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0歳でもデビューしやすい音楽フェス

日本の音楽フェスのはじまりであるフジロックも今年で27年目。(苗場開催では25周年!!) というのもあり、若い頃音楽フェスを経験して大人になってご結婚してお子さまが産まれて、という世代が、いままさに、お客さんの方にも主催側にも増えてきているところだと思います。以前からファミリーでフェスはもちろんよく見かけてましたが、最近は0歳〜2歳とか、とても小さな子と一緒のフェスファミリーを見かけることも多くなってきました。(それも野外フェスで!)さらに最近は小学生以下は無料の音楽フェスも増えてきて、フェスも、ファミリーで参加しやすい場所になってきたと思います。

ただ小さなお子さまだと、過酷な夏や夜寒い秋のフェスはかなり身体に負担になるはず。なのでおすすめはやはり春です!3月〜6月のフェスが0歳でもフェスデューしやすいフェスではないかと思います。今回はそんな音楽フェスを集めてみました。関東・関西・北海道から1つずつ大抜選です!お子さまが楽しめる体験や工夫もたくさんあるフェスなので、ぜひみてみてください。(私自身は子育て経験がないので、あくまでも客観的な視点と、SNSの反応も見て、というまとめです。ご了承ください!🙏)

Creema YAMABIKO FES

日時:2024年3月16日(土)・17日(日)
会場:長井海の手公園 ソレイユの丘(神奈川県横須賀市長井4丁目)
ラインナップ:ウルフルズ、SPECIAL OTHERS、NakamuraEmi、グソクムズ、KIRINJ、Lucky Kilimanjaro、chelmico、ハンバート ハンバート、SOIL & "PIMP" SESSIONSほか

今年、春フェスへとお引越ししたYAMABIKO FES。開催3回目を迎えました。とにかくこのフェスのファミリー向けポイントは「施設付属の遊具が充実している」こと!会場であるソレイユの丘の遊具のラインナップが半端じゃないです。アスレチックあり、ゴーカートあり、空を駆け抜けるジップラインあり。ご兄妹もいるご家庭ならやっぱり全員ご機嫌を取るのが大変なことも多いと思うのですが、小学生のお子さまなら大喜びのはず!大規模なマーケットではお子さまも参加できるワークショップが目移りするほどたくさんあるので、何かをつくる楽しみみたいなものも体験できます。
また、ステージは一つしかないので、ポップアップテントを芝生に立てて集合場所を決めておけばいざ迷子になっても安心ですし、お子さまが飽きないコンテンツが盛りだくさんなので、遊んで、休憩して、ご飯食べて、と、音楽以外にも楽しめるものがあるのがおすすめポイント。あと、神奈川県なので、関東付近であればサクッと行ってサクッと帰って来れるのも安心です。アーティストのラインナップも20代〜30代の親御さんのファミリーを意識しているんじゃないかなあという感じがします。

今年実際にわたしも行きましたが、若いファミリーが多い印象で、遊具は常にお子さまでいっぱいでした!遊具以外にも芝生の奥の方で長縄跳びしてるファミリーがいたりと、外で体を動かす喜びというか、春ってかんじが溢れていたので、来年の開催にもかなり期待しています。
フェスレポートも書いているのでぜひみてみてください🙌

ARIFUJI WEEKENDERS

日時:2024年5月18日(土)
会場:兵庫県三田市 有馬富士公園 休養ゾーン (兵庫県三田市尼寺968)
ラインナップ:RIP SLYME、水曜日のカンパネラ、chelmico、マハラージャン、OKAMOTO'S、神聖かまってちゃん、YOUR SONG IS GOOD、YONLAPA、梅田サイファーほか

今年開催2回目を迎えた兵庫県で行われたARIFUJI WEEKENDERS。このフェスのファミリー向けポイントは「フェスという名のピクニック、と言ってもいい」こと。会場の有馬富士公園は兵庫県最大の都市公園と言われていてかなり開放感のある空間。去年、今年も参加したのですが、天然芝の広々とした空間でお子さまがのびのび走り回っていたり、親子でフリスビーやバドミントンをしていたりで、もはや音楽はついででピクニックの延長線くらいの感じがめちゃくちゃ居心地良さそうでした。また、モルック体験ができたりジャングルジムやワークショップで遊んだり、大道芸人のショーを楽しんだりと、親子で楽しめるアクティビティが充実しているのもかなりおすすめのポイントです。

あと今年は水曜日のカンパネラやマハラージャンといった子どもにも人気のあるアーティストをラインナップしていたので、お子さま自身がライブを楽しみにするという体験の提供ができているのもいいなあと思いました。SNSを見ていても「娘がマハラージャン好きで」「親子で水曜日のカンパネラが大好きで」といった投稿をよく見たので、親子で楽しめるアーティストを意識的にブッキングしたのかなと思います。今後こういったファミリー向けフェスのブッキングにも注目したいところです。

