あの日のピザは確かにインフェルノボルケーノマルゲリータメガマックスだった

地球に70億人も人がいて、1年に365日も月日があるのだから、毎日がきっと記念日なのでしょう。

5月24日は皆さんにとっては何の日だったでしょうか。

私にとって5月24日は、後に中毒になるほど好きになる｢プロメア｣というアニメ映画の公開日でした。

後に、と言うのは、2019年の5月24日の公開日にはこの映画を見ていなかったからです。

私がこのプロメアを初めて観たのは、それから約3ヶ月後、8月の札幌でした。

主人公の声が松山ケンイチさん、メインキャラクターに早乙女太一さん、堺雅人さんと、一般的にも目立つ配役ではありましたが無名のアニメ映画。
3ヶ月ものロングランはそれだけで異例ですから、ここまで上映期間を伸ばしてくれた先人達には頭があがりません。
（結局は1年を超える超ロングランになったわけですが）

札幌での上映がラストタームという噂を聞き、観ないと後悔しそう、という思いからやっと札幌シネマフロンティアへ向かったのでした。

1回目では、自分が何を観たのか分かりませんでした。

これはまた後に知ったことですが、プロメアを創ったTriggerスタジオのアニメの特徴として、中盤に風呂敷がめちゃくちゃ広がります。

設定へのこだわりも細かく、とても1度で全て理解できる作風ではないです。（例外作品ももちろんあります。）

けれど、不思議なことに最後にはすべて爽快に終わって、清々しいグータッチをしたくなるのです。

この瞬間に私はプロメアに完全に堕ちたわけです。

そこから何度も映画館に通う日々を過ごし、映画館で友達が出来たりしました。

大好きな作品を共有できる人に会えるって、幸せなんだなと思ったり。

ところで、プロメアで印象的な食べ物と言えばピザです。（あとはチリコンカンでしょうか…）
全体的に感情のジェットコースターに乗らされる作品ですが、ピザのシーンはとても微笑ましくて、嵐の前の静かな空気感です。（チリコンカンはジェットコースターのどん底です）

これはもう、映画館のあとはピザなんです。

札幌駅高架下のサルバトーレで、マルゲリータとコロナビールを飲んだ日々。

サッポロファクトリーのミールラウンジで、マルゲリータとクアトロフォルマッジを食べた日々。

あの日のピザは確かにインフェルノボルケーノマルゲリータメガマックスだった。