見出し画像

新劇場版farmworkschema

「farmworkschema」は、mimixという方々が作曲されたインストゥルメンタル曲で、2005年に僕がメロディになる音を拾い、歌詞を付け、歌としてカバーさせていただいた曲です。


 新劇場版farmworkschemaは、2013年に映像作品として作ることを念頭に置いて作りました。2005年にカバーさせていただいた曲を、4パターンのアレンジ、作曲・ボーカルの収録を全てiPadのGarage Bandで行い、映像を付けた作品群です。

 映像の完成後、DVDにまとめ、知人たちに配布しました。映像を制作したPCがHDDごと壊れてしまったため、映像の元データは消えてしまいました。現存するHD画質の映像はYouTubeに上がっているもののみです(上げておいて良かった、DVDはSD画質なので)。

 タイトルの「新劇場版」は、言うまでもなくアニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のオマージュですが、特別に何かつながる意味を持たせたものではありません。

 新劇場版の4曲に合わせて、旧劇場版(2005年版)の1曲を、このページにまとめました。同じ曲が5回流れることをご了承ください。

 映像作品ですので、曲そのものというより、1つ1つの映像に力を入れております。とりわけ4本目の「farmworkschema:A」については、映像を一生懸命作った思い入れの深い作品です。最後までお付き合いいただけると幸いです。

新劇場版farmworkschema

farmworkschema:序

 2005年版farmworkschemaの、2013年版としてアップデートすることを念頭に置いて曲を作りました。「旧劇場版farmworkschema」と比較していただけると、その違いがお分かりいただけるかと思います。

 映像は、抽象的に「farmworkschemaとは何か」を表現するため、モニタに動画を流しつつ、デジタルカメラでモニタを撮影しました。

 ボーカルは原曲「farmworkschema」を作られたmimixのお1人、Takahiro Katohさんに歌っていただきました。こちらが勝手にカバーした歌を、カバーされた方に歌っていただくのは、何とも不思議な感じがします。

farmworkschema:破

 「落ち着いた雰囲気のfarmworkschemaを壊してみたい」という一念で、ロック調のアレンジにしました。歌い方もロックっぽく……と必死に頑張ってみましたが、僕の人生の、どのページにもロックは存在しなかったようです。

 映像は、とある電車の車窓の映像です。疾走感のある映像を求めた結果、思い付いたものです。ただ見ていると気付きませんが、駅に停車するはずの部分を器用に消しています。

farmworkschema:Q

 アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では「Q」のみの表記ですが、新劇場版farmworkschemaでは別に意味を持たせるため「Quelle?(フランス語で『何?』の意)」としています。

 farmworkschema:Qは「メロディから音程を無くす」ということを念頭に置いて曲を作りました。音程を失ったメロディはメロディたり得るのだろうか、という疑問から試みたことでしたが、アレンジ作業は非常に楽しかったです。

 映像は「楽しいディスコ」をイメージして作りました。

farmworkschema:A

 farmworkschema:A、「A」は「Aimer(フランス語で『愛』の意)」と最初から決めていました。

 制作当時、アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のサブタイトルは「序」「破」「Q」までが決まっており、その次は「?」とタイトルが未定になっていました。そこで、後ろ2本を「Q&A」にしてしまえ、という短絡的な発想で「A」に決めた次第です。

 曲よりも先に映像が頭の中にあり、その映像に合わせてアレンジを行いました。全体をアンビエント調にまとめています。また、farmworkschema:Aは「歌詞を変える」ことを起点にしています。

 映像は僕の自宅です(2024年4月現在は、残念ながらこんなに整然とはしておりませんが)。念願のミラーレス一眼デジタルカメラと広角コンバージョンレンズを購入したので、それを活用するべく奮闘しました。一部編集に雑な箇所があるのが心残りですが、2013年はこれが限界だったのでしょう。今でも自分で気に入っている映像の1つです。

旧劇場版farmworkschema

 2005年に初めてカバーさせていただいた「farmworkschema」です。原曲にはメロディも歌詞もなく、元々歌ではありませんでした。それを無理矢理歌にしたのがこれです。

 当時はDAWもiPad(Garage Band)も持っておらず、安価なループシーケンスソフトで作成しました。今冷静に聴くと、そもそもループシーケンスソフトで作る曲調ではなかったですね……。

歌詞

farmworkschema

 一方的な、友情を半歩超えた、愛の歌です。

farmworkschema

いつか 君と見た夕焼けは 遠く 遠く 続いてたんだ
いつか 君と交わした誓いは 壊れゆく想いにおびえてた

世の中を流れて 二人離れ居ても
君が笑うならば どんなとがも この身に受け

 光放つ あのfarmworkschema
 伸ばした手が いま 鼓動に触れた
 心満たす この胸の隙間
 あふれ出すのは いま 涙だった

いつか 君と見たあの夢は どんな壁も超えてきたんだ
いつか 君に触れた指先 君を汚すまいと震えてた

遠く離れ 二人闇に包まれても
君が見失えば この身燃やし 道を照らす

 光放つ あのfarmworkschema
 伸ばした手が いま 鼓動に触れた
 心満たす この胸の隙間
 あふれ出すのは いま 涙だった

今は 出会うことの叶わぬ この身でも
君が望むならば すべて捨てて 君のそば

 光放つ あのfarmworkschema
 伸ばした手が いま 鼓動に触れた
 心満たす この胸の隙間
 あふれ出すのは いま 涙だった

farmworkschema:A

 「恋」を人の原罪ととらえて、命の罪と罰を歌ったものです。

farmworkschema:Aimer

そうだ 次に 出会う誰かに 君のことを 話してみよう
首をかしげ 無視されるかも 忘れられたのなら それでいい

恋という 罪から 成される 命なら
生きるとは はなから 定められた 罰なんだね

 そして 生きる このfarmworkschema
 知っていたんだ 罰も ほどけゆくと
 君の 笑う この声が好きさ
 愛してるんだ 僕らの 足跡

差す陽よりも なお柔らかな 君と過ごす 日の穏やかさ
君は きっと 知らないでいる 僕が どれ程に 幸せかを

恋という 罪など 何度も 犯すだろう
その度 罰を受け 声を 上げて 笑いながら

 そして 生きる このfarmworkschema
 知っていたんだ 罰も ほどけゆくと
 君の 笑う この声が好きさ
 愛してるんだ 僕らの 足跡

愛は偏在して 何も従わせず、
なんて聞けば 君の苦笑いが 目に浮かぶよ

 そして 生きる このfarmworkschema
 知っていたんだ 罰も ほどけゆくと
 君の 笑う この声が好きさ
 愛してるんだ 僕らの 足跡

DVDについて

 DVDの盤面と、メニュー画面も掲載しておきます。もうあと数枚しか残っていませんでした。

DVDの盤面
DVDのメニュー画面

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?