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コミュニティ内に絶対王者がいると、いずれ廃れる


◇「ジュニア小藪フットのYouTube」や「にけつッ!!」を観てて得た気づき。

その気づきとは、
絶対王者がいるコミュニティは発展していかない というもの。

つまり、
"お互いが言い合える、特にTOPがイジられるような関係性"じゃないとそのコミュニティは発展していかなくなり、やがて廃れてしまうのではないか
 と、ぼくは考えた。
詳しくは、冒頭のチャンネル、番組を例に挙げて説明していく。


◇「ジュニア小藪フットのYouTube」&「にけつッ!!」というコミュニティ

「ジュニア小藪フットのYouTube」とは、千原ジュニアさんをはじめとした芸人さん4人でやられているYouTubeチャンネルのこと。

このチャンネルの面子は、「ざっくりハイボール」という地上波のバラエティ番組の頃から長年やられてきた同じ4人の出演者である。

メンバーは千原ジュニアさん、小籔千豊さん、フットボールアワーのお二人。

出演者の芸歴で言うとジュニアさんが一番先輩だが、「ざっくりハイボール」の時も、いまのYouTubeチャンネル内でも、
ジュニアさんに対して他の3人は平気で「何言うてはるんですか!」と言い合える関係性である。


続いて、「にけつッ!!」という地上波のバラエティ番組。
メンバーは千原ジュニアさん、ケンドーコバヤシさんのお二人。

ここでもトークの最中、後輩であるケンコバさんが先輩のジュニアさんに対し、「あんた、頭オカシイぞ!」と突っ込んでいる場面がある。


◇最権力者を軸としたコミュニティ形成

人気やコンテンツとしての面白さが尽きず、長年にわたり同じチームとして活躍しているこの2つのコミュニティには、共通する1つのポイントがある。

そのポイントとは、”コミュニティ内での最権力者(最も権力を持っている人間)の身のこなし方”にある。

つまり、その場の立場的に最も上の人(この場合で言えば千原ジュニアさん)が、
下の立場(ジュニアさんより後輩の芸人さん)全員から、
ツッコまれる or 否定される可能性のあるコミュニティを形成している
ということが大事なポイント。

ジュニアさんは後輩の芸人さんにツッコまれても、ケタケタ笑っている。
そもそも、ツッコませるような雰囲気がコミュニティの中で、すでに出来上がっているのだ。
そして、そんな”逆転現象”を観ている視聴者にも、違和感を感じさせない。

そんなコミュニティだからこそ、コミュニティ全体のパフォーマンス力が高いのかな、と感じた。
それによって、長きに渡り多くの人に愛され続け、今もなお人気がある。

もちろんそこには、長年に渡って築いてきたコミュニティ間における信頼関係の上で成り立っているということは、言うまでもないが。



◇一般的コミュニティと絶対王者


たいていは、
年長者や社会的地位の高い人が、”そのコミュニティのピラミッドの頂点、つまりは王者”という構図になるはず。

極端なことを言うと、立場的に一番下の人(新入社員)が一番上の人(社長)の考えや発言にツッコミを入れたり否定するような言動というのは、
一般社会においてなかなか良しとはされないだろう。

そればかりか、最権力者が絶対王者であり、「他に意見させない!」と言わんばかりのコミュニティを形成しているところもあるだろう。

しかし、一番下の立場の者に
”ここは最権力者に対しても自分の意見をぶつけやすいコミュニティなんだ!”と感じて貰えたならば、
そのコミュニティは、個々の成長に伴い
コミュニティとしての発展やパフォーマンス力は、間違いなく増していくだろう。

それだけでなく、この場合における居心地の悪さが原因となり、
下の立場の人のストレスが積み重なる可能性をグッと減らし、コミュニティから人が離れにくくなる等のリスクヘッジにも繋がるだろうと考える。

◇”芸人さんのような関係性”のコミュニティ形成

人の悩みやストレスのほとんどは、”人間関係が原因である”と、聴いたことことがある。
一見コミュニティとして、すでに成功していようとも
<最権力者が、自分の意見に物言わせない人間関係を形成>させていては、
遅かれ早かれ、コミュニティ内の下の立場の人は最権力者やそのコミュニティのことを信頼してはいけなくなるだろう。

そして、その信頼関係というものは、コミュニティを応援している側にもきっと伝わる。


ここで、「いや、それは芸人さんだから成り立つんだよ」という声が上がるかもしれない。

しかし、コミュニティをより成長させ、より継続させていきたいのなら、
この場においての、そんな<芸人さんのような関係性>が大切になってくる。

情報溢れる現代の一般社会においても、
”今までの常識では考えられないコミュニティの在り方”
が求められるという時代はすでに来ているのかもしれない。

㎰.
気持ちいいのはひょっとして、自分だけなのかもしれない。


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