夜道霧雨散歩
[さとゆみビジネスライティングゼミ] 3期生のシマです。ゼミで学んだことを、即アウトプットする80000字チャレンジ(1日1000字×80日)noteを毎日更新中 80000字チャレンジ80日+1日目
▼__________________________
今朝、東京は雨だった。いつも大切な時は雨だ。
今日は、これからの人生の中で大切な1日。
「さとゆみビジネスライティングゼミ」卒業の日だ。
年始から、これまで一緒に「書くこと」に向き合ってきた21名のゼミ生と、さとゆみさんの前で、最終課題をプレゼンテーションするのだ。制限時間は4分。何時間も、何十時間もかけて書いた原稿を4分間で伝えないといけないのだ。カップラーメンを作る時は、2分も待てない性格。ラーメンを箸でもちあげると、麺がまだ容器の形のままの「塊」になってでてくる。それぐらい2分は長い。それなのに今回の4分は短すぎた。人生史上最も早く感じる4分間だった。
▼___________________________
卒業前夜のこと。新大阪発の新幹線の中で、口元にスマホを近づけ、誰にも聞こえないぐらいの小さーく、かよわーい声で「わ.た.し.が.き.ょ.う.プレゼンを…」と1人でボソボソと録音し、何度も聞き返していた。1回目に録音したときは6分30秒。2回目は6分、3回目は5分。しかし、ここからが長かった。何度やっても5分の壁を越えられない。品川駅を通過しても終われる気配がしない。これは、また深夜の吉野家にいくパターンのやつだなと腹をくくった。
東京駅につくと、霧雨の空。
ドタバタで予約したホテルは、東京駅から徒歩21分、電車で22分。なら、夜道霧雨散歩でもしながら、プレゼンの練習をしようと、重たいリュックを背負い、コロコロを引いて歩きだした。一泊二日の東京旅に、重たいリュックとコロコロはいらない。しかし、コロコロには「折り畳み椅子」が入っている。なぜかと言えば、4分間のプレゼンで使おうと思っているからだ。
濡れた道路を歩きながらの練習が始まった。向こうに銀座のネオンが光輝いている。
何故、プレゼン時間が長くなるんだろう?理由はどこにあるのかな?そんな思考をくりかえし、ホテルに到着したのが22時半。
歩きながら、よくよく考えた。
傘もささずに、よくよく考えた。
長くなる理由。
やはり「あれもこれも伝えたい」からだ。
枝葉の部分を、ごっそりと削って、幹だけを残してみる。
すると、あら不思議。あれだけ5分の壁を越えれなかったのに、3分30秒。あと、30秒もある。ビバッ!秘技ダルマ落としの術。
いや、プレゼンの場合は、ワッサワッサしていた葉を落とし、枝を剪定し、スッキリさせるイメージだから、秘技「幹だけ残し」とでも名づけようか。時計の針は、この日も余裕でてっぺんを越え眠むりについた。
数時間後、目覚めると東京の空はやはり、グレー色。
そうだよね。雨だよね。大切な日だもんね。そう思いながら、コロコロを引いて、前夜に歩いた道を引き返す。9時10分。会場に到着し、エレベーターのボタンを押した。
さぁ、大切な日のはじまりだ。
つづく
書いた時間 東京→大阪→在来線40分→徒歩10分→お風呂の中でも書いたから、何時間?
書いた文字 1090字数
MEMO
あかーーーん!
ひぃーひぃーーや。
もぅー「伝えたいこと」と「エピソード」が多すぎて書かれへん。さっきまで、東京駅おったのに、もう家におるねんけど…ぐらい夢中で書いて、消してを繰り返した。体感30分。終わったのに、ひぃーひぃー言うてるねんけど…これは完全に「書くこと」に魅了されたな。 明日が本当の最終回記事。
たぶん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?