美容師ですから。

[さとゆみビジネスライティングゼミ] 3期生のシマです。ゼミで学んだことを、即アウトプットする80000字チャレンジ(1日1000字×80日)noteを毎日更新中 80000字チャレンジ77日目/のこり3000字 


「こういう時に、絶対やりきる、って思えるのが美容師ですよね」
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1月5日にスタートした「さとゆみビジネスライティングゼミ」も最終課題をだし終え、3月25日(日)に東京で開催されるリアル講義のみとなった。ゼミ初日に「noteをゼミ期間中、毎日更新し続けます!」と声高らかに宣言し77日が経過した。今日を合わせて、あと4つの記事で毎日更新も終わる。ようやく、ゴールが見えた。1歩1歩コツコツと歩るいてきたら、頂が見えた。

忘れもしない「取材課題」のインタビューを終えた、3月2日19時10分。

美容室のスタッフルームの椅子で、呆然と座り尽くした。「もう無理や…ホンマにもう無理や…『書く』ことができへん…『文字』を見ることですらキツい…」そんな暗いトンネルに入った。右も左も、上も下もわからない真っ暗なトンネルだった。それでも「毎日更新」はやってくる。誰に頼まれた訳でもなく、自分でやると宣言したnoteの更新は、思いのほか大変だった。そんなに大変なのに、なぜ続けるのか?
もちろん、書く力をつけたかったからだ。そして、もう一つ。

「だって、美容師ですから」


ゼミの最後にそう胸をはって、言いたかったからだ。

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2021年2月に、絵を展示する初個展「Colorful Forest」を南大阪で開催した。この時に、今回のゼミ講師である佐藤友美さん(さとゆみさん)が東京から駆けつけてくれたのだ。10年ぶりの再会だった。しかも内緒で。さらに驚く事に、この日が人生で「2度目にお会いした日」だったのである。

初めてお会いしたのは10年前、美容師さんが集まるセミナー会場の控室だった。私が午後の部で「ヘアスタイルを短時間で描くヘアデッサン」のレクチャーをさせて頂くために控え室で準備をしていた。すると、午前の部でセミナーに登壇されていた、さとゆみさんが控え室へ入ってこられた。当時、ヘアライターとして数々のセミナーで登壇されていた。そんな、さとゆみさんを知らないわけがなかった。「こんなタイミングで、こんなチャンスないぞ、ここで声をかけなきゃ…」そう思った次の瞬間に、手に名刺をもち突撃した。

「はじめまして!午後の部で『ヘアデッサンのセミナー』をさせて頂く島袋と申します。もしご都合お許し頂けるのでしたら、セミナーに参加されませんか?」そんな大胆で図々しいご提案をしたのだ。そして、お返事はYESだった。当時、さとゆみさんのお腹には赤ちゃんがいた。大きなお腹で参加してくださったのだ。これが、はじめてお会いした日の出来事だ。

それから、10年の月日が流れた。その間、1度も連絡もしていない。というか連絡先すら知らなかった。にもかかわらず、個展会場に足を運んでくださったのだ。「えっ?なんでなんで、なんでなん?!」あまりに突然の出来事に脳が処理しきれなったのを覚えている。「どうしてですか?どうして、ここに来てくれたんですか?」たくさんの疑問を抱えたままに質問した。するとこんな言葉が返ってきた。

「あの日、ヘアデッサンのセミナーで『続けることが難しいんですよ』とお話しされてましたよね。でも、こうして個展を開催されるまで、ずっと絵を描き続けてこられましたよね。実は、あれからSNSで見てたんですよ。そして個展を開催されると知り、これは来ないと思って!」と。

それが、2年前の出来事だった。


この時、まさか自分が次は、ライターになる!と言いながら「さとゆみビジネスライティングゼミ」を受講してるなんて夢にも思わなかった。部屋の壁に飾ってあるART作品に書かれた言葉の通りだ。

「Life is Strange and Beautiful」: 柚木沙弥郎

美容師をしながら、絵を描き続けてきた。
そして、美容師をして、絵を書いて、次はライターになろうとしている。だから、毎日noteを更新している。

「続ける力」を信じられるのは、美容師という職業に出会えたからだ。あれもしたいこれもしたいの根底には、いつも美容師魂が流れている。

美容師は最高の仕事だと信じている。絵を描く仕事も最高の仕事だと信じている。そして、今回のゼミを受講し、書く仕事が最高の仕事だと信じられた。

もし、地球が明日で終わるとしたら、朝から絵を描いて、家族の髪を切って、鮎釣りに行き、川でチェアリングする。そして、家に帰って庭でBBQをし、ビールを飲む。最後に文字を書いて、はいっ!バタンッ!終了!そんな1日を過ごしたいと思う。というか、そうする。

だから、人生もそんな感じで生きていきたい。

それが私にとっての「豊かな人生」だから。

美容師は、体力がなくなり、動けなくなった時にはできなくなる日がくる。そんな時がくるまで「ハサミ」を握れる人生だったら嬉しいな。そして「描く」と「書く」は最後の時までできる。最後の最後には、どんな絵と、どんな文字を描けるようになっているのかな。楽しみだな。そんな最後の時まで「かく」ことをコツコツと積み上げていきたい。

いつも、どんな時も、

「こういう時に絶対やりきる、って思えるのが美容師ですよね」


そう胸を張って言えるように、これからも「続ける」を続けていこうと思う。

そして、今週の日曜日。3回目のさとゆみさんに会える日だ。

人生って、奇妙で美しいんだな。

書いた字2200字
書いた時間3時間30分
MEMO
書いてたら、夢中になり、止まらなくなった。3時間30分たってた…
時計の針をみたら「今日」こえてるやん笑

そして、3月22日。佐藤友美(さとゆみ)さんの子育てエッセイ「ママはキミと一緒にオトナになる」が出版された。仕事と家庭、どちらも大切にしながら忙しい毎日を送る女性のためのWEBメデイア「kufura(クフラ)」で連載されていた連載が本になった。

あの時、お腹にいた赤ちゃんが小学5年生になるまでのお話だ。あれからコロナ禍も体験し、それもまた終わろとしている。そして、このゼミも終わろとしている。そして、次へのスタートがはじまっている。いろんなタイミングが重なりあった2023年春。また10年後は、どんな奇妙で美しい人生を過ごせているのだろうか。楽しみだ。

「ママはキミと一緒にオトナになる」私は、明日読みます。

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