ステラボードの種 -Stella Boardのはじまり-
この記事は定期ゲ・甲 Advent Calendar 2021 16日目の記事です。
こんばんは。ヒサギと申します。「ソラニワ(Stroll Green)」というゲームや「クリトラ(Clip Traveler)」というPBC……のような何かを運営しています。
いつも遊んで頂きありがとうございます。アドベントカレンダーは3回目の参加となります。これまでの記事も良かったらご覧ください。
※この記事では、ラフに読んでもらいたいため、ゲームの名称を敢えて正式名称で書かずにカタカナ表記や略称を用いて書いています。
今回は、今年の最初の方で開催した「ステラボード(Stella Board)」についてお話していきたいと思います。ロイヤルミルクティーでも飲みながらまったりお付き合いください。
なお、Rの手記様のインタビューで答えている内容も少なくないので、ご存知のところは飛ばしていただいてもいいかもしれません。
1.ゲーム開催の発端
ソラニワが終わる直前、ソラニワのシステムを使って軽いミニゲームを作れないかと考えていました。もうすでにオチがついているのですが、当時はまだあんな規模にまで発展するとは思っていませんでした……。
そのときふんわりとボードゲーム風の定期ゲが作りたいと考えていたことと、ソラニワの次回作のために「花」以外のテーマを色々整理していると、「星(星座)」がなんだかこのアイデアとうまくハマるように見えました。
そこで、星座をゲーム盤に見立てて、ソラニワのシステムで色んな小さなステージを攻略するゲームを作ってみようと思い立ち、そこから世界観を考え始めたのがスタート地点になります。
2.世界観のひらめき
せっかくゲームというものをテーマにするのなら、いっそこの路線を突き進んでいくのはどうかと突然閃きを得ました。
つまり、キャラクターがこのゲームのことをゲームと認識するメタフィクションのような世界観にしてみようと試みることにしました。
実はいろんな世界観からキャラクターを参加させるゲームの場合、現代一般人のような魔法や特別な戦闘能力を持たないキャラクターでは参加しにくいという課題がこのときありましたが、ソラニワのように花に特殊な力がありそれをもって一般人でも戦闘力を担保するようなことを再現する仕組みで悩んでいたことが、「ゲームの世界にする」ことでクリアになったのです。
3.世界観からシステムのひらめき
ゲームを構想するとき、「やりたいこと」「世界観やシナリオ」「ゲームシステム」の3つを何度も繰り返しループしながらそれぞれちょっとずつアイデアを積み重ねていきました。
この過程で、連想ゲームのように「星座は星が繋がっている」→「スキルも連鎖して繋がってみてはどうか?」というような発想に至り、その中で「コネクトスキル」というものが生まれました。ちなみに、コネクトスキルとはキャラクターのスキルの発動に続けて、一定条件を満たした別のキャラクターのスキルが追加で発動する仕組みのことです。
4.デザインの工夫
今回は何より、スクリーンショット映えするようなデザイン性の高いプロフィール画面などの画面デザインに力を入れました。
ゲーム画面なので、いかにもインターネットのページ風……という雰囲気を減らしてゲーム画面らしいゲーム画面にすることを目標に、限られた時間の中でチャレンジしました。
それから、それぞれの星を風景の画像として表現したいと考えていたので、AIがフリー風景を描画してくれるサービス「Artbreeder」を使ってみました。さらにれもうん様にタイプそれぞれごとにスタイリッシュなアイコンを用意して頂いたのでそれらを用いて凝ったサイトデザインを表現しています。
5.評判と本稼働に向けての課題
これはソラニワrestrollでも同じだったのですが、嬉しいことに想像以上に多くの方に参加していただいたことで、サーバ性能が処理負荷に追いついておらず、エラーが頻発していました。
その上キャラクターの発言も凄まじいタイムラインの流速によってすぐに流れてしまうという課題もあり、キャラクター表現や交流の妨げになってしまったと考えました。これは部分的には解決策を導きだせそうではありますので、今後の展開にご期待いただければと思います。
世界観はうまくピタッと嵌ったような気がしました。ありがたいことにゲームが始まる前からプレイヤー間企画なども生まれ、手応えを感じました。
あとは世界観に伴ってシステム側がロールプレイを後押しできていれば良い感じになっていたかと考えました。
そうそう、一つ前の話に戻るのですが、ゲームサーバを引っ越すことにしました。今のサーバでもなんとかやることもできなくはなかったのですが……。二周りぐらい強いサーバです。お楽しみに。
6.これからのステラボードとちょっとだけアイデアの紹介
(注意)これらは現在構想中のものになります。正式公開時と仕様が全然異なる可能性があります。
・チートアイテム
基本的にチートアイテム前提の難易度(追記※通常戦は普通の難易度)にして、チートアイテムを使った攻略にチャレンジしてもらおうかなと考えています。その上で、慣れたらチートアイテムの種類やチートアイテム無しでの攻略でさらに箔がつく感じにしてより高みを目指せるようにしたいですね。システム名も含めて、名前は全部仮です。
スキルキャンセル
バリア
・装備システムの拡張
装備システムをこれまでよりもさらに大幅に拡張して、より色々なことができるようにしたいと思います。まず、振り分けるステータスによって上がる分の防御力を廃止し、代わりに装備に「物理防御」「魔法防御」「抵抗力」の3ステータスを設けます。(耐久力という意味あいのステータスはHP側に集約します)。プレイヤーが限られた成長範囲の中でお好みのステータスに成長できるといった感じです。
それから、今まで勝手に増えていたスキル設定枠数を、装備のパラメータにして装備によってスキル設定枠数が増減する感じにする予定です。
さらに、要望の多かった装備名称の変更なども取り入れたいと考えています。一応、現時点でも内部的にはすぐ名称を変えられるようにはしてありましたが…。(余裕がなかった)
7.最後に、リストロールの話
ソラニワrestroll遊んで頂きましてありがとうございました。
ステラボードまでの穴埋め兼、バランス調整兼、リバイバル開催といった感じで開催をすることにしました。特にソラニワは最初の頃はわかりにくい仕組みも多かったこともあって結構脱落ポイントが多かったので、これを機に参加していただけたらいいなと思い開催しました。
新しい花やタイプは無かったのですが、新しいスキルや効果が増えて既存のスキルにも大幅な仕様変更が入ったことで想定より拡張した機能やコンテンツが多くなって、同じ内容でありながらも以前の開催とは毛色の違った形になったかなと思います。
提供いただいたイラストも増えて大変にぎやかになったかなと思います。ありがとうございます。ソラニワの続編も現在構想中ですので、またそのうち告知できたらいいですね。
8.本当に本当に最後ですが、来年新しいゲームも始まります
「Colorful OneRoom」という新しいゲームを開発中です。ソラニワやステラボードよりもさらに短い期間で開催する、比較的交流に寄った感じのゲームの予定です。
実際には交流部分がプレイする上で必須という感じではないので、頭の体操がてらゲーム部分だけでも触ってもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ということで、ごった煮になってしまいましたが今年のアドカレ記事でした。ありがとうございました。
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