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This is Me|〇〇は成功のもとストーリー

これは私が高校生の頃に体験した人生を変える出来事です。

■重いのは「ココロ」

高校二年生の時。
私は食べることが大好きで、面倒臭がりな性格でした。
また、デブな容姿なうえ、面白いことも言えない。
自分に自信が持てず、
いつも誰かと比較して妬んでしまい、とても悲観的でした。

「自分もガッキーみたいだったら、もっと色んなことができるのに」

と言い訳ばかりして、何事にも奥手になっていました。

当時、ケガが原因で所属していた野球部を辞めることになり、スポーツ推薦で入った私は女子高から、共学に転校することになりました。
自分が頑張ろうと思っていたことがなくなった悲しみ、転校のストレス、家庭問題が重なり、過食症並みにご飯を食べ続けた結果、体重は90キロにも増え、可愛くないバージョンの渡辺直美さんのような体型に。
私の身長が169㎝なので、平均体重は62㎏。
平均体重から言えば、28㎏オーバーでした。

(もうどうでもいい。すべてを忘れて楽な道にいきたい。)

グウタラなオタクになろうと決意していました。

ただ、野球が好きで小学生の頃から憧れていた甲子園という舞台への未練が捨てきれなかった私は、となりのクラスの野球部の男子に

「マネージャーいないからさ、入らない?」

と誘われるとすぐさま入部。
オタク生活の夢は一瞬で途絶えました。
偏差値が低くヤンキーが多い高校であるからか、万年1回戦負けの弱いチームでした。しかし新しい環境もあり、好きなことを続けれれる思いに胸をはせていました。

入部から3カ月。好きな人ができました。
その人は、エースで4番の彼。
漫画で言うと、『タッチ』の上杉和也。『風光る』の野中ゆたか的ポジション。

彼の野球に対する一途で努力家なところが好きで、必死に彼の役に立ちたいと奮闘する日々。
ただ彼に子供っぽいところが多かったのと、私の性格が男っぽいこともあり、よく喧嘩ばかりにしていました。

例えば、ナイターの練習中にズボンを下ろされて、部員の前でパンイチにされたり。
取っ組み合いのプロレスを挑まれ、傷だらけになりながらも戦ったり。
とても女として見られておらず、諦めかけたその時でした。
ある日、ダイエットの神が降臨したのです。

彼から

「お前がやせたら付き合ってやるよ」

と言われました。

純粋だった私は、
(痩せたら付き合えるの?それなら頑張ってみようかな!)
と思い、痩せることを決意。
恋する乙女の気持ちを変えるには、良い起爆剤でした。

それから夕飯を抜いたり、部員と一緒にランニングや筋トレ、キャッチボールをするなど、選手同様の運動をしたおかげで、なんと≪-20キロ≫のダイエットに成功しました!!

学校の友達の反応はあまり変わらなかったですが、久々に会う地元の友達の反応から明らかに〈痩せた〉という確証を得ることができました。

私はすぐさま彼に告白しに行いきましたが、

「男友達としてしか見ていないから、無理だわ。てか、俺そんなこと言ってないんだけど、お前コワッ!!」

と言われ玉砕。
私の努力はあっけなく終わり、あまりのショックで普段全く泣かないのですが、その時だけは大号泣しました。

「結局痩せても意味ないじゃん。顔がブスなんだ、私がキレイじゃないから振られたんだ…自分がバカみたい…」

結局痩せても、顔や声は不細工のまま。
自分の努力を自分で認めることをせず、全て生まれてもったものや、育った環境のせいにしました。


■答えは自分の中にあった。

冬休みに入り、部活の休みに、男友達に誘われ代々木のイベントに行くことになりました。
友達に連れられ着いた先は【LGBT】のイベント。

変に興奮している友達が、その場所に着いて驚いている私に待ったなしで

「彼氏を紹介する」

と大胆なカミングアウト。

思わず

「自由か!!!状況追いついてないんだけど!!」

と、ついツッコミを入れてしまうほどの展開でした。

そして淡々と紹介され、友達とその彼氏と三人でイベントを回るうちに、だんだんと仲良くなり「彼氏いるの?」と聞かれたので私はまだ引きずっている振られた話を二人にしました。

するとその彼氏から

「じゃあ、僕たちの事を気持ち悪いと思う?男同士だけど」

その質問にすぐさま

「ひかないよ!恋愛だって見た目じゃないし、好きと思い合う気持ちが大事だと思う!」

すると彼は笑いました。

「じゃあ、なんでそんなに見た目ばかりに捉われているの?好きなものは好きなんでしょ?結局、お互いが外見だけしか見てなかったんだよ。今言ったように、大切なのは中身でしょ?」

私はその言葉に胸を打たれました。

彼の言った言葉もそうですが、それよりも彼が周りからの視線を気にしないで堂々と生きている姿勢。
社会に否定されても、受け入れられていなくても、自分であろうとするその生き方に私は強く惹かれました。

彼は私に“自分に自信を持て”と言いました。

「胸張って誇れるものなんてないよ…」

「根拠のない自信でいいんだよ。できるって言い続ければできないこともできるようになるよ。そう自然と自分が行動するようになっているから大丈夫。ポジティブに!」

そう言われると今まで沈んでいた気持ちが軽くなった気がしました。
もともと根が暗く、人見知りでしたが、その言葉を聞いてから、根拠のない自信を持つようにしようと思うようになり

≪やればできる。何事もやってから後悔しよう。≫

(痩せられないとずっと思っていたけれど、自分の考え方や気持ち次第で痩せられた!出来ないと思っていたけど、できた!)

と自分の体で証明したことが、一番の自信になっていました。


■今日から変わる『ワタシはわたし』なのだから。


私の『〇〇は成功のもと』とは

『自分に自信を持てば見える世界が変わる』

ということに気づけたことです。
私の失敗は、全ては外見だけだと思い込んで自尊心を保てなくなっていたことでした。
痩せて身体が変化したことが成功なのではありません。
大事なのは、ありのままの自分を認めること。
本当の”美しさ”とは外見が整う表面上だけのことではなく、人としての心の美しさだと思いました。

人はよく“ないものねだり”をしてしまいます。
しかし、他人にあって自分にない部分を比較するのではなく、自分にあるものを理解し、好きになることが大切です。
他人より自分の方が優れていたいという気持ちが、他人より劣っていると思い込んでしまい、自尊心を無くします。
ただ、気持ちをポジティブにすることを変えただけで、その自尊心を保つことができるのであると。

その気づきが今の自分を作っていくのだと、彼から教えてもらいました。

光があるところに人が集まるように、ポジティブな人にも周りは自然と集まります。
それはその人といると元気になれるからだと思います。
松岡修造さんがなぜあれだけ人気が高いのか?
それは松岡さんのポジティブさに元気をもらえるからではないでしょうか。
笑ってしまうほど、明るく元気で前向きな松岡さんだからこそ、元気のないときに見たくなってしまう人なのではないでしょうか。

デブで外見に自信のなくても

「私ってめっちゃかわいいじゃん!!」

という謎の自信を持つ大切さ。

「自分の外見を気にしているのは自分だけ」なのだと思います。

自分の人生を変えるには自分が変わるしかない!
残念ながら世界は変わってくれません。
そして自分が変わっても他人は変えられません。

でも、自分が幸せならいいとc思いませんか!

外見のネガティブはポジティブに変えましょう!

This is Me

わたしは”ワタシ”なのです。

これからも私らしく生きていこうと思います。


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