見出し画像

はじめての「カツアゲ」と「サーチライト」①|はじめての〇〇

はじめてのカツアゲだなんて、なんて物騒な。。。

これは、友人と2人で行った短大卒業旅行のお話。
20歳のちゃこの「はじめて物語」です。

初の飛行機。
初の海外・パスポート。
「トルコ・ギリシャ・エジプト10日間17万円」のツアーに参加。

はじめての海外旅行でこの3か国を選んだ当時の自分を褒めちぎってやりたい!!
ツアーなので、基本的には安全は確保された旅。
けれど、それを「ちょっと危うく」するのは20歳=大人0歳の若者。
危険な目にあったり、恐れを知らない行動もしたけど、
とてもスリリングで楽しい旅だった。

アジアとヨーロッパにまたがる海峡都市イスタンブール(トルコ)で、、ぼったくりと2個で3ドル。

人生初の異国の地、トルコ。

空港に降り立った私の目の前に突如現れた、
凛々しい眉毛、豊な髭、彫りの深いお顔の方々にジロジロ見られる。
ここでは私たちが「外国人」 
旅がはじまったのだ!とワクワクとともに、ソワソワドキドキを感じた瞬間でした。

初めてのフリー行動は、海の見えるお店でランチ。
メニューを優しく親切に説明してくれた店員さん。
「優しいね~。良かったね~」なんて話しながら、
美味しいのかよくわからない料理を食べ、満たされたお腹。

会計は2人で5,000円程度

お店を出てしばらくして、
「んん??ちょっと待って。なんか、高くない??」と。

当時のトルコの物価は日本よりもかなり安かった。
そして、入ったのは、高級なお店ではなく普通のレストラン。
これは、やられたんじゃない??

しょっぱなから、まんまとぼったくられてしまった。

笑顔で近づいてくる人には気をつけろ。
値段のないお店には入るな!!

さて、イスタンブールと言えば、

ビザンツ建築の最高傑作、アヤソフィア
ブルーモスクとして有名なスルタン・アフメト・ジャミィ
映画「007」のロケ地、メドューサの頭部が不気味な地下宮殿

イスタンブルの歴史地区、観光スポットが三密する広場で出会った物売りの少年。
カモを見つけたとばかりに私たちの後をついてきて、
手作りのおもちゃを、
「1個(いっこ)、1ド~ル」と日本語でセールスしてくる。
ずっとずっとついていてくる。
そして彼は気づいたのかもしれない。
2人組の私たちには「2個」売らなければ!と。
そして得意げに、呪文を唱えるかのような日本語で
「1個、1ド~ル(いちど~る)。2個で、3ド~ル(さんど~ぅ)!!」
セット割り増し販売とは。
少年よ、値上がってるじゃないかぁ~!!

初めての異国の地は、ぼったくりから始まった。


エジプトでは、ラクダおじさんに気を付けろ!

さて、これからが本題。
トルコ、ギリシャの次に訪れたエジプト。
先の2カ国で異国にも慣れはじめ、気が緩んだ頃にピラミッド見学。
間近で見るピラミッドは大きい。
ただただ大きい。

そして、ピラミッド、砂漠といえば、ラクダ。

画像1

ラクダに乗るのは初めてのことで、大興奮!!
(写真、ふる~~い!)

初ラクダ体験を終え、次はピラミッド入場!とわちゃわちゃしていると、
別のところからラクダおじさんがやって来て、
「写真を撮ってやる」
と私のカメラを取り上げてしまったのです。

「さっきラクダに乗ったからもういいよ~」と心の声。

「カメラを返して!」
とおじさんからカメラを奪い返そうと手を伸ばしたとき、
おじさんは私の手をすっと取り、ラクダに乗せてしまったのです。

なんとスムーズな流れ作業。
その時に撮った写真がこれ。

画像2

この先に起こることもまだ何も知らない満面の笑み。
さっきのラクダとちょっとだけ違うのがわかりますか?
(そして、これまた写真に年代を感じます。)

写真も撮り終わり、降ろしてもらえるのかと思った矢先、
私を乗せたラクダは突如走り出し、ツアー御一行様から
どんどん離れていくではないですか!!
これが速い。
「ラクダって、、、走るのか〜〜!!!」
と慌てる私。

走り去るラクダを見た添乗員さんの
「ちゃこちゃーーーん!!」
という声もすぐに消え去り、みんながどんどん小さくなるところまで走り続けるラクダ。

距離にしてどのくらいだろう。
東京駅の新幹線ホームの端から端くらいだろうか?

すると、遠くの方からラクダに乗ったおじさん達が5人くらいやってきて、、私をぐるりと囲むと、ついに来た!

「金を出せ!」
片言の英語と現地の言葉を混ぜながら脅してきたのです。

ラクダが走っている時点で嫌な予感はしていたけれど、、。

最初は英語でNO!!と言い続けていた。
けれども慣れない言葉では分が悪いし、迫力もない。
しかも私は細かいお金を持っていない。

日本円にすると、3000円よこせ!
と言われているのに、私は1万円札しか持っていない状況。
流石に1万円札を献上するのは懐が痛い!納得がいかない!
ここでおじさん達に負けたら1万円がなくなる。。

そう思うと感情も高まり、日本語でブチ切れていた、、ちゃこ20歳。

「3000円なんて高い!!降ろして!!」と。

いっそうのことラクダから飛び降りようかと思ったけれど、
カメラはおじさんが持ってる、ラクダはびっくりするくらい背が高い。
多分2メートル近くあったかもしれない。

飛び降りることは難しいと判断した私は、カツアゲ金額の値段交渉。
値切った上で支払うことにした。
でも、いくら値切ったところで、細かいお金を持っていない。。
そこで私は、
「大きいお金しか持っていない!!
 お金払うから、先に釣りをよこせ!!」
と。

交渉成立。


日本語で怒りまくる小娘を面倒に思ったのか、
それもと本当は優しい人達なのか。。
しっかりとお釣りをいただいてから、「カツアゲ」されました。

海外で怒りをぶつけるとき、危険な目にあった時は、
苦手な言葉で話すより、日本語で鼻息荒く対応してみるのも良いかも。

サーチライトのお話は、これまた夜のピラミッドでの出来事。
ピラミッドって夜に行ってはいけないのですが、そんな危ういお話です。
これはまたいつか、続編で。

(ちゃこ)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?