに、いくらで」を明確にさせることで、この企画やサービスは理にかなっているのかを判断することが出来るというものです。その商品の一番の提供価値を大トンガリと呼び、ここで顧客を惹き付けます。そして、図には書いてないのですが、商品を実際に手に取って体験して初めて知ることが出来る発見を小トンガリと呼び、複数の小トンガリによって思わず誰かに共有したくなるような仕掛けとなり、話題性が生まれ大ヒット商品へと成長していくという流れが出来ます。

以上がこの本の概要です!

ここからは私の感想を書きたいと思います!

自分が良いなと思うことが大前提

これまで、ゼミ活動で高校生や大学生に向けたワークショップを考える機会が何度かありました。ターゲットを絞り、どんな企画なら満足してくれるだろうか、内容はこのままでいいのだろうか、なにより参加してくれた方たちに後悔させないようにしなくてはならないと思いながら日々企画を考えていました。

しかし、実際にワークショップが完成して実践してみても何か物足りなさがありました。その原因は、自分が本当に良いなと思っていないことでした。どうしても企画を考える際に参加してくれる人の満足度を優先して、本当に自分がやりたいと思っていることを追求出来ていませんでした。たしかにワークショップに参加してくれる人達を満足させることは重要ですが、何より重要なのは自分がやりたいと思ったことを追求して周りを巻き込むことです。

この本を読んで、その事に気付かされました。自分がこんな感じでいいや、まぁいっか、と企画に面白みを感じずに進めても結果的に生半可な企画になってしまい、自分自身にも周りにも何も残りません。

「企画」は人の欲求を満たすための作戦であり、何より自分自身の欲求を満たすための作戦であることを大前提に考えることが出来るようになりました!

「成功体験」と「失敗体験」

「失敗は成功のもと」と言われていますが、失敗することは正直怖くて、恥ずかしいと感じてしまいます。出来ることならば失敗せずに成功したいものです。そんな思いから私たちは、最初から成功を求めます。企画を考える際も最初から良いアイデアを出そうと必死に考えます。しかし、これでは本当の成功には繋がらない、失敗体験があるからこそ成功体験がある、ということを学びました!

思いついたアイデアをどんどん挙げていき、それを元に企画を実行する。それが失敗に終わったのなら、「なぜ失敗したのか?」を分析する。このサイクルを繰り返すことで、失敗の原因を理解することが出来るので失敗が減ります!成功が増えます!ここで得られた成功が本当の成功なのです!

私自身、アイデア出しに優れているわけではありません。それでも必要なステップを踏むことで良いアイデアを生むことが出来る。またそのステップには失敗体験が含まれていて、失敗することは決して恥ずかしいことではないということを理解し、企画に繋がらないようなアイデアすらも必要な要素だと考えることが出来るようになったので、自分の発言に自信を持てるようになりました!!

私はこの本を読んで、失敗の重要性を改めて理解しました!でもこれはただ失敗することではなく、失敗したあとに何をするか、の重要性です。これは企画を考える以外のどんな場面でも必要な要素です。

失敗から何を学んで、どのように次に繋げることが出来るか。そんなことを今後の自分に期待したくなるような心を動かされる1冊でした!

皆さんも是非一度読んでみてください!

拙い文章でしたが、最後までご覧頂きありがとうございました!

【今回取り上げた書籍】
















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