「LOVE THE LIFE YOU LIVE」 最終回
[さとゆみビジネスライティングゼミ] 3期生のシマです。ゼミで学んだことを、即アウトプットする80000字チャレンジ(1日1000字×80日)noteを毎日更新中 80000字チャレンジ80日+2日目 LOVE THE LIFE YOU LIVE 最終回
東京1日目の夜(こちらから先に読んで頂けたら嬉しいです)
東京2日目の朝
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数時間前まで、ゼミ最終日のプレゼンのための練習を繰り返していた。いつの間にか寝落ちし、朝を迎えていた。
ホテル12階の部屋の遮光カーテンをあけると、遠くには霧がかった高層ビルが見える。そうだよね。大切な日だもんね。私の大切な日はいつも、雨だ。早々に身支度をすませ、ホテルを出る。コロコロを引き、前夜に歩いたサクラ咲く道を15分ほど引き返す。午前9時10分。会場に到着し、エレベーターの4Fボタンを押した。さぁ、大切な日のはじまりだ。
エレベーターの扉が開く、するとそこには共に戦った20名のゼミ仲間がいた。みんなオンライン画面では会っていたけど、リアルで会うのは「はじめまして」なのだ。「やっと会えたましたね」そんな言葉が脳裏をよぎる。
ある人とは、出会い頭に「バッチーーン!!」とスラムダンクの名シーンぐらいの勢いでハイタッチをする。ある人とは優しく「ふんわり」とハイタッチをする。「さとゆみライティングゼミ」はどんなゼミですか?と聞かれたら「はじめましての挨拶の前に、ハイタッチができるぐらいの仲間ができるゼミです」と答えるだろう。それだけトコトン「書く」ことに真摯に向き合い、時間を共にし、学び合い、励まし合い、自分と向き合うゼミなのだ。
さとゆみさんとは、3度目ましてだ。2回目にお会いしてから、2年ぶり。(その時の記事↓)
オレンジのワンピースに、ヒールの高い靴を履き、髪は肩スレスレの長さで揺れ動いている。さらにハイライトが重なることで、より動きを感じる。そんなヘアスタイルの女性が話をはじめた。そう、講師のさとゆみさんがマイクをもったのだ。すると、会場の空気が変わった。ゼミ生たちは「和気藹々モード」から「全身全霊モード」へ心がシフトしていく。さぁ、最後の講義とプレゼンテーションの時間がはじまる。
1人の発表時間は4分。机の上には厚みが1センチほどある茶封筒が置かれている。この中にみんなの原稿資料が入っているのだ。最終課題に向けて、多くの時間とエネルギーを費やしてきた企画書だ。書いては消し、書いては消しを繰り返した渾身の企画書だ。ひとつに丁寧にまとめられた資料からは「圧」を感じる。はじめての感覚だった。1人1人のプレゼンに耳と心と体を傾ける、いや「傾ける」というよりも「体のど真ん中」全身で感じたかった。そして、何よりも聴きたかった。みんなが企画をどう考えて書いたのかを。そこにかけた時間と熱意に、襟と姿勢を正した。
プレゼンがはじまった。マイクをギュッと強く握りしめる姿からも1人1人の想いが伝わる。「おーーーっ!」「なるほどーーー!」「あっ、そうか!」「面白い!」それぞれのプレゼンを前のめりに聞いた。手を叩き、思わず笑顔がこぼれるプレゼンもあった。心をキュッとつままれるようなプレゼンもあった。それぞれのプレゼンには、たしかな「熱」があった。確かな「伝えたい」があった。マイクが1人、また1人と隣のゼミ生へとリレーされていく。まるでバトンをつなぐかのようだった。
そして、いよいよ自分のターンがきた。マイクを受け取り、スマホのストップウオッチのボタンを押す。さぁ、4分間のスタートだ。
わたしは「チェアリング思考」という企画をプレゼンテーションした。
理由はこうだ。
自分のセンターピン、すなわち「自分ド真ん中」は何だろう?と自問自答した。そこで、ゼミがはじまった1月5日から、毎日更新し続けたこのnoteを見返し、ゼミ期間中の事に思いを馳せた。本当にいろんな日があった。キツい時も、楽しい時も、眠い日も、もうあかんと思った日も。そんな日が続くと「チェアリング」に行きたくなっていた。そうして、noteに書いた40本の「推し記事」を振り返ると、一番初めに書いた原稿も「チェアリング」だったのだ。エピソードファーストではなく、スペックファーストだったあの原稿である。そして、自分の「軸」について大きな気づきをした。
