村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮社文庫)
村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮社文庫)再読了。読み終えたのは随分前なのだが、すぐに感想を述べるのではなく、余韻を楽しんでからにしようと決めていた。
僕なんかが説明する必要もない、村上春樹さんの傑作の一つ。前半は冗長に感じるものの、長編ゆえに、後半で圧倒される。ラストのラストまで、衝撃的だ。そして、小説でありながら、多くの生の示唆に富んでいる。
書こうと思って書ける文章ではない。それでいて、実に的を得ている。
僕は、スタンダールやバルザックを読んだことがない。サリンジャーは数冊読んだはずだが、覚えていない。『カラマーゾフの兄弟』も読んでいない。読んでから読み直せば、感想も変わるのだろうか? デュラン・デュランという名前は知っていても、どんな音楽なのか知らない。聴けば、スポーツカーに乗った男女二人組を想像できるだろうか?
次は順番的に『ダンス・ダンス・ダンス』を読もうと思っているのだが、あまりに村上春樹続きなので、違う本を読もうと思っている。
ちなみに、その次『ノルウェイの森』は持っているし、それ以後の本も読んだのだが、僕はあまり好きではない。全く別の本を読みたい。それこそ『赤と黒』でも読むべき時なのかも知れない。
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