力こそパワー

結局、#なりたい自分 は、自分でもよくわからなかった。

生きているだけで、理不尽なことが次々と降ってくるから。特に女性は。ぶん殴れる腕力があればと思って学歴や資格を稼いでみたけれど、実際ぶん殴れているかはわからない。相変わらずナメられやすいのは、私の見た目やキャラクターによるものなのかもしれない。

納得出来ないことを、「それが普通だから」「仕方ない」「そういうものだから」で終わらせられることが一等許しがたい。お姉ちゃんだから我慢しなさい、女の子なんだから、もうそんな歳なんだから、これがマニュアルだから、これがうちのやり方だから。

少しでも、「どうしたら解決出来るかな」「どうしてかな」と、誰かが悩んでいたら一緒に考えたい。「面倒くさい患者が来た」ではなく、「うちに来てくれてありがとう」と言える医療職者でいたい。その手段として、自分の中の引き出しが増えたら役に立つのではと思っている。

世に理不尽が多過ぎるので、自分の身を守るだけで精一杯の時もある。自分の力ではどうにもならないこともある。だけど、誰かが困っている時に、一緒に考えたり、理不尽に対して一緒に腹を立てたり、適切な専門職に繋いだり、「助ける」なんて上から目線のようでとても言えないけれど、お役に立てることがあるといいなあ、という気持ちは変わらない。

歳を重ねても、新しい情報を仕入れて、「そんな方法もあるんだ!」「教えてくれてありがとう」と学んで、理不尽と戦える腕力は磨いていきたい。

結局、自分はインプットばかりでアウトプットが全然出来ないので、アウトプットが出来る人になりたい。長く学生をした上に今も看護の現場から離れているので。自分の中に沢山入れたことを、まわりまわって誰かに還元出来るようになりたい。

「助産師は、目が見えなくなっても、手足が動かなくなっても、口が動けば保健指導で食っていける」と恩師に刷り込まれているので、出来れば亡き祖母のように最後の最後まで働いていたい。それがある意味、なりたい自分の姿かもしれない。

今は、最後の難関ドイツ語をなんとかして、ドイツで助産師として働きたい。良いケアを学んで、ここで母と子、女性に自分の看護が提供できるようになりたい。

ハッシュタグを機に、寂しさを紛らわせるために、書いてみた日。

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