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【編集部の春休み2022】虫ギライでも工夫で楽しめ!”昆虫食”体験記

大学生の春休みもまた長い。食いしん坊全開のタベタイメンバーは、2022の春もきっと新たな食の領域を開拓しているはず!そんなタベタイメンバーがこの春触れた、いつもと違う新しい食体験を自由気ままに綴ろう!というのがこの【編集部の春休み2022】です。

こんにちは。早稲田大学文学部3年の河村青依です。
突然ですが、私は虫が大の苦手。
虫が部屋に出るとすぐ、お母さんを呼ぶし、ミミズに驚いて尻餅をつき、骨にヒビを入れる怪我を負ったこともあります。

そんな虫ギライのわたしが今回編集部の春休みで挑戦するのが、”昆虫食”。
虫が苦手なのにどうして、昆虫食に挑戦するのか。
それは、私が自他共に認める食いしん坊だからです。

虫は苦手でも、未だ味わったことのない、虫の味に興味深々なのです。
もしこの上なく昆虫が、美味しかったら……。見た目や経験、イメージだけで避けていいのだろうか。そんな「虫を食べるか、食べないか」、食いしん坊の葛藤で生まれた企画が、今回の昆虫食チャレンジ。
虫嫌いの私がどのようにして食事として、昆虫食を楽しむのか。
その挑戦と工夫の体験記をお届けします!

書き手:河村青依(TABETAI編集部/早稲田大学)

そもそも昆虫食とは?

2013年の国連食糧農業機関のレポートの中で、今後の食糧としての可能性を提示されたことで注目を集めた食糧。高タンパク質であることや、環境負荷が軽く、生産効率も高いため、人口増加による食糧不足の問題の救世主になり得るとされているそう。

昆虫自動販売機を発見!どの昆虫にする?

春休みのある日、上野のアメ横を歩いていると、目に飛び込んできた”昆虫食”という大きな文字。
気になって近寄ると、コオロギやら、蚕やらいろんな昆虫の名前が……

「蚕なら、足が出ていないので、舌触りがマシなのでは」と思い、買ってみました。

いざ!食卓へ、蚕(かいこ)!

私が自動販売機から選んだのは「山梨 かいこ蛹」。

特産品の「甲州やまごみそ」と歴史あるアシザワ養蜂の希少な日本産かいこ蛹「小石丸」が組み合わせでできた、山梨の魅力が詰まった昆虫食だそう。

 家族全員虫が苦手なので一緒に食べてくれるひとは家におらず、かといって家で独り蚕をぼりぼり、ガリガリ食べるのも想像すると少し寂しいので、
虫に耐性のある高校時代の友人を誘って食べることに。彼女は手で、ゴキブリを捕まえられます!すごい。

彼女いわく、虫は自分より小さいから、怖くないとのこと。彼女はかいこ蛹を手にしてすぐ、躊躇なく口に入れましたが、わたしは30分くらいしてやっと食べることができました……。

食べてみると、“3段階”にわたって味があることが判明。
まず甲州みその甘じょっぱい味。
次にナッツのようにほろ苦甘い味。
そして最後に(おそらくだが)虫の味わい。
美味しいような気はするけど、最後の食感が「サクッ、ジャリジャリ」として、「これがもしや虫の食感……?」と感じてしまうのが難点。
食べ続けられる味ではあるのですが、やはり虫が苦手なので、見た目や食感に躊躇を感じてしまいます。 

工夫①:蚕+ホワイトチョコ

 最初の見た目の躊躇をなくすべく、かいこ蛹入りのホワイトチョコを作ってみました。「可愛らしさを加えれば、躊躇なく食べれるのでは?」そう思い、ハートのシリコン型を用意!

ホワイトチョコにしたのは、かいこ蛹の存在感を残すため。            隠した方がいいのでは?と思ったあなた、甘いです。 
「かいこ蛹が黒いチョコで完全に隠れてしまっては、昆虫食を楽しんだとは言えない」という謎の私のこだわり故のホワイトチョコなのです。

シリコン型に湯煎したホワイトチョコを注ぎ、中にザクザクとした食感の
フリーズドライのイチゴと、アラザンを入れて完成。
虫の独特な殻っぽい食感を紛らわす作戦……!

なかなか可愛い見た目になりました(笑)
ホワイトチョコなので、かいこ蛹が目立って、ドキドキしますが……。

 作戦通り、舌触りが”ザクッジャリッ”としていても、それが虫だからなのか、フリーズドライのイチゴなのか分からない食感に。
かいこ蛹もまるでナッツのようなアクセントになり、とってもいい!

工夫②:サラダのクルトン=蚕

サラダのクルトンのような、さっくり食感をアクセントにして、少し贅沢(?)なサラダに。 

色合いも豊かで、葉っぱにかいこ蛹が乗っているような見た目が絵本のようで、虫が苦手だったのも少しずつ可愛らしく見えてきました。
シャキシャキとしたレタスと、サクサクしたかいこ蛹の食感が、クルトンのようなアクセントになり、狙い通りの美味しさに。
おすすめのアレンジ方法です!

意外とかいこ蛹は使いやすい食材!!

今回、昆虫食に挑戦して驚いたのが
【意外とかいこ蛹が美味しい】という事実。
ナッツのような食感と甘苦い味によって、サラダからチョコレートまで様々な食材と組み合わせ可能で、バリエーション豊かな美味しさを楽しむことができました。
「昆虫食なんて何かの罰ゲームでない限り食べたくない」と思ってる方が多いと思います。しかし、見た目に慣れさえすれば、意外とナッツのような味わいで、ナッツ好きだったら、かいこ蛹も美味しく食べられるのではないかと思います。

虫嫌いであるわたしも、色々なものにかいこ蛹を加え、アレンジすることで見た目に慣れていき、「かいこ蛹って意外に美味しい?」の領域に入れました。最初は見た目の慣れが肝心だと思います。例えば、タコって美味しいけれど、見た目は吸盤だらけで少しグロテスクだと思いません?しかし、たこ焼き、タコ唐揚げなど様々な料理でよく目にして、そして慣れているからこそ、美味しく食べられますよね。イメージや見た目に囚われると、肝心のおいしさも楽しめないと思います。 昆虫食も同じで、工夫して、様々な日常の料理に取り入れることで、慣れていき楽しむことができるのではないでしょうか。
最近では、無印良品でコオロギチョコ・コオロギせんべいを売りだすなど、
昆虫食を手軽に楽しめる食品を、見かける場面も増えてきています。
みなさんもぜひ、虫が苦手でも、試行を重ねて、昆虫食に挑戦してみてはいかがでしょうか。


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