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初の妊娠と地獄のつわり

本当に今更ですが、つわり期間に下書きしていたメモが残っていたため久々の更新。
働きながらの妊娠、つわりってどんなものだったかを(ほぼ自分のためだけど)書き残したいと思う

1.仕事ができない


妊娠5週目あたりから、身体のだるさとえずきの多さから仕事をちょこちょこと休み始める。

オンラインでのアポイントだけはキャンセルをなるべくしないようにしていたが、6週目には頭が働かなくなりほぼキャンセルしずっと寝込む毎日…

私は仕事によって自己肯定感を上げているタイプのため、仕事に穴を開け何の役にも立たずただ迷惑を掛けていることがとにかく辛かった。

ホルモンバランスが崩れるため考えが悲観的になってしまい「女ってだけでなんでこんな想いしなきゃいけないの、いつまで続くの、もう全てが嫌だ」と泣いてしまうことも…

この時ばかりは、出産や育児を機に仕事を辞める女性の気持ちが痛いくらいに分かった。

あまりにも酷かったため、つわりの薬を貰い飲むと多少楽にはなったが副作用で強い睡魔が襲う。
一度眠ると3時間ほど起きれなかった。

2021年12月から1月終わりまでは、働ける状況になく診断書を貰い丸2ヶ月ほど休みをいただいた。
つらくて悔しくて仕方なかった
働ける人が羨ましくて、今までになく気持ちが落ち込んだ期間だった

2.毎日食べられるものが変わる

これが一番驚いた。
その時その時で食べられるものが変わり、かつ昨日食べられた・さっきまで食べられたものが途端にダメになる。

最初は手羽元のさっぱり煮(かなり酢きつめ)を夫が作ってくれ「やっぱり酸っぱいものが食べれるんだなぁ〜」と思っていたのも束の間、次の日にはその残りを見るだけでえづく。

ある日はいちごとトマトだけ食べたくなり、ある日はとんかつの衣抜き、またある日はたこ焼き、ピザ、湯豆腐、ハンバーグ、たらこスパゲッティ、ヨーグルト、モスバーガー、ベーコンエピ……

何の一貫性もないため、買い溜めもできない。毎日毎日夫にリクエストをして仕事終わりに買ってきてもらっていた。(これだけで大変だったと思う…夫よありがとう)

しかも次の日には昨日食べたものを想像するだけで胃がムカムカ。
テレビやインスタで出てくる食べ物の写真を見るだけでも「ウッ…」となってしまうため、なるべく食べ物は見ないようにしていた。


3.普段気づかなかった微妙な匂いでえづく


匂いに敏感になる、も本当だった。
洗顔や化粧水の匂いですら気持ち悪く、毎回息を止めながらスキンケア。

お風呂掃除のクレンジングスプレーの匂いで洗面所に駆け込む。

夫の電子タバコの匂い、コーヒーの匂い、食洗機の中の匂い、食器棚の匂い、冷蔵庫の匂い…
これら全てが無理で、家事もほぼできず。

何かするたび息を止め、なるべく匂いに触れないようにした。

4.何に関してもやる気が起きない


まず、考えるという行為が辛い。
何かやろうとしても体が動かない。

新しくアイディアを出すことが好きな私が、提案書作りが好きな私が、そのことを考えるだけで気分が沈む。

依頼された小さな作業ですら取り掛かるのに時間がかかる。

連絡することが億劫。

何かをやり始めるのに必要なエネルギーが普段の3倍くらいの感覚。そんな自分にもまたモヤモヤ…

これが自分の甘さなのか、妊娠によるものなのか、など色んなことを考え出すと全てを放棄したくなった。


5.ひたすらに眠い


毎日毎日信じられないくらい寝れる。
元々ロングスリーパーで8時間は寝ないと体がもたないタチではあったが、これにプラス昼前に2時間・夕方2時間仮眠も余裕。

これでフルタイム働くのは本当に無理を感じた…


6.夫の偉大さ


つわり期間の恨みは一生と聞くけど、
逆に感謝も一生ものだと感じるほど、夫にはとにかくフォローしてもらってばかりだった。

妊婦健診は毎回(笑)時間休を使って送り迎えをしてくれ、付き添いもしてくれた。
「有給使わせてごめんね」と伝えると「え?有給ってこういう時のためにあるっしょ笑」と返され、改めてこの人と結婚して良かったなぁと感じた。

つわりで食べられるものもかなり制限されたから、仕事終わりに毎日「今日は何食べられる?」と連絡をくれて
毎日それが手に入るように奔走してくれて、なるべく私の願いを叶えてもくれた。

吐く時には背中をさすって「ありがとうね…」と伝えてくれて、乗り越えられたのはパートナーが夫だからと言っても過言ではない。

7.周りの方の理解の重要性

社長は妊娠を自分のことのように喜んでくれ、仕事ができない時には快く休ませてくれ、
またクライアントの皆様も深く温かい理解をいただき、感謝しかなかった。

つわりを乗り越えるには?とこれから妊娠を希望する友達にも聞かれると、
つわりそのものはやり過ごすしかないけど、乗り越えるには周りの方の理解や支えが重要だったしなによりもありがたかった、と答えている。




体験してみないと世の中にはわからないことが沢山あるのだと、改めて感じた。
そして体験することで、されて嬉しいことなどインサイトが理解できることを痛感し、
だから多くの体験をするというのは大切なのだなぁ、と腑に落ちた。

人生でなによりも辛い時間だったけど、
妊婦の方の気持ちを誰よりも理解できるようになった、貴重な時間をだったように思う


……けどできるなら、もう一生経験はしたくない!!!!!!!!笑
そんな地獄の妊娠期間でした。

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