「俺、チェアリングしてるのって『自然が好き』だからと、今まで自分でも思ってた。でも、どうやらそれだけではないかもしれない…チェアリングをすることで、ナチュラルに『マインドフルネス』をしていたんだ…そして、チェアリングしている状態そのものが『Well-Being』だったんだ…自然と一体化していくあの感じ…大地に溶け込んでいくあの感じ…自分も地球の一部だと感じられるあの感じ…『そこに在る』『そこに居る』だけで心も体も満たされていく状態になれる。そこで『わたしにとっての豊かな人生とは』を思考していたんだ…心と脳の整理整頓をした後に、未来のワクワクについて想いめぐらせたことを、ノートに書き込んでいたんだ…」その事に気づいたのだ。気づいてしまったのだ。
「チェアリング」しながら「思考」することで、私の人生が豊かになっていっていたことに。
そして、こうも思った。実は過去にこの体験を言葉にしていたことがあった。それは自分が「絵」を描く理由について、チェアリングしながら思考していた時だ。
「ただそこに在るだけで満たされていく、そんな絵を描いていたい」
これが私の絵を描く理由だった。そんな絵が、誰かの暮らす空間を優しく包んでくれたら嬉しい。「Art is Vitamin ーアートは心のビタミンであるー」これが絵のコンセプトである。これもチェアリングをしている時に思考して導きだされた言葉だったのだ。
さらに、次はライターになる!と「さとゆみビジネスライティングゼミ」を受講しようと決意したのも「秘密の岬」でチェアリングしてノートに書き込んだ、あの時があったからだった。
私の人生において「〜したい」が現実になったのは「チェアリング」で「思考」していたからだった。それが知らぬ間に現実になっていく。これはやはり「Well-Beingー心身ともに満たされた状態」だったから「〜しなければ」とか「〜あるべきだ」みたいな感情がいっさいない「〜したい」というクリアな状態になっていたことで実現してきたんだろうな。
この事が言語化できた時に、今回の「チェアリング思考」を本にしたいと心底感じた。そこから、何時間も何十時間もかけて、書いては消し、書いては消しを繰り返した。そんな内容を4分でプレゼンした。人生史上最速の4分だった。正直、ちゃんと話せたのかを覚えていない。練習したことよりも、何か途中で思いついたことを話してしまった記憶がある。しかし、手元にあるスマホのストップウォッチは「3分58秒14」ギリギリセーフだった。
ひとまず、ホッとしたのもつかの間、全員のプレゼンが終了し、さとゆみさんの全体講評にうつる。そごで、最後の赤字がかえってきた。
あとで聞いた話だが、このゼミ当日の深夜に起きて朝までこの講評を書いてくれていたそうだ。毎回、1つ1つの課題原稿に真摯に向き合い赤字をいれてくれている。もうそれは「愛」なんだと思う。「書く」神様への真摯な態度と「みんなの原稿」への真摯な態度なんだと思う。みんなの原稿の「圧」を超える「圧」がある。そんな私への最後の赤字ラブレターには、こんな言葉が並んでいた。
「〜実際に企画が通る可能性があるかもしれません」
あ…
ああ…
良かった。
このnote を続けてきたから生まれた企画が、きちんと評価を受けれた。生み出した作品が褒められた。そう、原稿は作品なんだ。特に最後の2つの課題原稿を提出する時には「いってらっしゃい」という気持ちで送り出していた。赤字が帰ってくるときは「おかえり」もはやそんな感情になるぐらいにまで、時間とエネルギーと血を注いだ。自分の作品を愛して制作した。絵とまるで一緒だったことに最後の最後で気づいた。
そして、なんと「さとゆみ賞」を受賞することができたのだ。
う……
うぁ……
うれしい……
本当にこの80日。全身全霊で「書く」ことに向き合って良かった。「書く」ということが、時には温かく人の心を動かし、時には鋭く人の心を傷つける。そんな尊い「業」であったことを身をもって体験することができた。最後の最後で「書く神様」は微笑んでくれのかな。
わたしは、書く仕事がしたい…
このゼミを受講する当初は「インタビューライター」になりたいと思い扉を叩いた。しかし、この80日のゼミの体験の中で「最後の課題」を思考している時と「推し記事課題」を思考している時が、一番楽しかった。そのことを「さとゆみ賞」を受賞した時、改めて気づいた。
「あれ?思考について書いている時が、一番ワクワクするかもしれない」「もしかして『エピソードファースト×思考』のエッセイっていいかもしれない…」と。
いよいよ、このnoteもクライマックスです。
あと200文字ぐらいで終わりそうだ。この文字感も80日80000字書いてきて、体感でわかるようになったきた。一つ一つ成長成長。
えっへん!ごっほん!
