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化物語「ひたぎクラブ」を観た


物語シリーズの続編制作決定の朗報を見て、久しぶりに彼女たちに会いたくなった。高校生の頃に好んで見ており、羽川翼と忍野忍のフィギュアを集めて愛でていた記憶がある。

どうせ見るなら初めから見ることにして、ひたぎクラブを見終えた。

病気の娘を持つ母が心の拠り所とした悪い宗教。娘が病から一命を取り留めたことでより傾倒し、ついには娘が犯されそうになるが、母は止めることも無い。娘が当然拒絶を示したところ母と家庭が崩壊した。

そもそも母が宗教にのめり込むことになったきっかけは自分の病気。あのとき自分が拒絶せず受け入れていたら母も家庭も壊れなかったかもしれない。全部自分が悪いのかもしれない。罪悪感からくる想いは重く、手放してしまいたくなる気持ちがよく分かる。

そんなときに戦場ヶ原さんの前に現れたのはたまたま蟹だった。母のときはそれが宗教だったんだろう。忍野が姿はいろいろで、蟹だったり兎だったり美しい女性だったりすると言ったように、重い想いしがらみに押し潰されそうな時に何に出会うのかは偶然の産物でしかないのかもしれない。

重くても悲しくても、良い記憶だって混ざっているから自分で持っていたいと決めた戦場ヶ原さんに泣きそうになった。真面目で真っ直ぐだからこそ真正面から受け止めて苦しくなるのだと思う。ユーモラスでツンドラなのに、最後には真っ直ぐ感謝を伝える戦場ヶ原さんはやっぱり素敵な女の子だった。

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