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ハル

私は大学院2年生である。
理系ではなく文系。


『文系なのに、何で大学院行ったの?』


何度もそんな言葉を投げかけられる。
返事はこうだ。

『もっと学びたかったから。』

学び足りなかったから、大学院に進学した。
ただそれだけの理由。

尊敬してる教授から院進を勧められたことも理由の一つではあるが、自分の意志がないと進学する決断はできないだろう。

後悔はしてない、むしろ行ってよかったと感じている。ただ、圧倒的にマイノリティな立場なので好奇な目では見られる。

まぁ正直そんなの気にしてない。

それよりも、私はそれ以上に教授たちからの期待の眼差しの方が、心身ともにやられる。

期待されると頑張ろうと思えるけど、頑張りすぎて自分を追い込んでしまう性なので、時々心が死にかける。

そんな時はバカ笑いして、ハイカロリーな食べ物をドカ食いしてやって、死ぬほど寝る。

これが1番の薬。速効性も有り1番効く。

春が1番、心が死にかけ、過去を振り返り、過去に縋り戻りたくなってしまう。

『乗り越えろ、自分。』

自分にそう言いかけた4月。
やっと4月が終わった。
5月は大丈夫。4月を乗り越えれたから。

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