では、
2023年3月27日、ここに新たな宣言をいたします。
「わたしはエッセイを書けるライターになります」
さぁ、新しいステージの扉が今、目の前に突然登場した。
最後の懇親会のとき、みんながリレーするようにつないだ「プレゼンマイク」を手にもち、心の中で目の前のお大きな扉を「カーーンッ!!」とノックしたのです。
思い立ったら吉日。
早速、今朝起きて1秒後に「チェアリング思考」の1ページ目を1000字ほど書いてみました。これから、どんな形になっていくかはわからないです。ラッキーなことに、今まで撮りためてきたチェアリングの写真もある。チェアリングをしながらインスピレーションをうけて描いた絵もある。まだまだ未来の解像度は低いけど、なんか「その気」スイッチは自動でONになった気がしている。
「Life is Strange and Beautiful」
さあ、次のステージへ。
いつもどんな時も「〜したい」を感じながら、素直に愚直にコツコツと。いつも、亀の歩みで続けていく。そんな人生がどこに着地するのか楽しみだ。
いつだって、人生は、奇妙で美しいのだから。
書いた字 4000字
書いた時間 6時間
ーおわりにー
今日でこのnoteは終わります。
結果的には、82日間毎日更新し続けました。
最後はマイクのバットでホームランを打つことができました。
それは、このnoteを続けてきたから。
それは、共に書くことに格闘し、励まし合う仲間がいたから。
「さとゆみ賞」嬉しかったです。
でも、それと同じぐらい。
いや、それ以上にみんなと出会えたことが嬉しかったです。
大人になって、こんなに素敵な時間を共有することができて幸せです。
そんな時間をくださった、さとゆみさん。
真摯に私たちに向き合ってくださり、ありがとうございました。
「書くこと」の尊さを教えて頂き、ありがとうございます。
書く世界の入り口に立つことができました。こんな素晴らしい世界を教えてもらえて幸せです。最後の10日ぐらいでそんな境地へ辿りつきました。
残り70日は「ひぃーひぃーな日」が毎日続いておりました。それも含めて、とっても楽しかったです。これで死ぬ日まで「書く」ことの心構えができました。ありがとうございます。
そして、応援団長りかさん。あの時、「締め切りに間に合うように、がんばってみませんか?シマさんならやれますよ」と甘い自分に、スイッチをいれて頂きありがとうございます。
そして、はまちゃん。一緒に最後まで毎日noteを併走してくれてありがとう。途中でもうあかん…と思ったときにも救ってくれたのは、はまちゃんの存在でした。
そして、ゼミ生のみんな。1人1人にありがとうのメッセージを伝えたいけど、その変わりに、それぞれのCORECOLORに咲く「VitaminFlower」を描きました。その絵を見て、みんながどこかで今日も「ひぃーひいー」言いながら真摯に文字と向き合い楽しんでいることを想像してみてください。その1枚の絵がみんなのことを忘れない絵になれたら、心から嬉しいです。
ありがとう。また、会いましょう。
「伝えたいなら、上手くなれ!」
誰かの心をあったかくできる文章をかける自分でありたいな。
コツコツ積み上げていきます。
LOVE THE LIFE YOU LIVE
愛を込めて、シマより。
ーおわりにその2ー
卒業した翌日。ゼミ生のグループメッセンジャーが1日中ピロンピロン鳴ってましたね。さみしいんだよね。あんなにひぃーひぃー言ってたのにね。この体験は百聞は一見に如かず。「さとゆみビジネスライティング講座4期生」の募集は、まだ未定のようですが、もしライター未経験で迷われてる人がいるなら…勝手にゼミ生を代表してお伝えさせて下さい。
「めちゃくちゃ最高なゼミでしたよ!」
※でも、ひぃーひぃーなると思うけど(笑)
実はね。このnote。
1日目からこの82日目、全部を通して「さとゆみビジネスライティングゼミ」を、推す。そんなnoteに最後なってたら嬉しいなーっと思って書き続けていました。ライター未経験な私が、次はライターになる!と宣言して、ひぃーひぃー言いながら、立ち止まり、仲間と励まし合い、成長していく物語が、このnoteを通して表現できたら最高だなって思っていました。
ライター未経験のあなたの背中を、ほんのすこしだけ推すことができたら、最高にうれしいです。
さとゆみさん、本当にありがとう。
あなたに出会えてよかったです。
大阪からもっていった椅子。結局使えませんでした!
最大級の愛をこめて、SHIMA.より
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