しゃけ音楽会

日時:2024年6月15日(土)
会場:札幌芸術の森 野外ステージ(札幌市南区芸術の森2丁目75番地)
ラインナップ:TESTSET、君島大空、柴田聡子、cero、toconoma、乙女絵画(選考オーディションから)

わたしの地元北海道の札幌で今年3回目を迎える「しゃけ音楽会」。6月は春じゃなくない?と思うかもしれませんが、北海道の6月は気温的にめちゃくちゃ過ごしやすいので、肌感、全然春です!
今回紹介する中で唯一行ったことのないフェスではあるのですが、ラインナップや情報を見ている限りかなりファミリー向け!あと会場である芸術の森自体はかなり居心地の良い公園で、図書コーナーがあったり、お子さま向けのものづくり体験ができるイベントを定期的にしていたり、ベビーカーを無料で貸し出していたりして、お子さま連れの方も普段から安心して利用できる施設です。芝生もきれいで、小さなお子さまも安心して走り回れる公園なんですよね。いつか行きたいなあと思いながら今年も泣く泣く予定が合わずなのですが、毎年チェックしている大好きなフェスのひとつです。例年、ビジュアルにかわいいイラストが使われていてそこも好きなポイント。

ファミリー向けポイントとしてはなんと「ステージの後方にキッズエリアがある」こと!しゃけ音楽会もYAMABIKO FESと同様、ステージが一つなので迷子になる心配が少なくて、かつそのステージ観覧席の後ろに工作ができたり絵本があるエリアがあるんです。親御さんにとっては、ステージを見ながらもお子さんも目の届くところで遊んでもらえるのでめちゃくちゃいい設計!公式サイトにも、お子さま連れの方へというエリアがあり、配慮した情報発信がされているなあと思います。

あとわたしが個人的にグッときたポイントがグッズのラインナップ!今回のイラストがふんだんに使われているとにかくかわいいグッズたちなのですが、Tシャツにキッズサイズがあるんです!さらに目を引くのは「スタイ」!!!!キッズTシャツ、さらにはスタイがフェスグッズにあるって珍しいですよね👀 0歳ウェルカムを感じませんか?というかスタイが普通にかわいすぎるので、自分のいつかのために買っておきたい・・・そんな気持ちになります・・・。
主催をされているみなみさんとは一度ご挨拶したことがあるのですが、みなみさんが今年夏にご出産予定だそうで!スタイのアイデアが出るのは、みなみさんだからこそだなあと思うのと、しゃけ音楽会はこれからもさらにお子さまにやさしいフェスになるんじゃないかなと思います。

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ということでまとめてみました0歳でもフェスデューにおすすめなフェス3選!

小さな頃から生の音楽体験に触れられるのは、幼少期田舎で育った私にとってはとても羨ましいし、週末に一緒にフェスにサクッと行けるようなご家族めちゃくちゃ憧れます。時々「小さな子供連れて野外フェスなんて!」というコメントを見かけることもあるけど、音楽は誰にとっても自由だし、フェスはどんな人にも対等に自己責任の世界。大人がちゃんと責任と覚悟を持ってお子さまを連れてきているのだから、いいじゃない!と個人的には思います。(個人的にはです。様々な意見があると思います。)

あと、日本ミュージックフェスティバル協会という、様々なフェスでイヤーマフをレンタルする取り組みを行っているすてきな団体もあります。こういった団体が出店しているフェスは、主催側がお子さまへの配慮を考えているという現れでもあるので、チェックするのもおすすめです。最近はアーティストの自主イベントや全国ツアーでも取り入れられている様子。社会として、小さなお子さまも安心して音楽を楽しめる環境を提供しているのがわかります。すばらしいことです。

年齢や性別、身体の状況に関わらず、誰でも音楽を楽しめる。
そう、フェスってユニバーサルデザインなんです!!

とはいえお子さまのフェスデビューに不安はつきもの。小さなお子さま連れファミリーが多いフェスだとそもそも仲間が多いですしみんながやさしい世界で、主催者側もお子さまやファミリーへの配慮をしているところが多いので、0歳でもフェスデビューしやすいんじゃないかなと思います。
あとまとめていて思いましたが、どれも開催が2、3年目と、フェス自体も若いですね。主催側もそういったフレッシュな感覚を持って企画制作しているはずなので、今後もどんどん快適になるはずです。
開催時期的に終わっちゃうものばかりなので、ぜひ来年の参考になればとおもいます!

おしまい

#フェスティバルとデザイン